昨年、成人の男女、それぞれを対象に行われ、好評だった『ジェントルマンサッカースクール』と『レディースサッカースクール』。その声を受けて、今年もまた同スクールが開催へと至りました。ただ昨年との大きな違いは、昨年が単発での開催だったのに対し、今年は４月から３ヶ月に渡り隔週の計６回行われたということです。

経験者のブルーコースと、初心者のイエローコースに分かれて行われたこのスクール。６月23日が『レディースサッカースクール』最終日の６回目となりました。継続的なプレーが上達を促すものですが、特に平山智規スクールコーチ、スクールリーダーの池田仁守コーチをはじめ、下平隆宏U-18監督、根引謙介U-18コーチ、酒井直樹U-15コーチ、村井一俊U-12監督といった柏のアカデミースタッフ。そして現在は柏の強化部に籍を置く永井俊太氏も加わり、この錚々たるコーチ陣から指導を受けたためでしょうか、驚かされたのは初心者のイエローコースでも、インサイドキック、トラップという“止める蹴る”の基本動作はもちろんのこと、スクエアなパス回しでもしっかりとボールが回るということでした。「最初は皆さんうまく蹴れなかったんですが、６回目では四角形のパス回しでもパスが回るぐらいに上達しました」と平山コーチ。

参加者もその上達を実感しているようです。当初は「今まで運動をしたことがなくて、ついていけるかが心配だった」と話していた参加者の方も、「続けていくうちに何かができるようになって、次のステップに進むのが楽しみでした」と話していました。また、自分がプレーすることでサッカーに対する視野も広がり、日立台で観戦するＪリーグの試合も、これまでとは違った見方で観戦できるようになったとか。要するに、今まではすべてのプレーにおいて手厳しい要求を選手にぶつけていたのが、難しいプレーに関しては「あれはしょうがない」と温かい目で応援できるようになったと言うのですから、今季の柏の好調は、そんな彼女たちの微妙な応援の変化が関係しているのかも…。

このスクールに参加された方々は、前述のように純粋にサッカーの楽しさに触れたばかりでなく、平山コーチが「サッカーを通じて人と人とのつながりを感じてほしい」という言葉そのままに、参加者同士、同じスクールに通う友達同士として、スクール終了後はみんなでランチに行く、あるいはサッカーをしている息子さんや、サッカー好きのご主人とも、今まで以上に深くサッカーの話をできるようになったなど、あらゆる意味で人とのつながりを持てたと言います。さらに「このメンバーでチームを作って、他のレディースチームと試合がしたい！」といった意見まで飛び出すのですから、彼女たちは想像以上にサッカーの魅力に取りつかれ、強い仲間意識で結ばれたのではないでしょうか。

さて、今回の『レディースサッカースクール』及び『ジェントルマンサッカースクール』は終了しましたが、７〜８月にも同スクールが開催される他、女子小学生、女子中高生、男子中学生、それぞれを対象としたスクールも行われるそうです。
「初回にしては成功でした。改善できるところは改善して、もっと良いスクールになるようにしていきたい」と、今回のレディースとジェントルマンのスクールを振り返る平山コーチ。夏休み中のスクールも彼が企画したもの。抜群の企画力を発揮する平山コーチの手腕に期待大ですね。

以上

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2010.06.23 Reported by 鈴木潤