7月24日（土） 2010 J1リーグ戦 第14節
磐田 2 - 3 鹿島　（18:03／ヤマハ／14,973人）
得点者：3' 那須大亮（磐田）、42' 成岡翔（磐田）、52' ジウトン（鹿島）、68' 中田浩二（鹿島）、86' マルキーニョス（鹿島）
スカパー！再放送 Ch308 7/25（日）前08:00〜
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●山本康裕選手（磐田）：
Q:中盤の守備に関してはどんな感触ですか？
「走り負けていたと思う。1人2人と背後から出てくるので、どうしてもつかまえきれない瞬間というのがあるけど、ちょっとルーズにしすぎたかなと思う。中盤でボランチがもっとつかまえて、センターバックに正面で跳ね返してもらおうと思っていた」

Q:前半は途中から引いて守る形になっていたように感じましたが
「先に点を入れて楽な状態で試合を運べたし、多少引き気味の戦いになるのかなとは思ったけど、（DFラインに）吸収されすぎない位置を保てていたと思う。それで2点目も取れて、良い試合運びはできていたつもりだけど、相手も後半は前がかりになって、さらに引いてしまったなというのはある。ただ、最初のセットプレーの失点は非常にもったいなかった。あれでズルズル下がってしまったし、本当にもったいない」

Q:走り負けたというのは、ボールを回されて先に体力を消耗させられた部分もあった？
「なかなかつかまえきれない部分で無駄な走りもあったので、そういうのも含めてちょっと走り負けたかなというのはある。前半はある程度回させているという感覚でできていたので、そういう感覚で後半もいければ良かったけど、あのセットプレーの得点で、回させている状態から回されている状態になっていたと思う。自分としても、もうちょっとボールを受けたかった」

●菅沼実選手（磐田）：
Q:移籍して初出場して、手応えとしてつかんだ部分は？
「絶対にもっともっと良くなると思ったのも事実だし、出し手のタイミングとかをもっと理解していけば、良くなると思う。本当に悔しいので、次はもっとジュビロのために勝ちにこだわってプレーしていきたい。次は絶対に勝ちたい」

Q:今日はどんなプレーを心がけてましたか？
「前田さんが持った時にいかに動き出すかだと思うし、セカンドボールも前田さんが競った後にもっともっと拾っていければ、自分たちの流れになると思う。サイドバックからもすごく良いボールを蹴ってくれるので、自分がもっと良い動きと呼び出しができれば、もっと裏に出たり、シュートチャンスを作れたりすると思う」

Q:守備のほうでは、ブロックを作って守るやり方に馴染むのは難しくないですか？
「2点目の失点はもう一度見てみないといけないけど、ある程度はできていると思うし、もっともっとそのへんも話していきたい。いろいろやっていたし、まったく初めてのやり方でもないので」

●大井健太郎選手（磐田）：
Q:後半早い時間の失点というのが、流れという意味では変わり目がありましたか？
「失点しないことが一番だけど、1点取られても1点勝っているんだからという余裕を持ったプレーができなかったのは、やっぱり後ろの自分の責任だと思うし、もっとみんなを落ち着かせるようなプレーやコーチングができたら、こういう結果にならなかったと思う。明日からまたレベルを上げるためにやっていきたい」

Q:前半は1点取った後で押し込まれる時間が続いたけど、あのへんは想定内ですか？
「そうですね。ある程度押し込まれるのは、正直試合前からあるとは思っていたし、苦しい時間帯が長いこともわかっていたので、慌てることはなかった。ただ、もう少し自分たちがボールを保持する時間を長くできれば良かったと思う」

Q:やっぱり押し込まれる時間が長いと、消耗してきてしまうと？
「そうですね。結果的にそうなってしまったので、悔しい」

Q:セットプレーから2失点ですが
「あと1人2人大きい選手がいればというのはあるけど、それは言ってもしょうがないことなので、那須さんが岩政選手にマンツーマンでついたりとか、僕の入る位置をなるべく真ん中にしたりとか、大きい選手たちで何とかやろうと思っていたけど……。それでも3失点目もセットプレーなので、こぼれ球での球際の強さでも相手のほうが上だったと思う」

●パク・チュホ選手（磐田）：
Q:古巣との対決で悔しい結果になってしまいましたね。
「そうですね。でも、次で勝てば大丈夫だと思う。この試合はもう終わったので、次の試合に向けてやっていきたい」

Q:新井場選手とマッチアップする場面というのはあまりなかったですね。
「そうですね。今日はあんまりなかったですね。たぶんどちらも（クセが）わかると思うけど。あと展開としても、FWにボールが来てそこから勝負という感じだったので、あまり新井場さんが上がってくる場面もなかったと思う」

Q:逆に自分が上がれるタイミングもいつもより少なかったですね。
「そうですね。中盤でもっとボールを持てる時間があれば、もっと上がれたと思うけど。前半はジウトンが結構ボールを持てたので、何回か上がれたけど、そこから鹿島のペースになったので。中盤でキープできないと、上がるのはやっぱり難しい」

Q:後半の早い時間に失点して流れが変わりましたが、そのあたりはどんな意識でやっていましたか？
「普通にそのまま集中して、同じ雰囲気でやればいいとみんなで言っていたけど、相手の雰囲気が変わって、結構早くプレッシャーもかかってきたし、それはしょうがないなと思う。みんな集中していたけど、2点はセットプレーなので。練習の時にもっとセットプレーについて話し合いながら、集中してやったほうがいいと思う」

●小笠原満男選手（鹿島）：
Q:入り方がうまくいかなかったという部分はあった？
「そんなことはないと思う。ただ、早い時間に失点してしまって、そこから少しロングボールが多くなってしまった。そのへんを後半は、みんな距離を近くしてつなごうと。相手もしっかりブロックを作っていたので、短くつないだほうが有効だと思った。だから、近くして回しながらというやり方にしようと話し合って、そこからうまくパスが回るようになった。前半は長いボールが多すぎた」

Q:初めは、ある程度ロングボールを狙っていこうという部分もあった？
「それが有効だったらいいんだけど、そんなに相手が押し上げて裏にスペースを作っていたわけではないし、しっかり4人4人のブロックを作っていたので。そこに長いボールを入れるよりは、ショートパスで相手のブロックを崩すじゃないけど、そういうほうが必要だと思った」

Q:思ったよりも磐田のブロックの位置が低かったような印象はありますか？
「結構引いてきたし、同点になっても引いてきて時間稼ぎしたりして、そういう相手に対して逆転できたことは収穫だと思う。これからも当然、点を取ってこういう戦い方をしてくるチームはあると思うけど、今日は何とかこじ開けることができた」

Q:後半の早い時間に1点返せたというのは大きかった？
「結果的にはね。ただ、逆転できたから良かったじゃなくて、2-0にされたのをしっかり見ないといけない。毎回毎回ひっくり返せるわけじゃないし。どうしてもサッカーでは先に点を取られることがあるけど、そういう中で慌てないで有効なプレーをするというのが、もう少し早いうちから出せれば良かったと思う」

●曽ケ端準選手（鹿島）：
Q:1失点目は、バウンドのイレギュラーがあった？
「向こうが真芯でとらえてなくて、回転がすごくかかっていたというのはあったけど、止めにいったのが腕に当たって後ろにこぼしてしまった」

Q:ビデオで観ても、相当変な回転がかかっていたように見えましたが
「それにしても、正面だったのでどうにかしなければいけないボールだった」

Q:後半に向けてはどんな意識で？
「監督も含め、みんなひっくり返せるという気持ちで話していた。早く1点目が取れたので、気持ち的に多少楽になった部分があったし、（中田）浩二の2点目も終了間際という感じではなかったので。良い時間帯で2点入ったので、3点目は落ち着いて展開しながらセットプレーで決められたと思う」

●中田浩二選手（鹿島）：
Q:ご自分のゴールシーンを振り返ると？
「（ジウトンと）目が合ったから狙っている感じがして、自分もドフリーだったのがわかっていたから、来ればという感じはあった。かなり速いボールだったし、ちょっとブレ気味だったので（笑）、狙うというより当てるのが精一杯。あとは感覚で、当てるというよりすらせたらけっこう良いコースに行ってくれた」

Q:ああいう形で2列目から入っていけばフリーになるという感触はあった？
「そうですね。そういうチャンスがあればと思っていた。試合の中でそんなに上がることはないけど、あの時は負けていたし、ちょうどポジションチェンジしたときだったので、中に絡めればと思って行っていたら、ドフリーだったので」

Q:リードされて、相手に引いて守られたところで、セットプレーの優位を生かそうというのは、かなり意識してましたか？
「そうですね。イ・ジョンスが抜けたけど、（岩政）大樹がいるし、大迫も意外と強いから。ジウトンが入れたのは意外だったけど（笑）。でも、（野沢）拓も満男も良いボールを入れていたから、チャンスはあるかなと思っていた。ジュビロも背の大きい選手はあまりいないから、セットプレーがひとつのカギになるかなとは試合前から思っていた」

Q:非常に勝負強いという印象がありますが、今の鹿島の強さはどんなところにあると思いますか？
「何人かケガや移籍で変わっているけど、全員が勝つために試合をやっていると思うし、つねに練習からそういうことを意識してやっているので、それが90分を通して発揮されていると思う」

Q:この勝点3は大きいですね。
「そうですね。いかにアウェイの試合で勝点3を取るかというのが大事になるし、こういった逆転勝ちというのは最近なかったと思うし、良い形で次につながる勝ち方ができたと思う」

以上