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【J1:第25節 F東京 vs 湘南】レポート:湘南との残留争いを制した、F東京の勝つことへのこだわり。(10.10.04)

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10月3日(日) 2010 J1リーグ戦 第25節
F東京 3 - 0 湘南 (15:05/国立/20,508人)
得点者:38' 大黒将志(F東京)、39' 石川直宏(F東京)、84' リカルジーニョ(F東京)
スカパー!再放送 Ch181 10/5(火)後09:00〜
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「本当に最高です。全員で勝ち取った勝利。後は、ここから登るだけです」
試合後、お立ち台に登壇した、GK権田修一は誇らしく語った。F東京は、国立競技場で湘南と対戦し、3−0で勝利を収めた。10戦未勝利と、開幕以来ホーム戦勝ちなしの不名誉な記録をついに止めた。監督交代後初の勝利で、降格圏を脱出して15位に浮上した。湘南は、決定機を作りながらも最後までゴールは遠かった。

「悪いところを探すのが難しいゲームだった」と湘南の反町康治監督が語れば、F東京、大熊清監督の監督会見の第一声は「結果的に3−0。先に失点していたら分からなかった」から始まった。スコアを額面どおりに受け取ることはできない。それだけ試合内容は拮抗していた。
ゲームが動いたのは38分だった。右CKから今野が頭で合わせると、そのボールにすばやく反応した大黒将志が押し込んでF東京が先制点を挙げた。続く、39分にはリカルジーニョが平山相太にクサビのパスを打ち込み、落としたボールを石川直宏が振り抜いて追加点を挙げた。さらに後半、84分にはリカルジーニョが個人技で湘南の守備ブロックを崩してダメ押しとなる3点目を追加した。

湘南は縦パスに反応するために前線は何度も流動的にポジションを変えて、それに備える準備をし続けた。指揮官が監督会見でも語ったように、狙い通りの攻撃は機能した。32分にMF寺川能人のシュートがクロスバーを直撃。33分の馬場賢治のシュートも、71分の坂本紘司の1対1でも決めきれず。決定機の数は、F東京を上回りながらもモノにできなかった。「あれば入っていればという試合でしたね」と、反町監督が振り返った。この日のヒーロー、権田の度重なる好セーブに阻まれ、少しの運も湘南には足りなかったのかもしれない。ただ、3−0と、致命的なスコアになっても、最後まで湘南の足は止まらなかった。「最下位にもかかわらず、最後まで勇敢に戦った」と反町監督が称えた選手たちの奮闘は必ず次に繋がるはずだ。

F東京の手繰り寄せる力が少しだけ湘南を上回った。ゴールを決めるべき選手が仕事を果たし、守るべき選手が体を張ってゴールに鍵をかけた。それぞれのミスをカバーする守備も機能していた。湘南がボールを支配した時間帯に、もっと決定機を与えてもおかしくなかった。石川やリカルジーニョがプレスバックし、後ろからボールホルダーにプレッシャーをかけた。ゴールへと仕掛けるキーエリアとなるバイタルエリア付近までボールを運ばせる機会を減らしたのは彼らの頑張りもあった。米本拓司や、羽生直剛らけがで戦列を離れていた選手の復帰は近い。彼らが戻ってくれば、さらに戦術の幅も広がるはずだ。
F東京DF椋原健太は「ホッとした。ただ、正直、試合内容は前節よりもよくはなかった。これでうかれちゃいけない」と素直に語った。今シーズンは、何度も「内容はいいが」という多くの選手が弁解の言葉を並べてきた。残り9試合。後ろを振り返っている暇はない。勝利を遠ざけてきた反省の弁も、後悔も、リーグ戦が終了した後に振り返ればいい。「ここから目の前の試合に勝っていく」。誰もがそう語るチームになってきた。

以上

2010.10.04 Reported by 馬場康平
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