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【J2:第26節 甲府 vs 熊本】プレビュー:2位のまま一歩前進したい甲府と昇格圏に再接近したい熊本の対決。勝つと負けるで大きな違いが出る一戦だが、勝点3は甲府に、葡萄は熊本に(10.09.19)

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9月19日(日)J2 第26節 甲府 vs 熊本(16:00KICK OFF/小瀬チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「今節はマイク・ハーフナーVSカレン・ロバートのカタカナ日本人FW対決」と日本語で言うと、マイクに、「意味が分からない」と日本語で一蹴されてしまった。「クラブ(横浜FMユース)と高校(市立船橋)だし、学年も1年(マイク)と3年(カレン)だし、対戦したことない」と、まったくノッてくれなかった。まじめに考えると、残り13試合となり甲府にとって19日の熊本戦(ホーム)、23日の富山戦(アウェー)、26日の岡山戦(アウェー)の3連戦は特に重要で、なかでも最初の熊本戦は勝つと負けるでは今後の展開に大きく影響する。また、富山戦後は甲府に戻らず岡山に移動してコンディションを整えるだけに難しい条件も出てくる。今節、甲府と福岡(対横浜FC)がともに勝てば3位・福岡と熊本の勝点差は8に広がるが、ともに敗れれば(千葉次第だが)3位の福岡に熊本は勝点差2に迫りモチベーションは激上がりする。千葉(4位・42)、徳島(5位・38)、熊本(6位・38)、東京V(7位・36)あたりが昇格圏を狙える位置にいるが、4チームの追撃体制を維持されるとこの先しんどいので地力で蹴落とすことが出来るチャンスに勝つことは物凄く重要。もっとも、熊本にとっても逆の意味で重要なので激しい試合になるだろう。

この祝日絡みの3連戦が終われば、上位との対戦は千葉戦(10月31日・アウェー)だけとなる甲府。しかし、11月23日(祝日)の第36節は甲府の試合がないので福岡との実質的な勝点差は3(今は6差)と考えたほうがいい。そう考えてプレッシャーを感じたほうが今の甲府はチームの方向性や意志が一つになりやすいのではないだろうか。前節のアウェー鳥栖戦はミスからの失点もありボールの失い方に課題は残ったまま。攻撃では「仕掛けの合図のパスを入れられなかった。ボールを受けてから顔を上げていた(内田一夫監督)」という課題がある。それでも逆転で勝っているのだから素晴らしい。だが4月中旬から始まった5連勝のときのような躍動感が足りない。その頃は――本人は欲しくない称号・アシストキングの――片桐淳至がいたが今は残念ながら別メニューで調整中。大西容平の復帰にも、もう少し時間が必要。しかし、このチャンスを生かしている大卒ルーキー・柏好文がいる。足元パスに陥りやすい今の甲府で、仕掛けて相手の守備のバランスを崩すことが出来る貴重な存在として急速に貴重な経験を積んでいる。今節で先発2試合目になる柏がいきなりメッシになることはないが、大卒Jリーガーの新たな星としてまた一歩成長する姿を見たい。内田監督には怒られるかもしれないが、バランスを考えてパスをするなんて必要はない。柏だけは、丸くならずに「一人抜くまでパスは禁止」というルールがあるつもりでどんどん仕掛けて欲しい。と、勝手に思っている。

どのチームも酷暑の疲れが出始めている時期なのでポイントとなる選手の動きが落ちる可能性がある。前節は養父雄仁の運動量やボールタッチ数が落ちたし、山本英臣もコンディションが万全ではない様に見えた。今節は戻ると信じたいが、それは小瀬で確認するしかない。熊本も移籍後試合に出続けているカレンに疲労があるように見える。疲労の度合いによっては先発を回避する可能性も甲府は考えておいたほうがいいだろう。その場合は松橋・兄(章太)と甲府で愛されたスピードスターの宇留野純のツートップもありうる。松橋と宇留野のコンビネーションはイメージを持ちにくいが、宇留野が好調なだけに勝手知ったる小瀬で弾丸ミドルなんて決められたくはない。また、再開後の熊本は縦1本だけでなく、クロスの意識も高まっているので宇留野がサイドに入ったり、片山奨典が出てきたときはボールの出所もしっかりと押さえたい。そして、大御所・藤田俊哉がフレッシュな状態で出てくる時間帯はディフェンスラインの裏がスースーしそうで怖い。もしそうなったらなったで必死に粘るが、同点や1点差で終盤を迎えたくはない。

熊本サポーターや県民のJ1昇格に対する想いの熱はまだ様々だと思うが、9月の中旬になってもこの位置にいることは大きな前進。しかし、今節はその想いに共感する余裕はない。甲府も必死。勝点1差で昇格を逃した去年の悔しさがあるだけに、勝つことの重要性を物凄く感じている。ワールドカップは「勝てば官軍」ということを教えてくれた。だから、3連休で交通機関が物凄く混雑するなか熊本から遠路小瀬に来てくれるサポーターはありがたいが、今節は旬の葡萄だけ持って帰ってもらうしかない。

以上

2010.09.18 Reported by 松尾潤
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