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【J2:第26節 愛媛 vs 徳島】徳島側プレビュー:イーブンの戦績で迎える16回目の決戦。3試合連続4ゴール中の徳島はこの大一番でも自らの強みを発揮し得点を重ねたい。(10.09.19)

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9月19日(日)J2 第26節 愛媛 vs 徳島(19:00KICK OFF/ニンスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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やはりダービーマッチウィークだからだろうか。トレーニングする選手たちからは何かいつもと違う雰囲気が感じられる。しかしそれはピリピリしたような種類のものではない。上手く表現出来ないが、程よい緊張感がいい刺激となって目の前に迫った大一番へのモチベーションがさらに高まり、それが漲るパワーにようににじみ出している感じ─。いずれにしても、今週の彼らの動きや表情を見る限り、徳島は非常にいい状態で今節の四国ダービーに臨めそうだ。

さてその徳島だが、チームは栃木を降した前節でも4ゴールをたたき出した。これで3試合連続。今披露している得点力は本当に驚異的と言っていいだろう。それだけに今節の四国ダービーにおいても「その得点力が大きな武器」と言ってしまえば簡単なのだが、しかしそれは結果の部分に過ぎないと思われる。どういうことかと言うと、今の徳島にはその奥にこそ本当の強みがあるということ。

まずそのひとつは、間違いなく、中央エリアでの狙いある守備であろう。
事実それは最近の得点シーンからハッキリと見て取れ、例えば前々節(vs草津)で津田知宏が取った2点はいずれもボランチ2人のボール奪取から。草津がハーフウェイライン付近で縦に入れてきたパスを倉貫一毅と濱田武が素早く寄せて奪ったことが生み出したゴールだったと言えよう。さらに前節でもそれが勝負の行方を決定付けるスコアに結び付いている。体現したのは「さらにチャレンジをして、次のステップに行くための前向きな考えということで(美濃部直彦監督)」のシステム変更によりアンカーに抜てきされた六車拓也だったが、ここでも栃木がピッチ中央エリアで打ってきた縦へのくさびを彼が激しい寄せでかっさらったことがドゥグラスのループシュートを導き出したのだ。
ただ、その守備も名前を挙げた選手たちの個の力だけによるものではない。相手のパスコースを狭める前線の選手たちのチェイシングや、サイドに逃げられるのを防ぐ島田裕介らの労を惜しまない細かなポジション修正が狙い所の縦パスを誘い出しているのであり、そのことから徳島はチームとして前記のような強みを作り出せていると言える。

そしてもうひとつが、向上した選手間の意識共有だ。前記の得点シーンでネットを揺らした津田やドゥグラスはマイボールになった時に周囲にいたどのDFたちよりも早く動き出しており、ボールホルダーとなった倉貫も濱田も六車も間髪入れずそこへパスを供給したが、それはやはり守から攻へと切り替わった瞬間がチャンスという意識で全員が結ばれているから─。と、チームの成熟を感じさせるこの部分も現在の徳島の戦いを支えているものと呼べるのではないだろうか。

もちろんチームに課題がないわけではない。快勝した前節であっても「ポゼッションに関してはもう一歩良くない」と美濃部監督が振り返っていたように、グループとしてのボールの運び方はまだ改善が求められるし、細部に目をやれば組織としての成長をもっと進めなくてはならない箇所も少なからず存在する。だが、今節は勝利が至上命令となる四国ダービー。それだけにチームは自らの強みを余すことなく発揮し、そこから再びひとつでも多くのゴールを生み出すことがまず先決となろう。

6勝3分6敗とイーブンの戦績で迎える16回目の決戦。「他のゲームももちろんだし、当然このダービーでもうちは点を取って勝ちたいと思っている。そしてこの先のことも考えて、我々はこのダービーにおいても前向きな気持ちでアクションを起こしていきたい」と話す指揮官に率いられた徳島の戦いに注目したい。

以上

2010.09.17 Reported by 松下英樹
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