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【J2:第30節 徳島 vs 熊本】プレビュー:再び前進を始めるための勝利を何としても手に入れたい徳島。アタッキングサードで変化を出し熊本の守備を崩し切れるか!?(10.10.17)

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10月17日(日)J2 第30節 徳島 vs 熊本(19:00KICK OFF/鳴門大塚チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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やや不安定な戦いを続けながらも、徳島は今季何とか上位近くの位置をキープし続けてきた。シーズン開幕すぐに積み上げたアドバンテージ(4連勝)に加え、大きな連敗をしなかったことで、3位争いの一角として踏み留まっていたと言えよう。
しかし、26節の四国ダービーからチームはついに3連敗(28節は試合なし)。勝負所のリーグ終盤戦に差し掛かったここに来て長過ぎる足踏みをしてしまった…。そしてそれによって順位を大幅に後退させた今、3位・福岡の背中はもううっすらしか見えなくなったのが現実だ。

ただ、そうした状況を嘆いている暇はない。追求している自らの成長とシーズン当初に掲げた目標(5位以内)を改めて見据え、全てが終わるまでは何が起こるか分からないという前向きな気持ちももって選手たちはもう一度眼前の戦いへ集中しなくては。だからこそ迎える今節の一戦は徳島にとって大変重要な位置付けのもの。内容もさることながら、再び前進を始めるための結果が何としても欲しいゲームとなる。

その徳島だが、チームは3連敗のショックを振り払い、この週末に向けて立て直してきていると言っていい。事実、11日に行われたJ1・浦和との天皇杯3回戦では本来の積極的な戦いを実践。敗れはしたものの「自分たちのやれることはやれたと思う」と美濃部直彦監督も評価を与えるパフォーマンスを見せた。さらに攻撃面に抱えていた問題への改善がハッキリ感じられたのは収穫で、津田知宏の「いいテンポでボールを回せた」という言葉からも分かる通り、徳島はグループでのしっかりしたボール運びを確かに取り戻してきている。

となればそれに続く戦いとなる今節、期待されるのは相手を崩し切る攻めであるが、そのためにはアタッキングサードでの変化が不可欠と思われる。相手守備に冷静な対応を許さない変化こそがきっと重要なポイントとなるであろう。さらに掘り下げて言うと、チームには2種類のそれを求めたい。まずひとつは動きの変化で、大胆なダイアゴナルランやボールホルダーを追い越す長いスプリントなど。もちろんそれらの実行には個の大きな体力的パワーと全体の緻密なリスクマネジメントが必要だが、それでも相手守備網に混乱を引き起こさせるためには欠かせないところだ。またもうひとつはスピードの変化。例えば、落ち着いたリズムの繋ぎでボールを運びつつアタッキングサードから急激にスピードアップするような緩急ある仕掛けが必要となろう。

そしてそうした変化の必要性は対する相手が熊本だけにいっそう高まる。
今季の熊本には組織的連動が非常に色濃く見える。ひとつのプレーに数多くの選手が関わり、そのひとりひとりが周囲との関係性を考えながら動きを連続。チームは統制の取れたムービングフットボールを構築し、シーズン通してそれを実践していると評していいだろう。加えて現在の熊本はモチベーションと闘争意欲も相当高いところにある。3位・福岡と激突した前節をタフに制してその勝点差を7に縮めたのだから、彼らが大きな追い風を纏い、勢いに乗ってこの一戦へと乗り込んでくるのは間違いない─。それらのことを考えれば、熊本が守備に組織的堅さと粘り強さを発揮してくることは想像に容易で、それだけに徳島は前記のような変化がなおさら必要なはずだ。

「やり続けてきたことを継続してこの悪い流れを打開していくしかない」と語る指揮官のもと、選手たちも「とにかく自分たちで変えていくしかない(倉貫一毅)」と強い意識でこのゲームに向かっている。その姿勢があればきっと徳島はこのまま終わらない逞しさをホームのファン・サポーターに見せられるのではないだろうか。期待をもって見守りたい一戦である。

以上

2010.10.16 Reported by 松下英樹
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