8月14日（土） 2010 J1リーグ戦 第18節
仙台 1 - 3 Ｇ大阪　（19:04／ユアスタ／17,651人）
得点者：21' 中澤聡太（Ｇ大阪）、59' 菅井直樹（仙台）、62' 橋本英郎（Ｇ大阪）、78' 平井将生（Ｇ大阪）
スカパー！再放送 Ch180 8/15（日）前09:00〜
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●西野朗監督（Ｇ大阪）：

「結果を連続して出せたが、遠征ゲームも5つめで、やはり消耗していた。想像以上に、パフォーマンスは前半からそう高いと思っていなかった。
ここ数試合は先行できているので、なんとかゲームを上手くコントロールしていた。加点加点、というのがガンバのスタイルだと思うが、なかなかそういう力まで持っていけないのが現状だ。選手も現状をしっかり把握して、かわすところはかわし、自分たちでボールをしっかり保持し、ゲームを作ったり変えたりしながら、今はゲームコントロールをうまくできているので、結果を出せている。本来のスタイルでは決して無く、物足りなさもあるかもしれないが。現実的なサッカーをやっているのではないかと思う。
守備が安定しているというか、全体でそこを捉えながら、早めにプレッシングをしてボールを奪うという意味でも、長い時間帯で取れるようになってきている。とにかく今はそうした違ったスタイルというか、決して逃げているわけではないが、良い言葉で言えばゲームをコントロールした試合を続けられている。
こういうゲームが続けば良いと思うが、逆に先行された状況だとか、拮抗しているゲームで、どうギアチェンジしていくかというのが、これからトップグループとやっていく上では大事だと思う。常にチャレンジして、勝負所で仕掛ける、ポジティブな感覚は失いたくない」

Q:ハーフタイムに「難しいゲームではない」というコメントがあったが、その意味は？
「もう少しベガルタが、アグレッシブで攻撃的に最初から入って来ると予想していたが、逆にバランスを崩さず、そうプレッシングも強くない戦いぶりだった。ガンバも全体ではそう連動していない中でも、ボールはある程度持てるとか、ミスをしてマイボールになっている時間もあった。そうハードワークをしてボールを奪ったり、流れ自体も厳しいアタック＆ディフェンスもなかった。選手も「このくらいのリズムで行けば」という感じだったと思う。
だが、そういうところに必ず落とし穴があると思ったし、相手の戦術でもある、というのをハーフタイムで確認させた。逆に後半は難しいゲームになる。前半以上に運動量を上げたり、20メートルで相手を振り切れないところを、30メートル動かなくてはいけないとか、そうすれば必ずチャンスは取れるし、運動量も質も上げる必要があると。
前半を振り返れば『難しくない』という部分と、逆に後半は難しいゲームになると思った中で、今日も得点を取ったし、そういう（望んでいた）アクションを起こしたのは橋本だった。30、40メートルのフリーランをしてボールを引き出したりということが、少しずつ縦への力として出てきて、中盤を少し取ることができ、ペースを掴むことに繋がった。
前半のリズムで後半にそのまま入っていけば、分からないゲームになっていたと思う。現に追いつかれて、少しディフェンシブになっていた時間帯があったから。
でもここを勝ち切れていること、全体でバタバタせずに落ち着いてゲームを運べていることは、ここ数試合で出せてきた結果による自信もあるのだと思う。あそこで最後まで（仙台に）粘られずに、自分たちで突き放すことが出来た。あれがもつれていたら分からなかったと思う。
チョ・ジェジンを出したのもそういうところ。守りきるカードも切れたが、もっと取りに行かなきゃいけないというメッセージとして出した」

Q:橋本選手と平井選手の、今日の評価は？
「ハシ（橋本）は、ハーフタイムにも、今日は動きが右サイドに固定されて、少しこじんまりしているぞと話をした。もう少しポジションチェンジやフリーランを後半は考えろと伝えたが、彼は非常にクレバーなので、状況を見てそういう活性化をしてくれた。攻撃でいろいろなアクセントをつけているのは橋本だと思うし、流れを読みながら、自分のポジショニングやパフォーマンスを切り替えられたのが後半だったと思う。
ショーキ（平井）に関してはどうだろう。今押し込んでいるので、なかなかスペースが見つからない。後半の得点時のようにカウンターでああいう形で入ることが出来れば持ち味は出るが、スペースがない中でも、自分で見つけていく、作っていった中で、身体をゴールに向けてプレーをしていくというところを、もう少し緻密にと言うか、連続して、アタッキングサード、ペナルティーエリアの辺りで取らないと。カウンターでは活きているが、最近は走らせてもらえない。そのような中で、また違う対応なども、考えていかなければならない。
点を取った場面は『これは入ったな』という感じで、シュート技術だとか、得意なリズムで入って行っているので。ああいうプレーにプラス、狭いエリアでも身体を前に向けられるような、そういうプレーやパフォーマンスを考えていけば良いと思う」

以上