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【第90回天皇杯3回戦 ソニー vs C大阪】プレビュー:2年ぶりの顔合わせ。ソニー仙台の地元「ユアスタ」に、ベストメンバーのC大阪が乗り込む(10.10.08)

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10月9日(土)第90回天皇杯3回戦 ソニー vs C大阪(13:00KICK OFF/ユアスタ)
-試合速報はこちら-
NHK-BS1 18:00〜19:50(録画放送)
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2008年度の第88回天皇杯以来、2年ぶりに顔を合わせるJFLのソニー仙台とJ1のC大阪。今回の第90回天皇杯では、ソニー仙台の地元であり、J1のベガルタ仙台のホームスタジアムでもあるユアテックスタジアム仙台にて、そのときと同じ3回戦で激突する。

2年前には、当時J2所属のC大阪がホームの大阪長居スタジアムで1-0と辛勝。香川真司(現ドルトムント/日本代表)ら主力が欠場していたこともあってか、チグハグさが目立ち、なかなか決定機を活かせなかったが、ジウトン(現鹿島)の来日初ゴールで何とかソニー仙台を振り切ったという過去がある。

昨年度も格下に苦杯をなめるなど、J2時代の近年では天皇杯でいいところがなかったC大阪。だがしかし、今年は初戦の2回戦で富山県代表の富山新庄クラブにシュート43本を浴びせて7-0と圧勝。J1で上位争いを展開している実力を、アマチュア相手にも見せつけるなど、幸先のいいスタートを切った。

そして今回、2回戦で2ゴールを上げてプロデビューを飾ったFW永井龍こそU-19日本代表のために不在も、リーグ戦で出場停止中だったFWアドリアーノとMF家長昭博が、それぞれ復帰。残念ながら日本代表に招集された選手がいないこともあり、正GKキム ジンヒョンが負傷で離脱している以外、8月の快進撃を成し遂げたときと同じように、C大阪は乾貴士をはじめとする現状のベストメンバーでソニー仙台戦に臨む。
「(ソニー仙台は)プロと同等レベル。ベガルタに勝っているし、彼らはしっかりとした実力を持っている」と相手を警戒するレヴィークルピ監督は、「すべての準備をしっかりとして臨まなければいけない。チャンスを確実に決めることが大事になる」と、J1リーグ戦同様の取り組みを継続して、この一戦に挑む所存だ。

また、「2週間試合ができず、つらかった」というアドリアーノは、練習から活発な動きを見せ、すでに気合も十分。「集中してグラウンドに入り、自分たちのサッカーをして、チャンスを決めたい」というチームのトップスコアラーが、野獣のごとくゴールへ向かうだろう。また、J's GOAL J1 8月度MIPにも選ばれた家長も、コンディションは万全。「簡単に点を取れるとは思っていないが、しっかりと90分で(勝負を)決めたい」と、C大阪3シャドーの軸は静かに闘志を燃やしている。やはり今回は、9月に本領を発揮できなかった彼ら2人のプレーが、鍵を握るだろう。

一方、ソニー仙台は、JFLでは10位と中位にいるものの、天皇杯では中1日ながら1回戦、2回戦とも延長戦を制して、粘り強く勝ち上がっている。なかでも仙台ダービーとなったベガルタ仙台戦では、90分間でわずか3本のシュートと劣勢を強いられ、14本のシュートを浴びながらも、スコアレスで凌ぐと、106分に桐田英樹のヘディングシュートで均衡を破り、この1点を最後まで守り切って、2年ぶりの3回戦進出を果たした。

さらに、9月から10月上旬にかけて、ソニー仙台が戦った公式戦は、なんと10試合。天皇杯の2試合、リーグ戦の4試合に加え、JFL後期第9節アルテ高崎戦の翌日から行われた千葉国体にも宮城県代表としてチームで出場。35分ハーフとはいえ、毎日計4試合を戦って、見事に優勝している。9月以降に負けたのは、JFL後期第7節町田ゼルビア戦のみ。過密日程のなか、千葉国体から中3日で臨んだ前節も、流通経済大学に3-2と逆転勝ちし、まさに今は波に乗っている状態だ。

ベガルタ仙台戦同様に、C大阪戦でも番狂わせを起こしたいソニー仙台。田端秀規監督をはじめ、チームとしてC大阪と一度手を合わせている経験をプラスに、今回は当時のリベンジを果たしたいものだ。しかも、知り尽くしたユアスタでプレーできるホームアドバンテージもある。2年前のC大阪戦、そして2回戦のベガルタ仙台戦のように、相手の攻撃をブロックして、サイド攻撃やセットプレーから活路を見いだせれば、地元サポーターの前で、ジャイアントキリングを演じられる可能性は、十分にある。

このソニー仙台に対し、「相手の出方は分からないが、引いてブロックを作ってきたとき、そこをいかに崩せるかが大事になる」というのはC大阪DF高橋大輔。「早い時間帯に先制して、相手が出ざるを得ないようになれば、ウチのペース。逆に引き延ばすと、相手が元気になる」と、先制点が鍵になることは認識している。これはC大阪全体としても思いは同じだ。

まさに富山新庄クラブ戦のように、先に点を取って、C大阪が押し切れるか。それとも、ソニー仙台が粘って、接戦に持ち込み、再びJリーグのチームを下して、地元で勝利の雄叫びをあげるか。今回も一発勝負のトーナメント戦の醍醐味を、カテゴリーの違う両者の全力勝負を、スタジアムで体感したいものだ。

以上

2010.10.08 Reported by 前田敏勝
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