6月25日(金)2010FIFAワールドカップ南アフリカ デンマーク vs 日本(03:30KICK OFF/ロイヤ)
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早いもので、SAMURAI BLUE(日本代表)のワールドカップもいよいよグループリーグ最終戦である。このステージを勝ち抜き決勝トーナメントへと進出するべく、デンマークとの大一番に臨むこととなった。
まずは日本代表が置かれた立場を確認しておこう。グループEに所属する日本代表は、1勝1敗で勝点は3。同じく勝点3で並ぶデンマークに得失点差で上回り、2位につけている。つまりこのデンマーク戦は勝つか引き分けさえすれば2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まるのである。
非常に有利な状況にあると言えるが、改めて振り返ると、オランダ戦試合終了間際の川島永嗣(川崎F)の連続セーブが効いているという事になる。川島は1点を失った試合終了間際。オランダのアフェライの飛び出しを体を張って止め、追加点を与えなかった。それが得失点差でデンマークを上回る結果をもたらし、この試合で負けなければ一次リーグ突破が決まるという状況をもたらしたのである。
日本はここまでの2試合で1失点との数字を残しているが、この結果が示す通り今大会の武器として守備組織を構築してきた。そもそも日本代表は、前からのプレスをベースとした攻撃的な守備に磨きをかけてきていた。ただし世界の強豪国を相手にした場合、必ずしもそのプレス通用しない事を東アジア選手権での韓国戦や、その後のセルビア戦などで身を持って体感しており、そうしたプレッシングディフェンスと並行して、ゴール前に守備ブロックを作る守り方を年明けから開始。本大会に間に合わせた。
そうした日本代表の試合運びが効力を発揮した場合、相手チームはボール保持率を高める一方、単調なパスワークの連続となる事が多くなる。ゴール前の守備ブロックが堅固なため、横パスをつなぐ以外の選択肢がなくなるからである。そこでテンポを変える決定的なパスを出せればいいが、事はそう簡単ではない。テンポを変えるパスというのは、縦方向の鋭いパスを意味するからである。崩しを意図した縦パスを入れたところで、出し手と受け手の意識がシンクロしなければキープすらおぼつかない。だからこそ、横パスが増えるのである。
ただしデンマークには高さという武器がある。特に前線に位置することになるベントナーは194cmの長身を誇っており、彼に当てる縦パスを入れることでペースを変えようとする可能性は高い。つまりこの試合の見所の一つは、日本代表のセンターバックコンビがいかにベントナーに仕事をさせないか、というところになるだろう。
デンマークは先日のカメルーン戦で2得点を決めているが、この両方に絡んでいるのが右サイドでの出場が予定されるロメダールである。カメルーン戦では右サイドから持ち込み、よくコントロールしたシュートをねじ込んでいる。トップ下に入るであろうトマソンと共に注意しなければならない選手である。
引き分けでいいという状況の中、狙って引き分けられるほどに日本は強くはない。チャンスがあれば積極的に攻めに出て行く必要がある。そしてその多くはカウンターになるはず。試合が動く局面での展開は確実に早くなる。見逃さないよう気を付けたい。そもそもデンマークへの評価として組織力をベースとした堅牢な守備が上げられている。しかし、先日行われたカメルーン戦を見る限り、事前にイメージしてきたほどには固い守備ができているとは思えない。日本人選手のスピードを生かす事で、相手守備陣を混乱に陥れる場面は十分に作れる。得点を期待したいと思う。
この試合は1500mの高地での戦いになるため、体力を無理に使わない配慮も必要になる。そういう意味では、守備を主体とする日本代表の戦いは、南アフリカという土地の特性とも合致しているのかも知れない。いずれにしても、デンマークとのこの最終戦を日本代表は有利な立場で迎えている。アウェイでのワールドカップでの初勝利に続き、決勝トーナメント進出という快挙を是非とも見せて欲しいと思う。そしてその可能性は十分であろうと言えるだろう。
以上
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【SAMURAI BLUE(日本代表)試合予定】
■2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループE
2010年6月24日(木)27:30(日本時間)/ルステンブルグ
SAMURAI BLUE(日本代表) vs デンマーク代表
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2010.06.23 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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