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【J2:第31節 柏 vs 熊本】プレビュー:前節、互いに黒星を喫した両チームが激突する。柏の『選手層』と『修正力』は本物か、その真価が問われる一戦。(10.10.22)

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10月23日(土)J2 第31節 柏 vs 熊本(16:00KICK OFF/チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「天皇杯も勝って緩い部分があったが、昇格のラストスパートで目を覚まさせてもらった」。大分戦後に北嶋秀朗が口にしたこの言葉からすると、柏は痛烈な平手打ちを喰らわされた感じだろうか。11日に行われた天皇杯で神戸に競り勝ち、J2では第29節終了時点で2位の甲府とは勝点8の差があった。したがって敗戦の理由に「油断があった」と思われても仕方なく、それは北嶋のみならず他の選手たちも潔く認めている。もちろん、油断だけが敗因だとは思わないが、最も重要なことはそれらを今節の戦いにどう生かすかだ。

レアンドロ・ドミンゲス、栗澤僚一、柏のポゼッションを支える中盤の2枚が今節は出場停止となる。彼らの欠場は当然痛手だが、幸いなことに大津祐樹の今節復帰が濃厚になった。レアンドロ・ドミンゲスとはタイプは異なるも、大津もまた個の力で局面を打開できる選手だ。第29節の栃木戦、前節の大分戦と、引いた相手に対して攻略し切れなかったことを考えると、むしろ単独ドリブルで突破できる大津の存在は極めて大きい。大津自身も「僕に求められている役割がある。他の人と同じプレーをするなら出るのは僕じゃなくてもいい」と、自分の持ち味を復帰ゲームで披露することに意欲的だ。
また、栗澤の代役には茨田陽生が一列下がり、2枚のトップ下のうち大津と組むもう1枚は田中順也が濃厚か。田中も「祐樹と一緒にプレーがしたかった」と意気の合うパートナーの復帰を喜んでおり、2人のコンビネーションプレーで中央をこじ開けゴールを挙げた昨シーズン第22節・浦和戦のように「祐樹とうまく連携を取って相手を崩したい」と思い描く攻撃のイメージを話している。栃木戦、大分戦とサイドに偏りがちだった柏の攻撃に、大津と田中は中央突破のオプションを与えられるかどうか、注目したい。

対する熊本は、ここ数試合はなかなか結果を得られず、しかも敗戦ゲームは無得点が多い。しかし前節の徳島戦は序盤の失点場面を除けばほぼ熊本が主導権を握り、内容自体は決して悪くはなかった。あとは試合後に高木琢也監督が「もう少しサイドを使って広げたり間で受けたりしてバイタルアタックが出来ればよかった」と振り返ったように、ゴールを奪うための工夫や精度が求められている。柏対策という点では、ここ2戦で柏と対戦した栃木と大分が、引いてボールを奪ってからの素早いカウンターの有効性を見せつけたとあって、熊本の狙いもおそらくそこにあると思われる。なんといってもGKは昨年まで12年間も柏のゴールマウスを守り続けてきた南雄太だ。スイッチが入った時の南の神懸ったセーブ力は、柏側の者にとっては周知の事実であり、古巣相手にモチベーションの高い南がファインセーブを連発して、松橋章太、カレン・ロバート、宇留野純、突破力のあるアタッカーがカウンターを仕掛ける、そんな展開がハマれば柏に3度目の黒星をつけることも可能だろう。

ただ、モチベーションが高いのは南だけではない。「南さんはシュート練習に付き合ってくれた。恩返しのゴールを決めたい」(大津)、「ルーキーで試合に出られない頃、全体練習の後は個人練習に付き合ってもらいました。セットプレーで南さんからゴールを決めたいです」(村上佑介)と、柏の後輩たちは南の堅陣打破への意気込みが強い。さらに熊本の池谷友良GMは柏のコーチ時代に近藤直也をボランチからセンターバックにコンバートした張本人であり、2004年には監督を歴任し、若手だった大谷秀和、小林祐三を登用した。清川浩行ヘッドコーチも柏の下部組織のコーチとして茨田らを育てた上げた人物である。したがって柏も多くの選手が“恩返し”のモチベーションを抱いている。
主力欠場の穴を埋める選手層、同じ轍を踏まない修正力、そこにかつての師とチームメイトが立ちはだかる。リーグが終盤に差し掛かった今、柏のチームとしての真価が問われる。

以上

2010.10.22 Reported by 鈴木潤
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