8月14日（土） 2010 J2リーグ戦 第22節
岡山 1 - 2 徳島　（19:03／カンスタ／8,157人）
得点者：30' 津田知宏（徳島）、34' 平島崇（徳島）、51' 三木良太（岡山）
スカパー！再放送 Ch181 8/15（日）前06:30〜
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●美濃部直彦監督（徳島）：

「まず最初に、両方のサポーターに言いたいことがあります。まず徳島のサポーターの方には、今、徳島が阿波踊りで盛り上がってる中で、岡山に来てくれて、後押しをしてくれたこと、非常に感謝しています。本当にありがたいことだと思っています。それから岡山のサポーターの方には、やはり、岡山に来ると、本当にいいモチベーションで、岡山の選手のモチベーションはもちろん上がるでしょうけれども、私たちのモチベーションも上がるんです。すごくいい雰囲気を作っていただいて、サッカーを楽しむ環境にあるな、ということを非常に感じました。今日はたまたま我々が勝ちましたが、本当にいい雰囲気のスタジアムで、両方のサポーターに感謝したいと思います。

ゲームについては、最近の岡山の戦い方を見ていると、非常によく構築されたブロックからプレスを掛けてくるということをやってきて、安定している、後半戦に入って、チームが出来上がっているということは感じていたので、試合前から簡単な相手じゃないとわかっていたし、実際前回のホームで負けていますから、同じ相手に2度負けるっていうのは許されないという気持ちで入りました。ただし、立ち上がりから、中盤がそのプレスの餌食になって、かなり簡単にチャンスを作られましたが、GKの上野のファインプレーなどでしのいで、その後、我々が今日の岡山に対する点の取り方をいくつかプランニングしていたんですが、その形で点が取れたのでよかったと思っています。前半の最後のところで、チャンスがあったんですが、それを仕留められなかったことが、このゲームを難しくしたのかなと思います。

ハーフタイムの時に、前回（ホームで負けた時）のようになる恐れのあるゲームだと伝えた。それはここのスタジアムや岡山の今の力を考えると、難しくなるので、しっかり入っていこうと伝えたんですが、中盤で引っかかってしまって、苦しい展開になりました。まあ、今の我々の力では危ないなという印象でしたが、選手は最後まで踏ん張って1点に抑えて勝つことが出来たのは、頑張りだったと思います。いい戦い方とは言えないので、3点目をとれるチーム、もしくは1点もやらないチームにしていかないと、上位には上がっていけないと思いますから、これからもう一度しっかり立て直していこうと思います」

Q:プランニングとは具体的には？
「プレッシング、ブロックからのプレッシャーを考えると、しっかりとまずは相手の背後を狙わないといけないということですね。前半立ち上がりに、バイタルエリアに最低3本は入ったのですが、すべてうちがロストしてしまったので、相手は押せば取れるなという感覚になったと思うんです。その時に相手の背後に狙うよう言っていたんですが、なかなかボールが入らなくて、ちょっと苦しみましたが、なんとか入るようになってきました。
もうひとつは、岡山は（ボールを）とった後に蹴ってくるだけじゃなくて、ポゼッションしながらサイドバックが上がってくるので、相手がボールを持ってる時にうちにチャンスがあるという考え方を選手に伝えていた。ですので、そこでボールが取れればカウンターに入れるということがあったということです」

Q:そういったチャンスをうまく生かせたということですか？
「そうですね。自分たちがビルドアップしてると、プレッシャー掛けられてボールを奪われるシーンが多かったのですが、分析した中で、相手のブロックを破る方が、簡単ではないかと。ブロックを広げたり、それまでの段取りはしなくてはいけないんですが、それで破れないということは、ボールを持っている時にチャンスがあるという考え方で、その時にプレッシャーをかけ、奪うということで、うまく点が取れたと思います。
前半の最後にビッグチャンスがあったんですけど、それが一番いい形だったので、あそこで決めたかった、あのクオリティを上げないといけないですね」

Q:トータルでどんなゲームでしたか。
「守り切ったというより、岡山がすごくチャンスを作ったけれど、決定（力）の部分でもう少し足りなくて助けられたという考えもできると思う。ただ、結果的には1点に抑えられたということです。問題点はいっぱいあって、セカンドボールとか、中盤のプレッシャーとか、最後の競り合いとか、隙を与えないとか、たくさんあるので、守り切れたというのは、結果であって、手放しで喜べる内容ではなかったと思います」

以上