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【J1:第33節 湘南 vs C大阪】レポート:C大阪が後半4得点を挙げて快勝、最終節にACL出場権を懸ける。湘南はホーム最終戦を飾れず。(10.11.29)

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11月28日(日) 2010 J1リーグ戦 第33節
湘南 0 - 4 C大阪 (13:03/平塚/8,775人)
得点者:53' 丸橋祐介(C大阪)、62' アマラウ(C大阪)、65' マルチネス(C大阪)、88' オウンゴ−ル(C大阪)
スカパー!再放送 Ch183 11/29(月)後05:30〜
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試合が動いたのは、後半に入って間もない53分のことだった。乾貴士やアマラウのシュートなどで立ち上がりから攻勢に出ていたC大阪は、コーナーキックの先でこぼれ球を拾う。清武弘嗣が落としたパスに丸橋祐介が左足を振り抜くと、ボールはGK野澤洋輔の手を弾いてゴールに吸い込まれた。

「点が入ったことでリズムができたと思う」と丸橋が頬を緩めたように、先取点を奪ったC大阪はさらなる攻勢に出た。ペナルティボックスの手前でフリーキックを得ると、トリックプレーから放たれたアマラウのシュートは壁に当たり角度を変え、反応していた野澤の逆を突いた。その3分後の65分にも、清武のサイドチェンジから乾が左サイドで収め、落としたところに走り込んだマルチネスがミドルを沈めた。「あとはフィニッシュだけだ」とレヴィー・クルピ監督が送り出したとおりに、彼らはひとたびフィニッシュを決めると、12分間で3ゴールを重ねたのだった。

「相手のストロングなところを抑えつつ自分たちのよさを出す」と、のちに反町康治監督は語っている。事実、湘南は前半、マルチネスを起点として左右に展開するC大阪に時に押し込まれはしたものの、坂本紘司と永木亮太、ハン・グギョンの3MFがバイタルを封鎖し、乾ら相手の攻撃陣の突破を食い止めていた。オーバーラップした酒本憲幸の折り返しにアドリアーノがバイシクルで合わせた20分の場面もポストに助けられている。

反面、「ただし今日は自分たちのよさはほとんど出なかった」と指揮官が付け加えたように、フィニッシュまで至らない状況もまた前半から続いていた。要所を抑える相手の守備もあり、パスが繋がらずカウンターも殺がれてしまう。印象に残った攻撃は16分だろうか。永木が縦パスで攻撃を加速させ、攻め上がった臼井幸平を経て前線に送る。左サイドに抜け出したエメルソンの折り返しに、ファーサイドには再び永木が走り込んでいた。しかし、これはGKキム・ジンヒョンがキャッチした。後半に入ってもなお湘南はシュートまで持ち込めない。チームのファーストシュートは80分を回ってから、坂本が裏に抜けてようやく記録されたが、新たに導入された鮮やかな大型ビジョンにゴールシーンを映し出すことはできなかった。逆にC大阪は終盤にもオウンゴールで加点し、ゲームは4−0で決着した。

この日の勝利で4位以内が確定したC大阪は、2位鹿島と3位G大阪を勝点1差で追う。キンチョウスタジアムで迎える最終節磐田戦にも勝利し、吉報を待ちたい。

一方の湘南は試合後、ホーム最終戦セレモニーを行ない、反町監督に続いて選手会長の田村雄三が挨拶に立った。「来年ふたたびJ1に戻るために、みんなで頑張っていきたい」。現役引退を表明し、来季ピッチにいないことはわかっている。それでも、田村はそう言った。声を震わせても、湘南で過ごした6年間の感謝の思いを淀みなく言い切った。その姿は、最後まで田村雄三らしかった。

兄貴分の坂本は言う。「雄三の積み上げてきたものを次の試合、そして来年に繋げていきたい」。チームメイトも皆「次」を口にした。ひとつになって最終節新潟戦に臨む。サッカーは、クラブは、そして田村雄三の思いは、この先もずっと続いていく。

以上

2010.11.29 Reported by 隈元大吾
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