8月22日（日） 2010 J1リーグ戦 第20節
山形 0 - 0 神戸　（18:04／ＮＤスタ／10,310人）
スカパー！再放送 Ch183 8/23（月）前07:00〜
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●小林伸二監督（山形）：

「今日はサイド攻撃と2列目からの飛び出しが有効だということを狙っていました。守備については、スペースに飛び出してくるフォワードが動くので、そこをしっかりマークするということと、ボッティが戻ってきたり、ポポがタイミングのいいシュートを打つのでそういうところと、グラウンドが良くないのでシュートを打ったあとのボールをきちっと処理するという話をして送り出しました。
守備については前半から結構安定してたと思うんですけど、攻撃が思ったよりボールサイドにスライドすることが少なくて、ちょっとフラットで大きいゾーンになったので、なかなか逆サイドを取れなかった。逆にセンターバックとサイドバックの間でスペースができたので、勝(秋葉)が飛び出してヘディングでシュートを打った場面があったと思いますけど、サイドに付けてシャドーが流れて、スペースとセンターフォワードに打ち込んでバイタルを攻略するということを考えてたんですけど、なかなか堅くてうまくいかない感じでした。
タッチ数を少なくして後半はボールを回せということで、途中ちょっと良くなりましたけどどうしても最後のクロスというところの精度が……精度、ですね、やっぱり。動いてる選手にピンポイントで合わせられないというところがあったので、そこは我慢強く練習してレベルアップする必要があると思います。

あと、ちょっとアクシデントがあったときに、カードを切るのが早かったかなというふうに反省したんですけど、あと15分しかないので、サイドにするか、ボランチを堅くするか悩みましたけど、田代が十分キープできるのでそこにサイドと誓志を絡ませたほうがいいということで、堅くて下村を入れたほうが一番安定するだろう。(神戸の)フォワードもまた誰か代わるだろうと思っていたので、そこはうまくいったと思います。うーん、センターバックを代えて、そこに最後のカードを持っておくのがよかったのか…。今日勝ちたかったので、プランとしては2枚代えをして点を取りにいくというところを狙ってたんですけど、なかなかいい形が少なかったかなと思っています。
3連戦で勝点7取れたので、うちとしては十分な戦いをしてくれたと思っています。リカバリー、オフをはさんで、広島のゲームにしっかり備えたいと思います」

Q:先発に宮沢選手ではなく古橋選手を入れた理由をお願いします。
「中盤はすごく連携がよかったんですけど、連戦になるとちょっとやっぱりコンディションとしては疲れるので、それだったら思いきって元気のいい選手を使ったほうが、3戦目なのでより効果的だということで使いました」

Q:植草選手はリーグ戦は初出場で、公式戦もナビスコカップの磐田戦以来だと思いますが、起用の理由を教えてください。
「おとといの練習のあとに、清水が……トレーニングではどうもなかったんですけど、筋肉を少し痛めたので、足の裏のですね。軽傷の軽傷なんですけど、今日も動けるみたいでしたけど、そういう形で無理して使って次に使えないよりも、きちっと治したほうがいいということ。宮沢も一緒ですね。無理してコンディションが悪いのに、使って途中で代えるというよりも、しっかり治したほうがいいというのがあるので、ここも新しい選手でというふうに。次の出番を待ってる選手ってすごく積極性があって質が高くなってきてるんですね。そういう意味で、答えが出るとチームのなかで競争が生まれるし、いいことだなあと思って使いました」

Q:秋葉選手のポジションを何度も変えたと思いますが、その意図を教えてください。
「秋葉は中盤ですごくいい仕事をしていたと思うんですけど、古橋がサイドで思った以上の仕事ができなかったので、シャドーのほうがいいかなということで。勝だったら右も左も両方そつなく受けてくれるので、1回変えてみようかということで、前半終了10分前ぐらいに変えました。フル(古橋)が飛び出すというところの魅力がサイドだとなかなかできなくて、逆にスライドしてて内側にいるとそこからダイアゴナルに走っちゃうのでスペースがないんですね。プルアウェイで広がるというところが少なかったので、逆にもらえないでもそういう動きをすることによって、相手が広がるのが、他の選手の動きにつながっていくと思うんですね。そういうところが前、前になってしまっている。それは彼がストライカーだったりというところがあるので、ちょっとサイドはもったいないのかなという感じでポジションを変えました。
後半も、(増田)誓志と勝がちょっとへばってるので、バイタルが緩くなってリズムが変わりそうだなと思ったので、そこに下村を入れて堅くするということで、田代と誓志をセットにしました。右に勝を入れることによって、勝は右で宮本と組めるし、左は宮沢とタツ(石川)がいますから、そうすると田代、誓志、勝ぐらいで左からのクロスで点が取れるんじゃないかなと。特にセンターバックとサイドバックの間が空くので、あそこは狙えるかなというところがあって、そういう形を取りました」

Q:連勝は止まりましたが、連続無失点は続いていて、4試合は今季J1最多なんですが、守備の手ごたえはどうですか?
「これは選手に話はしたんですけど、このシステムにするのに、新潟戦(第12節、●1-3)であまりいい入りじゃなかったのに点を取って、ボランチにプレスがかけられなくて逆転負けしたんですね。いかにプレスをかけれるかということでこのシステムにしたんですけど、段々よくなってナビスコで3連勝して、1-0、2-0、3-0で確か勝ったと思うんですね。4戦目がジュビロで0-5の大敗ですよね。今日もそういうふうに言うと、3回勝ってるんですね。
で、植草なんですよね、キーパーがね。で、冗談じゃないんですけど、『またミスすんじゃねえのか、お前』っていう話をしながら。同じことなので、取っていい形になってる。ひょっとしたら、今順位的には自分たちのほうがちょっと点数を取れてるチームとやれるということで、勝つと自分たちのレベルがわかりますよね。強いチームにはある程度できて、下位のチームには合わせたり負けたりするということがないように、今日は頑張らせたんですね。そういう意味では、今日はいい形ではまっている。(磐田戦では)前でプレッシャーがかけられていたのが、ロングフィードによって回避されたということで失点を食らったんですね。そういうところが今日はうまくできました。ですから、随分システム 的には機能し始めたなという感じはしてます」

Q:（試合とは直接関係ない）サイドネタで恐縮ですが、あさってが監督の(50歳の)誕生日ということで、今日は山形のJ1通算50ゴールが前祝いとして生まれるんじゃないかと期待してたのですが、その点についての感想をお願いします。
「過去に、こういう時って結構負けてて、大分で上がるときも多分負けたような、一番苦しいときに誕生日が来た気がするんですけど、今月はすごくいい月で、なんかの行事が入ると必ずそのあとの試合がうまくいくという…。県の行事に参加すると結構うまくいっててよかったなと。しんどかったんですけど、8月はそのいろいろな行事に出たんですけど、そんなに出ている場合じゃないでしょと思われるのがプラスで、よかったなあという月ですね。(今季目標の)勝点50はそういうところの由来があるので、もうちょっと頑張れればひょっとしたら取れんこともないのかなと思いながら考えてますね。いいシーズンで終わるように、9月以降しっかりやれればと思います」

以上