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【第90回天皇杯3回戦 新潟 vs 町田】プレビュー:新潟はMFマルシオ・リシャルデスが戦線復帰。勢いづく町田の前に立ちはだかる(10.10.08)

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10月9日(土)第90回天皇杯3回戦 新潟 vs 町田(13:00KICK OFF/東北電ス)
-試合速報はこちら-
NHK-BS1 20:00〜21:50(録画放送)
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新潟はリーグ戦5試合未勝利。低迷を打破するためにも、天皇杯では中身のある白星を挙げることが必要だ。切り札はMFマルシオ・リシャルデス。大腿(だいたい)部の故障で戦線を離れていたが、1カ月ぶりに復帰。攻撃をリードする。町田は東京Vを破って3回戦に進出。アグレッシブな攻守でJ1撃破を狙う。

淡々とした動きが完全復帰を印象付ける。「痛みは心配していない」。マルシオはコンディションの良さを確認し、「町田はスピードのあるいいチーム。ボール保持を丁寧にしないと」と対町田戦の準備もできていている。

7日の紅白戦では主力組の右MF。大島秀夫のクロスに合わせて、きっちりとシュートを決めた。「試合のリズムをつかみたかった。つかむためには、ゲームをするしかないから」。慎重に言葉を選びながらも「得点を決められたのはよかった」とプレーの手応えはつかんだ様子だ。

9月3日の天皇杯2回戦・金沢戦後、右大腿部を故障した。約1カ月のリハビリを終えて、町田戦から戦列に戻る。スピーディーで的確なボールさばきと、高精度のプレースキックは新潟の攻撃の基盤。大黒柱不在の間、チームは1分4敗と低迷した。その間、マルシオはピッチの外から冷静にチーム状態を観察していた。

「いいサッカーをしているし、クオリティーも高い」と自分たちのサッカーができていることは感じた。と同時に「パスミスが多い。集中してボールを持ち、簡単に失わないこと」と修正点も把握。紅白戦ではサイドから中央に切れ込み、攻撃の起点になる動きを再三繰り返した。「マルシオがいると違います。ボールがつながる」。FW田中亜土夢が言うように、復帰はそのままチームを立て直すことになる。

リハビリ期間、何度もフラストレーションがたまったが、そのたびに、日暮清ヘッドトレーナーら、メディカルスタッフと談笑し、気持ちを切り替えた。「日暮さんは面白い人なので(笑)。おかげでナイーブにならずにすみました」。満を持して戻るピッチ。天皇杯の勝ち上がりだけでなく、リーグ戦で再浮上するきっかけをつかむためにも落とせない一戦だ。「いい流れを作りたい」と、試合の持つ意味を受け止めて臨む。

マルシオの復帰で、新潟の戦法は変化する。リーグ戦前節のC大阪戦は4-3-3のシステムだったが、町田戦は本来の4-4-2に戻す見込み。黒崎久志監督は「マルシオを中心に攻撃が展開できる。周囲の選手も彼のプレーを信じて動き出せる」。存在はチーム全体に安心感を与える。

町田はJ1撃破に全力を注ぐ。現在JFL3位。天皇杯2回戦は東京Vを1-0で破った。JFL後期10節は長崎に3-0。63、65、66分と後半中盤に畳み掛けて一気に3点を挙げた。勝又慶典、木島良輔のツートップは得点力が高い。守備も前線からアグレッシブに行い、素早い攻守の切り替えを見せる。

J2に続いて、J1を倒すという意識でチームは結束。モチベーションが高いだけに、先制点を奪えば一気に勢いに乗る。また、町田・相馬直樹監督と新潟・黒崎監督は鹿島OB。相馬監督自身は鹿島黄金期の先輩に指揮官として挑む形だ。

どちらにとっても試合結果がチームの今後の勢い、目標につながる。先制点の行方が試合の流れを大きく左右する。

以上

2010.10.08 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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