今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第30節 川崎F vs 鹿島】プレビュー:4位川崎Fが、2位鹿島を迎え撃つ大一番。首位名古屋に追いすがりたい鹿島を、川崎Fがどのように迎え撃つのか、注目の一戦である。(10.11.14)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月14日(日)J1 第30節 川崎F vs 鹿島(14:00KICK OFF/等々力チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch183 後01:50〜
試合速報一覧 | クラブサポーター対抗totoリーグ
----------
まずはACL圏内である3位以内を、そしてその先にある名古屋に肉薄すべく戦いを続ける川崎Fが難題に直面している。一つ目は、出場停止。京都戦で1ゴールしながらも警告を受けた小宮山尊信が、累積警告のためこの鹿島戦で出場停止処分となった。けがや移籍のため、思うようにベストメンバーを組めなかった川崎Fの苦しいチーム事情の中にあり、開幕戦から唯一先発フル出場し続け、チームを支えてきた選手である。小宮山不在により、最終ラインの組み替えが必要となったことで、大なり小なり守備面で問題を抱えるのは確実であろう。

さらにそこに田坂祐介の負傷が追い打ちをかける。田坂はサイドハーフのレギュラー選手として定着。顎の骨折により長期離脱した中村憲剛の穴をきっちりと埋め、計算のできる選手の筆頭に成長していた。そんな田坂は京都戦の試合中に負傷。11日に精密検査を受けたところ、右腓骨筋腱脱臼との診断を受けている。負傷した右足首について田坂は「関節がずれる時に痛くなる。それ以外は問題ないです」と想像しがたい説明を口にしており、そのずれる関節を固定すべく右足をギブスで固める事となった。ちなみに全治は8週間である。

この両選手が抜けることのデメリットは大きいが、その一方でようやく戦線に復帰してきた選手もいる。井川祐輔である。井川は4−0で快勝した19節の名古屋戦の試合中に負傷し、戦線を離脱。「こんなにリハビリしていたのは初めて」と話すとおり、およそ3ヶ月の間リハビリを続け、このタイミングでの復帰となった。井川が抜けた直後から川崎Fは3連敗するなど調子を落とす時期もあっただけに、期待されての復帰という事になる。菊地光将との最終ラインはどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

いくつかのポジションで選手が入れ替わった川崎Fがホームに迎え撃つのは、強敵鹿島である。前節、首位名古屋との直接対決を制した鹿島は、その前節の勝利をムダにしないためにも、どうしても勝利が必要な試合となる。追いかける名古屋との勝点差は8点と開きがあるが、可能性が見えない勝点差という訳でもない。なにしろ07年には残り5試合の時点であった勝点差10を逆転し、3連覇の第一歩を踏み出した経験がある。ここ等々力では、ヤマザキナビスコカップで敗れたという悔しさも相まって、高いモチベーションの中での試合になるのは確実だ。しかし、そんな鹿島にも懸念がある。ここまでチーム2位の8ゴールを上げてきた興梠慎三の出場停止である。ゴール前のある一点で合わせることのできる得点感覚は、急造の最終ラインとなる川崎Fにとっては脅威だっただけに、鹿島とすれば手痛い累積であろう。

試合の方は、セットプレーがひとつの鍵を握ることになりそう。鹿島というと、精度の高いFKキッカーを抱える一方で、左右両サイドからロングスローを投げる選手もいる。だからこそ、川崎Fはそうした局面をどのように対処するのかに力点をおいた練習を繰り返していた。

攻撃面で川崎Fは、うまくサイドを使いたい。鹿島を相手にしたチームのセオリーではあるのだが、ジウトンの裏をいかに的確に突けるのかはポイントのひとつであろう。注目したい所のひとつである。

独走する名古屋の裏で行われる4位川崎Fと2位鹿島との直接対決は、結果次第では川崎Fが2位に浮上する可能性もある大一番である。優勝争いと共に、ACLの出場権をかけた戦いとしても、重要な一戦であることに間違いはない。

以上

2010.11.13 Reported by 江藤高志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/23(土) 00:00 ハイライト:浦和vs川崎F【明治安田J1 第28節】