8月7日（土） 2010 J1リーグ戦 第17節
清水 2 - 1 鹿島　（18:33／アウスタ／19,848人）
得点者：37' 藤本淳吾（清水）、58' 興梠慎三（鹿島）、74' 枝村匠馬（清水）
スカパー！再放送 Ch181 8/8（日）前10:30〜
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●長谷川健太監督（清水）：

「まず、こういう素晴らしい雰囲気を作ってくれたサポーターに感謝したいと思っていますし、そのサポーターの期待に90分間応えた選手たちにも感謝したいと思っています。非常に誇りに思います。

前半は良い形で入れて、ゲームをコントロールできたんじゃないかなと。ただ、少し打ち急いでいた部分もあって、もう少しサイドを使えばなと。ただ、こういう流れの中で点が取れないと、非常に苦しい展開になるだろうなということでベンチで見ていたが、良い時間帯に先制点が取れたということは非常に大きかったと思っている。
後半は、もう1点取りにいけという話をしたが、立ち上がりからセカンドボールがなかなか取れなくなって、少しずつ鹿島に押し込まれる時間が多くなったのかなと。そういう時間帯にきちっとしのぎうる強さというところは、今後身につけていかなければいけないと思う。だが、取られた後、ホームで勝つんだという気持ちを全面に出して最後まで戦ってくれた、選手たちが本当によく頑張ってくれたと思っている。
首位でターンできたということは非常に大きな結果だと思っているが、まだ残り17試合あるので、気持ちを切り替えて、また次のホームゲーム、Ｆマリノス戦に備えていきたいと思っている」

Q:決勝点を決めた枝村選手は、交代してほぼ1分後ぐらいのゴールで、采配ズバリというところですが、入れたときの指示や狙いは？
「お前を入れるという意味はわかっているだろうなという話をして、本人もわかっていますということだったので、行ってこい！ということで行かせた」

Q:厳しい試合だったと思いますが、勝利を引き寄せられたポイントは、どんなところだったと思いますか。
「今日は非常に守備が身体を張っていたのかなと。ほとんど決定機というところは作らせなかったと思っている。ただ、そういう中でああやってゴールを割る鹿島のしたたかさというところはあったと思うが、最後まで集中を切らさずに、守備陣がよく身体を張っていたことが、今日の勝利につながる大きなポイントだったと思う」

Q:鹿島の持ち味である攻守の切り換えの部分で清水が勝ったというのも大きかったと思いますが？
「清水もそこは生命線なので、どちらが切り換えを早くして、球際を強くして、セカンドボールをどちらが奪うかどうかということがポイントになることは、選手も鹿島とは何回もやっているのでわかっていた。そういうちょっとしたことが、少し鹿島よりも上回ることができたと思っているので、90分間ある程度自分たちでゲームをコントロールして、押し込まれる時間というのもほとんど作らせなかったということは、そのへんにあったんじゃないかと思っている」

Q:90分間最後まで消極的になることもなく、集中を切らすこともなく戦えたと思いますが、選手たちのメンタル面に対する評価は？
「ここ2試合ぐらい、残り15分の失点が非常に多かった。もちろん、点差があったというところはあったかもしれないが、リーグの中でも、前半終わり15分、後半終わり15分の失点が多いというところは、数字を出して選手たちに意識させた。そういう意味では、立ち上がりと最後10分、15分の戦い方というところは、意識して戦ってくれたと思っている」
Q:先ほどの枝村選手に対する「お前を入れる意味」というのは、具体的にはどんなところですか？
「あの状況であれば、伊東を入れてダブルボランチにするチョイスもあったし、山本真希を入れて同じような形にしたり、ダブルボランチというか岡崎とフローデ（ヨンセン）の2トップにしたので、4-4-2という形で誰をチョイスするかというのは、選択肢はあったと思う。そこであえて枝村を入れたということは、非常に攻撃的な選手なので、何のために入れたのかというのは本人も十分理解していると思ったので、そういう言い方をしてピッチの中に入れた」

Q:小野伸二選手は、無得点のまま前半戦を終えましたが、それで首位にいるということで、彼がどのように機能しているかという部分をあらためて聞かせてください。
「伸二は今日も非常に良いプレーをしたと思っている。攻守の切りかえのところで、彼が一番球際の部分であったり、切り換えの部分で先頭に立って、非常に早い切り換えをしている。また、ゲームをコントロールするという意味では、彼のところで非常にボールが落ち着くので、昨年よりもゲームコントロールが非常に良くなってきたと思う。
もちろん、伸二がさらに点を取ってくれれば、より見ている皆さんがおもしろい、楽しいと感じるシーンが増えてくれると思うが、そのへんのバランスは非常にうまくとってくれているし、周りを生かすプレーということを良くやってくれたと思う。
また、前半戦も惜しい場面というのは多々あったので、そういうところを少しずつ決めてくれれば、よりチームに迫力が増してくるんじゃないかと思っている」

Q:折り返しの試合で、首位の鹿島に快勝したということは、後半戦に向けてかなり手応えをつかめたと思いますが、そのあたりについては？
「昨年も残り6試合で首位に立って、そこからボロボロの結果で終わったので（笑）。今日勝ったというのは、ひとつ大きな敵を倒して、乗り越えてという結果だったと思うが、リーグ戦は34試合なので、最終的にアントラーズを倒してリーグのトップに立たなければ意味がないと思っている。なので、まだまだ手応えとか何とかと言う時期ではないと思う。ただ、大きな結果だと思うし、選手たちもこれから自信を持って戦ってくれればと思う」

以上