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【J2日記】富山:2年目クラブの大きな決断(10.10.01)

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(C)赤壁逸朗

突然の監督交代劇に多くの県内マスコミが取材に集まり、カターレ富山・清原社長をカメラが囲んだ

(C)赤壁逸朗

「18位は必然。もう一度、挑む姿勢が必要」と語る新任の安間監督

カターレ富山は9月29日付けで監督交代を発表した。成績不振を理由に楚輪博監督を解任し、安間貴義ヘッドコーチが昇格した。シーズン途中の監督交代は、Jリーグ2年目にして初めての大きな決断。同日夕、富山市草島の練習グラウンドで清原邦彦社長と安間新監督が報道陣の取材に応じ、その経緯や今後への決意を語った。

●清原邦彦社長:
「今季は8位以内を目標にしてやってきた。7月のリーグ戦の再開以降は浮上のきざしがあったが、8月以降の成績が1勝1分7敗と振るわず、昨季の13位を下回る18位と大変厳しい状況にある。第25節の柏戦(1−2)をはじめ、これまでは敗れても逆転負けなど接戦だったが、第26節の水戸戦(1−3)、第28節の横浜FC戦(1−4)はゲーム内容も悪く、もう一度、戦う集団を作り上げるためには監督交代もやむをえないとの決断をした。サポーターやファン、スポンサーのみなさまに対し、ふがいない試合が続くということは、何かが欠けていると判断せざるをえなかった。

きのう(28日)に楚輪さんと話をし、10月3日の千葉戦を退任試合にしてほしいと伝えたところ、「ならば一刻もはやく新しいスタートを切ったほうがよい」と本日付けでの解任を了承していただいた。安間コーチには昨夜、監督に就任していただけるように打診し、きょう(29日)の朝に了解をいただいた。

功労者である楚輪監督を解任することは苦渋の決断であったことをみなさまには理解していただきたい。しかし、我々のクラブは現状に甘んじているわけにはいかない。その姿勢を示し、行動するために切るカードは監督交代しか持ち合わせていなかった。プロの世界とはいえ、楚輪さんは悔しい思いをしていると思う。それを表に出さずに「1日でも早く」と言っていただいた。今、どこでどんな気持ちでおられるかと思うと胸がつまる。これからもチームと選手の成長を見守ってくれると思う。

3年前のちょうど今ごろ、カターレが創設された時はフロントも素人集団で、海のものとも山のものとも分らないクラブだった。楚輪さんにはアローズ北陸とYKK APという県内のライバルチームから半々の選手を出してチームをつくるという難しい条件のもと初代監督を引き受けていただいた。相当のリスクがありながらも「やる」と言ってくれた。そして「1年以内にJリーグ昇格」と県民が期待するプレッシャーの中で結果を出した。また昨年は大きな戦力補強をしなかったにもかかわらず13位という成績を勝ち取っていただいた。だからこそ、きょうがあるのです。

新任の安間監督には見ていて楽しい、攻守に躍動感のあるサッカーを目指していただきたい。それは安間さんの持ち味でもあると思うので期待している。チームには今季の残り9試合が来季への延長線上にあると認識し、緊張感をもってやってほしい。指導者が変わっただけで簡単に結果が出るとは思っていない。今後に向けてハード、ソフトの両面でやらなければならないことは多いが、わたしたちはJ1昇格を目指していく」

●安間貴義監督:
「チームは厳しい状況に置かれていますが、サポーターやボランティアのみなさんが頑張っておられることを知っていますし、なんとかしたいと思ってお引き受けしました。楚輪さんのやってきたことを正解にもっていけるように頑張っていきます。
これだけ試合をしての18位という成績は偶然ではなく必然のもの。やらなくてはいけないことがたくさんある。試合間隔をとってフルメンバーで試合をすると力の差が出る。昨季の第3クールと同じように今季も勝てないのは実力が不足しているから。自分たちの立ち位置をしっかり見つめてやっていく。出てきた課題を一つずつ克服していきたい。負け癖がついているので、選手たちにはもう一度挑む姿勢を取り戻してほしい」

Q.どんなサッカーをやっていくのか?
「(コーチ、監督を務めた)甲府の時のようにパスをつなぐアグレッシブなサッカーをやりたいが、現状ではまだできない。1対1の間合いであるとか基本から見直していきたい。まだJリーグ2年目なので、そうやって土台を作っていかなければ先も見えてこないと思う」

Q.最初のミーティングで選手に伝えたことは?
「選手たちには「プロのクラブはサポーターやスポンサーに養ってもらっている。オンザピッチでもオフザピッチでも、それらの方々の気持ちに応えられる立ち振る舞いをしてほしい」と話した」

Q.選手の起用法も変わるのか?
「(これまでの戦いについて)それぞれの選手に評価できるところ、反省すべきところがあると思う。良いプレーをしている選手にチャンスを与えたい。居残り練習をして成長してきている若手も試してみたい。ただ朝日(大輔)や堤(健吾)をはじめ30歳になってからも伸びている選手はいる。カターレの伝統をつないでいきたい。プロである以上は平等に扱うことはできないが、もう一度、選手みんなにチャンスを与えたい」

Q.カターレの伝統とは?
「まじめさは伝えていかなければいけないと思う。それは(クラブの母体となった)アローズ北陸やYKK APがまじめにサッカーに取り組んできた伝統でもあり、富山の県民性でもあると思う。まじめに我慢強く戦えるチームでありたい」

以上

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2010.10.01 Reported by 赤壁逸朗
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