8月13日（金） 2010 J1リーグ戦 第18節
山形 1 - 0 新潟　（19:04／ＮＤスタ／14,118人）
得点者：35' 北村知隆（山形）
スカパー！再放送 Ch181 8/14（土）前05:00〜
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●小林伸二監督（山形）：
「前半はちょっと、しっかりマークを見るというところでいくと、システム的にはがっぷり四つのシステムになったので、特にマルシオ（リシャルデス）について佐藤健太郎がしっかり見た。そこが丁寧でいいことなんですけど、増田、秋葉の2人の選手が少し引き気味になって、スタイル的に前に出られなかったなあと思います。後半はその修正がうまくいったと思います。クロスでチャンスをと言っていたもんですから、ちょっと力が入り過ぎたりとか、視野から離れる動きが効くということで、そういうイメージで蹴ったクロスが何本か合わなかったなあというところがありました。ボールを持ったときにそんなに厳しいアプローチが来ているわけじゃないので、もう少し中が見れてしっかり合わせられたらよかったなあと思います。ほんとにワンチャンスというところと、やっぱりコンパクトである部分ラインをコントロールしているので、抜くということはシンプルでないと。単純に走って抜くというのが、システム的には可能な裏の取り方だということをキタ（北村）はやってくれたと思っています。前半もう少し、キタが2本ぐらいカッティングしていますけど、宮沢だったり秋葉、（増田）誓志が飛び出すことができたら相手のボランチがもう少し引っ張られてしまうというのが、もう少し多くできればよかったなと思います。

あとは、（新潟の）攻撃の大きな特長のなかにリスタートというのがあるので、それを後半、（ファールによって）随分多くやってしまったというのは、フリーキックを蹴る選手は何本か蹴るとそのうちに枠に入る、フィーリングが合っていくと思うので、ボールを奪う力は元気はいいんですけど、そこのさらに集中、ファールしてまで取らなくても、攻撃を遅らすということだけでもいいので、そのへんは新しく入った選手、元気のいい選手がもう少し集中する必要があったなと思います。

前回も1-0でいつ取られてもというところで考えると厳しいゲームを乗り越えていると思うし、相手もやっぱり、1-0というのは無謀に攻めれば2-0になってしまうので、いやらしい点なんですよね。2点取られるともう負けているから積極的になって1点取ると面白くなるというところで、そういう際のところで2試合できているなというところは、我慢強くチームができるようになったなというのは感じます。確かに、暑くて厳しいと思いますけど、ホームでたくさんの応援をもらえているというのはかなりの力になっていると思うので、中3日でアウェイ、中3日でホームという、今日13日というのがすごくキーで、よそのチームより1日多く休めるので、そこをうまく使いたいなと。日曜日の神戸戦がまたホームなので、その辺りもうまく、あと2試合というのを大事に持っていきたいと思います。これも運がよかったのかなと思っています」

Q:新潟は11戦負けなしでしたが、そういったデータは頭のなかにありましたか？
「あっ！選手には昨日は言ってましたけど、今日言うのを忘れてました。選手に言ったのは、前期に1-3で逆転負けしたというのが新潟さんの多分2勝目ぐらい（実際は4連勝目）だったと思うんですね。あそこから負けてないんですね。連勝したというのがチームの力と、チームをどんどん修正させる能力のスタッフだったり、選手の取り組みというところでここまで結果が出たと思うんですね。

じつはやっぱり、怖いんですね。一生懸命じゃないわけじゃないんですけど、ゲームをして危ないのもあるんですけど、終わってみると勝ったとか、終わってみると引き分けでというのが、多分あったと思うんですよ、11試合のなかに。ひょっとしたら負けゲームを引き分けにしたり、引き分けゲームを勝ったというのはあったと思うんですよね。それだけチームっていうのは力が抜けて、ここというときのポイントはすごくわきまえてるというのは、特にマルシオについては思います。状況判断にすごく長けてるという。今日はすごく初めからスピードアップした動きをしていたのでマズいなというふうに思ってましたけど、そういうチームだ。ですから、まあ引き分けぐらいでとは思ってましたけど、今言われて本当にラッキーだなと。黒崎監督にちょっと悪いんですけど、11試合で一応記録はストップしたと。ごめんなさいと、はい」

Q:連日、練習時間が午前から午後になるなど、暑さという部分でチームにはきつい部分があったと思いますが、コンディショニングはここまでやってきていかがでしたか？
「今日は正直言って、前半は動けなかったと思います。守備的に回ってもう少しラインをコントロールしたり。それはひとつには、ボランチが下がっていたというところがあると思います。それと、ボランチが1枚なのでどうしても（秋葉）勝と誓志がそのスペースをこまめに埋めたというのが下がった原因だと思いますけど、そこから出さなかったというのはちょっと心配だったですね。

ただ後期、うまくキャンプが終わって、一発目に仙台さんに勝ってモチベーションが上がったところで、あの週は暑かったんですね。あの週ぐらいから夕方に切り替えてセレッソ戦に臨めば、後半足が止まらずにやれたのかもしれないなと反省しています。暑いんだけれど、行動スケジュールを変えてまでというのはちょっと思いきれなかったんですね。この3年間やったことがないもんですから。でも、2週間前の立ち上げがすごく暑くて、走れなかったり、軽い熱中症になったりということを考えると、しっかりやればやるほどそういう現象が起こってしまったということでは、切り替えて本当に正解だったと思っています。結果も出ているし、結局そういうことをしたからといってリズムが悪いわけでもないし、そういう意味ではしっかりホームで勝ててるというのは…。ナイトゲームのときに、午前中にちょっと（選手の体を）動かすんですよね、顔を見たいというのもあって。それも前の日に夕方やるので、次の日の朝だとちょっと時間が短くなるので、それもなくしてるんですね。直接散歩から始まるのでちょっと不安なところがあるんですけど、そういうところをうまくやれてるなと思っています。よかったなというふうに感じています」

Q:前回の新潟戦は1点先制してから逆転負けしましたが、今日の先制してからの戦い方は？
「ある部分はラッキーだったと思うんですね。あとはセカンドボールですよね。セカンドボールになると（新潟の）ラインが止まってしまうので、飛び出すことができて裏に抜けるとチャンスになるという話はしていたんですね。バックパスするとラインが上がるし修正がない。ボールを見てしまう。だからディフェンスラインから飛び出せばチャンスになるというのを、ちょこっとリスタートでもやったと思いますけど、そういうところをうまく北村は突いたという意味では、すごく動けてると思います。すごくよかったなと思います。

…ええっと、質問はなんでしたっけ？（1点取ってから引いてしまったのが前回の反省だったが？）そうですね。1点取る前から引いてたので、どうして上げたらいいのかということで見ていくと、（新潟の）センターバックの2枚がボールを持って、長谷川がどうしても2対1なのでプレスがかけれないんですね。そこにボランチを押し出せない状況だったんですね、マルシオを意識したので。そこを押し出すことができる準備を後半したので、少しよかった。そういう意味では、点をとっても逆にしっかり、新潟さんも無謀な攻撃ができないんですね。無謀にやってもう1点取られるとゲームが終わるから。リスク管理をしながら攻撃していくというのはあったと思うんですね。そういう意味においてはきちっと守備ができた。安定して予定どおりに進んだと思います。メンバーを変えたのもポジションチェンジもある程度見えていて、2トップにするのも、サイドのクロスを充実させるのも、パワープレーもだんだん時間とともに、常に入ってくると準備をしていくという形としては、もともと4-4-2をやるので、そういうのはわかるんですね。だからよかったなと。自分としては随分落ち着いてゲーム運びができたなと思っています。よく見えて、運びができたなと思っています」

Q:久々に小林亮選手が復帰しましたが、プレーについての評価をお願いします。
「（試合から）随分離れてたと思うんですけれど、すごく冷静に、久しぶりのゲームにしてはいい入りをしてくれたと思います。こんな1-0の厳しいときに途中でいきなり入れて、うまくやったなと思います。後ろの選手ですから、ちょっとのことで失点食らったり、ちょっとのことでファールを取られたりということになるんですけど、多くは相手がボールを持ったのに対応してますけど、ファールがないし、逆にサイドを突破されてもきちっと対応してるし、そういう意味ではゲーム感覚が、出てないからないというよりも、逆にすごく冷静にゲームに入ったなと、そういうふうに思っています」

以上