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【J2:第31節 鳥栖 vs 東京V】プレビュー:優勝の可能性は消えても、望みは捨てない。今こそ『夢一岩』を示すとき。好調な東京Vを『11人で行うサッカー』で鳥栖が迎え撃つ。(10.10.24)

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10月24日(日)J2 第31節 鳥栖 vs 東京V(13:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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“人”は、追い込まれると意外なパワーを発揮するものだ。そこに危機感が加われば、さらにパワーは増加する。とはいえ、『窮鼠猫を噛む』のではいけない。“窮鼠”になる前に自らの手で状態を立て直すのが“人”だからである。
今期の鳥栖は、数字上ではJ2ディヴィジョン優勝の可能性は無くなった。これは、首位を走る柏がいまだ2敗しかしていないことと、鳥栖がワールドカップ中断明け以降に調子が上がらないことによる。優勝の可能性がなくなったとはいえ、“窮鼠”の状態とはいえない。昇格圏内の3位までに入る可能性はまだ残っているからである。今節を含め残り8試合いかんでは、最終節までどうなるかわからない。上位との直接対決(第30節終了時点)が4試合“も”残っているからである。そのうちの一試合が、今節の東京V戦である。東京Vとの勝点差は、キックオフまでは6(鳥栖40、東京V46)。試合終了後にその差を3縮めることができれば良い。

そのために鳥栖は、ここで“原点回帰”を図るべきである。“窮鼠”のパワーや“救世主の到来”は、本当に追い詰められた時に望むべきで、まだ自らの手で状況を改善することができると思うからである。今期の鳥栖は、「クラブ史上最強のメンバー」(松本監督/鳥栖)で臨んだ。サイドに有能な選手をそろえ、「ピッチ幅を有効に使ったサッカー」(同)を標榜した。その結果、近年には無かった開幕ダッシュで上位をキープし続けた。これに、ワールドカップ中断中にミニキャンプを張って、「11人で考えるサッカー」(同)のエッセンスを加えた。本来なら、これで昇格圏内に突入し、首位柏を猛追していたはずであった。しかし、現実は勝点を思うように上積みできず、ライバルたちに追い抜かれ中位に甘んじている。だからこそ、今もう一度、「ピッチ幅を有効に使い」、「11人で考えるサッカー」を行って欲しい。

それを実践したのが、前節横浜FC戦の前半である。
ワントップのFW豊田陽平が相手チームのDFを追い込み、“ボールの出所を窮屈”にした。豊田陽平がプレスをかけると、その後ろの選手たちは、連動して相手選手のマークに入り、“ボールの出し所を消した”。この結果、相手のミスを誘い、高いところで奪ったボールをそのままゴールへ直結した。セットプレーから先制点を奪い、FWが仕掛けてPKを得て追加点とし、相手CBから奪ったボールで3点目を“自らの手”で奪い取った。
ならば、今節もこれを続けるべきである。前線だけの健闘だけではない。ワイドに入ったMF山瀬幸宏と早坂良太はクロスを送り続け、時に仕掛けてゴール前に迫った。両サイドDFも果敢に攻撃参加を見せて、相手に絞りどころを決めさせなかった。
ならば、今節もこれを続けるべきである。今期標榜したサッカーを今節も実践して欲しい。それが、“原点回帰”であり、“自ら手で状況を改善する”手段と思うからである。

対する東京Vは、第15節以降確実に勝点を上積みしてきた。第23節以降は、4勝1分3敗とやや足踏み状態だが、鳥栖よりは好戦績をあげている。これは、他の大会などの影響でベストメンバーが組めなかったことも要因の一つで、今節は万全の体制でベストアメニティスタジアムに乗り込んでくる。
その攻撃の中心は、高木俊幸、善朗の2トップである。チーム得点王の平本一樹の出番を奪うほどの活躍を見せている。若くて粋の良いこのコンビに気持ちよくサッカーされては、東京Vの思う壺である。ボランチに入る柴崎晃誠やトップ下からの河野広貴からのパスで、鳥栖の守備を切り裂くことも考えられる。CB土屋征夫も出場停止から戻ってくるため、守備も万全といえるだろう。全体をコンパクトに絞り、ボールを動かすことでリズムを作るだけに、中盤でのボール支配の出来が、東京Vのサッカーの鍵を握るだろう。

いずれにせよ、終盤に向けた大事な一戦には変わりない。互いに意地を見せて、白熱した試合を期待しよう。キックオフは、10月24日13時である。

目標を達成する可能性がある限り、目標を変更する必要はない。達成のための難易度が高ければ高いほど、達成したときの喜びは大きい。仮に達成できなくても、努力を怠らなければ、次へのステップを踏み出す資格を得ることができる。
誰もが頂点を目指し、互いにしのぎを削るからこそ、勝者と敗者が生まれるのである。
戦う前から、努力を怠ったり目標を変更したりするものは、アスリートを名乗る資格は無い。そして、それを応援しているものは、結果が出るまで勝利を信じ、声をからしてエールを送る。
ともに流す汗に偽りは無い。戦う限りには、勝利を信じ、その上にある大きなモノに向かって一緒に突き進もう。
サッカーで流す汗には、無駄なものは一切無い。

以上

2010.10.23 Reported by サカクラゲン
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