本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【第90回天皇杯3回戦 北九州 vs F東京】レポート:番狂わせなきゲーム。北九州誤算の左サイドの瓦解と、F東京の役者たち(10.10.12)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月11日(月) 第90回天皇杯3回戦
北九州 0 - 2 F東京 (13:00/正田スタ/2,486人)
得点者:28' 石川 直宏(F東京)、88' 平山 相太(F東京)
チケット情報天皇杯特集
----------
F東京は天皇杯3回戦、正田醤油スタジアム群馬で北九州と対戦して2-0で勝利した。石川直宏が28分に先制点を挙げて、88分に平山相太が追加点を決めた。F東京は11月17日、4回戦で千葉と対戦する。

番狂わせは起こらなかった。

北九州にも決定機はあった。「いいゲームの入り方をした」と、与那城ジョージ監督。試合開始直後は、右サイドのウェリントンを起点に好機を作り出した。だが、左サイドの守備に安定感を欠くと、徐々に試合の流れはF東京へと傾いていった。
「特に(F東京の)石川くんは速いテンポでくるので、その対応に迷いが生まれた。そこで思い切りよくやることができれば、方向性が見えてくるんですが。それが前半は迷いながらプレーしたために、あまりよくなかった」(与那城監督)
何度も左サイドを突破され、28分には先制点を与えるなど、耐える時間帯が続いた。だが、後半、レオナルドを投入して左サイドの構成を変えると、流れを押し戻した。後半立ち上がりには、そのレオナルドがゴール前で決定機を迎えるも決めることはできなかった。
「相手は裏を怖がっているようだったし、バイタルエリアを空けていたので裏に行くよりも足元で繋ごうと思った。試合中に自分がそう感じたので、裏に行くよりもバイタルで受けて外から崩していきました」(佐野裕哉)
佐野が前線に顔を出し、小森田友明がそれを後ろで支えた。この縦関係となったボランチを中心に攻撃を組み立てて北九州は好機を探り続けた。ただ、何度かF東京ゴールを脅かす場面を作ったが、ゴールは遠かった。終了間際には長身DFのタチコを投入してパワープレーに出ようとしたが、その直前に決定的な2点目を奪われてしまう。「少ないチャンスをモノにしていれば、展開も変わった。そこが差だった」と、試合後、佐野は悔やんだ。

番狂わせは起こさせなかった。

F東京はしっかりと試合を収めた。試合序盤から立て続けに好機を作りながらも外し続けた。シュート数は相手の11本を大きく上回る21本を記録。トーナメントはカテゴリーや戦力の違いを埋めてしまう一発勝負の怖さがある。ただ、前半と、終了間際の勝負どころの時間帯ではきっちり得点して試合をまとめた。
28分、石川の先制点は、狙い通りの形だった。梶山陽平が左サイドから大きく右に展開し、椋原健太が空いたスペースに走りこんでボールを受けた。石川はその瞬間に加速。椋原もその動きに呼応して「目標とするDFラインとGKの間はつけていた」と大熊清監督が話すボールを配給した。石川はそれをうまくあわせてゴールネットを揺らした。そして、追加点は終了間際の88分。クロスを受けた平山が、一度はトラップミスをするも、体勢を整えなおして豪快に蹴り込んだ。
F東京は、サイドチェンジを織り交ぜてピッチの幅をうまく使った攻撃を展開した。ボールを回しながらも、石川の飛び出しはいい攻撃のアクセントとなっていた。狙いを持った攻撃で数多くの決定機を作り出したことは大きな収穫だったはずだ。また、この試合で最多となる6本のシュートを放った石川と、それに続く4本の平山にゴールが生まれた。決めるべき選手がゴールを決めただけでなく、彼らがチャンスに顔を出せていることもチームとしては明るい兆しだ。F東京は初の『元日国立』を目指し、一歩ずつ着実に歩を進めていく。

以上

2010.10.12 Reported by 馬場康平
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】