9月5日（日） 第90回天皇杯2回戦
山形 3 - 0 秋田　（18:01／ＮＤスタ／3,085人）
得点者：32' 増田 誓志（山形）、68' 太田 徹郎（山形）、89' オウンゴール（山形）
チケット情報 ｜天皇杯特集
----------

● 太田徹郎選手（山形）：
Q:キーパーにはじかれて転がった初ゴールでしたが？
「悪くないですねえ。まあまあ、いいシュートです。ああいう、みんなもちょっと『あーっ！』みたいな。ボールは見てました、多分。でもあまりキーパーに隠れて見えてなかった。誰かがボールに詰めてて、それをやめたのを見て『入ったな』と判断しました。ゴール後はふつうだったら、あそこでみんなにバンバン叩かれて祝福を受ける感じだったんでしょうけど、僕も必死に『(つった足を)伸ばして』って言ってたので(笑)」

Q：打った瞬間、手ごたえは？
「全然なかったです。足にミートしなかったので。しかも正面に行っちゃったし。股を抜けたんですか？　股ですよね。運がよかったということで。敵が真横にいて、誓志君（増田）が速いボールをこっちに出してくれるなと思ったので、イメージどおりです」

Q：公式戦初先発で緊張はしませんでしたか？
「ちょっとしました。ちょっとだけ」

Q：シャドーに移ってから点が取れたが、やりやすさがありましたか?
「そのときには足がつっててあまり動けなかったので、あまり仕事はできてなかったと思います。中盤はどこでもできるようにしろと言われているので、経験させるためにやらせてくれたと思います」

Q：結果を出したので、またチャンスが来るのでは？
「そうですね。次は足をつらないで。体力ないと思われるので」

● 清水健太選手（山形）：
「相手がJのチームと違って、こっちが主導権を握らなくちゃいけないという思いが強かったのかもしれないですけど、うちらしいディフェンスの入り方ではなかったかなと思います。主導権を握ろうとしたために、多分思いっきり外されたと思うんですけど、うちは基本的にはブロックをつくってボールを取るスタイルのチーム。ボールを取りに行ってかわされて、きつくなってた部分があったと思う。うちはそういう戦い方のチームじゃないので。苦戦した要因はやっぱりそういうところじゃないでしょうか。いつもよりはプレスをかけようという感じがあったので、（佐藤）健太郎の横がすごく使われちゃったかなというイメージがあります」

●佐藤健太郎選手（山形）：
「もうちょっと前線の守備の人にコースを切らせて外にボールを出させればよかったんですけど、くさびのボールがすごい入ってきてたのに、なかなかそれを修正できなかった。入れさせていることが問題ではなくて、そこにマークが行ってないことが問題だと思っていて、そこで入れさせないようにコーチングできればもっと自分もラクやったろうし、チームもラクに運べた。そのへんの状況判断が試合中にできればよかったんですけど、自分ではできなくて、ハーフタイムに監督から指示があった。自分の力不足と、試合のなかで修正する力がなかったのかなという感じです。後半もきつかったですけど、前半よりは…。自分もコーチングをするんですけど、チームとしてどこをやられたくないかというのがわかっていれば、アプローチの方向も一人一人違ってくると思うし、相手がJ1のチームやとみんなギリギリで一生懸命行くんですけど、今日も一生懸命やってはいるんですけど、相手も意外なところにパスを出してきたり、予測と違うところに出てきたりというところもあったので。
(Q：ボランチの選手がかなりボールを持てていたが？)
さばきもするし、あのゾーンでドリブルもしてくるし、それは自分のなかで意外やった。そこでこねるから、もうちょっと囲めば取れるかなと思ったんですけど。
こういうゲームって、去年の明治大の件もあったので、難しいなと思います。相手も攻めてくるし、決定的なチャンスもつくってくるんですけど、格下とやっているのでやられている感がある。サッカーはゲームなので絶対ピンチもあるし、それを必要以上にネガティブに考えて自分たちで崩れるのは嫌だった。去年はそれでやられた感じがあったから、自分自身はそれを我慢して、『いつもこんな感じやろ』と思いながらやってました」

Q：今日のゲームで、次のリーグ戦や天皇杯の3回戦に活かせる部分は?
「今日のまま行ったら次は絶対やばいっていうのはあるし、危機感は持てたと思う。今までどおり持ってるとは思うんですけど。ただこなすだけやったらもったいない、疲れるだけなので。次はもうちょっと状況に応じて試合をやりながらも自分で判断できるように、意識したいなと思います」

●松田正俊選手（秋田）：
「J1のチームを相手になんとか、勝つ確率は少ないと思うんですけど勝つことを考えて、結果的に負けたので非常に悔しいですね。始まる前はチーム全員でまとまって山形に勝とうということで試合に臨みましたし、今回山形と対戦するために、中1日だったので、チーム全員の力が必要でした。この前試合に出て、今日試合に出られなかったメンバーの分も一生懸命やろうと思ってたんですけど、結果が出なくて残念です」

Q：相手の守備に関する印象は？
「何度かチャンスがあって、そこを決めていればと。まあ、『たら・れば』ですけど。JFLとは単純に個人の1対1の寄せだったりは違うところがありますけど、それよりも自分たちのしっかりとした技術とかよさを出せれば、そこまで何もできない相手ではないと思います。特に若い選手やJリーグの経験のない選手たちに、なるべく自信を持たせて、ビビらないように声をかけて試合に臨みました」

Q：前半は攻めていてパスもつながっていたし、あとわずかのところだったと思います。何がよかったんですか？
「僕のイメージですけど、J1のリーグはそんなに前からのプレッシャーがきつくないですけど、最後のゴール前の部分で厳しさがある。僕自身はある程度のところまではボールを運べると思っています。ふだんから言っている、最後の精度のところ。そこが1個でも合えば点数が入っていたと思います。これを次につなげて修正していきたいと思います」

Q：山形は以前、在籍したチームですが、意識はありましたか？
「多少はありますけど、僕がいたのは2003年、04年で、選手がほとんど入れ替わってますし。でも、古巣というのは多少意識はしてしまいます。たまに山形の人が秋田まで応援に来てくれたりするので、山形で元気な姿を見せて、なんとかゴールを取りたかった。でもゴールが取れなくて残念です」

Q：秋田からもサポーターが来ていましたが？
「僕らはJFLなんですけど、J1のチームと公式戦で対戦できるのは天皇杯でしか見せられないし、なんとかそういう試合で僕らが結果を出したところを見せたかった。でもみんな出し切ったと思うので、この負けを、まだリーグ戦があるのでそちらにつなげていけたらなと思う。秋田に帰って、またうまく僕らの存在をアピールして、秋田が盛り上がるようにこれから頑張っていきたいと思います」

Q：JFL残りの試合での目標は?
「まずはチームの成績です。7位ですけど、最低でも4位以内に上げたい。この1試合の経験を残りの試合につなげて、残り11試合をしっかり戦っていきたいです」

以上