6月14日（月）2010FIFAワールドカップ南アフリカ 日本 vs カメルーン（23:00KICK OFF/ブルームフォンテーン）
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●岡田武史監督（日本代表）
「明日はいよいよワールドカップの初戦ということで、非常に大切な試合だと思っています。その試合をここブルームフォンテーンの素晴らしいスタジアム、素晴らしいピッチで、おそらく明日も素晴らしい天気じゃないかと思いますが、そういう中で出来ることを幸せに思っています。我々もやるべきことはやってきたので、明日、ピッチの上で選手たちが今の持てる力、すべてを出しきるような試合をさせてやりたい。そうすれば必ず結果は付いてくると思います」

●長谷部誠選手
「準備期間ではなかなかいい結果を出せなかったんですが、コンディションはすごくいい状態だと思いますし、チームの雰囲気もすごく良くなってきたと思います。明日の初戦は絶対に勝ちに行きたいと思います」

Q：2年半前に就任されてから準備されてきていますが、今の心境について教えてください。
●岡田武史監督（日本代表）
「2年半前に預かってからワールドカップを目指してやってきました。その中でやっぱりチームというのは核になる選手の調子が良かったり悪かったり、またはけが人が出たり、色々なことがある。結局その場その場を調整していくようなところがあるんですが、今回不思議と、この初戦に向けていい感じで、コンディション含めてチームが来たということに喜んでいます。そういう意味で、やるべきことはやってきたので、特にものすごく興奮しているわけでもないですし、非常に不安に思っているわけでもないです。もちろん、緊張感は当然あります。しかし、明日の初戦、こんな素晴らしいところでやらせてもらえるんだから、本当に選手のすべての力を出せてやりたい。最高の試合を見せたいと思っています」

Q：明日は、初戦であり、グループリーグの突破を考えたときにも非常に重要なカメルーン戦になります。その中で選手は消極的になる可能性もありますが、攻撃の意識付けはどうでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「消極的になるというのは攻守にわたってですか？　それは長谷部に聞いてもらった方がいいかもしれませんが、私なりにできるだけ選手が自分の力を出せる状況に持って行きたい。それはミーティングしかないんですが、何かそういう語りかけはしたいと思っています。
攻撃に対しては、サッカーですから守備も攻撃も両方やるのが当然で、カメルーンに対して守れと言っても…。いい形でボールを取って攻めるためにこういうことをやろうとか、繋いでいって取られたら、取り返してもう一度攻めるとか。攻撃だけでなく守備にも積極的にということだけで、特別何かを考えてはいないです」

Q：カメルーンは身体能力が高く、ビッグプレーヤーが多い。そのカメルーンに対して、どう調整してこられましたか？
●長谷部誠選手
「ボクたちがやろうとしていることはあまり詳しくは言えませんが、カメルーンはエトーを中心に非常に個々の能力の高い選手が揃っています。いかに自分たちが組織で戦えるのかというところを、やっていきたいと思います」

Q：ゴールはどうやってとりますか？　エトー選手に対する守備はどうしますか？
●岡田武史監督（日本代表）
「ゴールというのは、どこのチームもなかなかいつも課題になることだと思いますが、我々にとっても大きな課題です。今大会もセットプレーとカウンターからの得点が非常に多い。我々もやはりそういう形からの得点、また攻めて行って前線で取り返してからの得点。そういうものがあればと思っています。
エトーに対してと言いますが、マンマークできる選手ではないと思いますし、カメルーンはエトーだけじゃなくてエマナやウェボ、非常に攻撃においてタレントが豊富です。エトーだけをマークすればいいものではないと思っていますが、エトーに関してはやはり彼の特徴などを選手にインフォメーションして、中心選手なので一人ではなくて何人かで抑えられるようなことをやれればと思っています」

Q：スイス合宿が始まっていろいろなことが起きていますが、準備は間に合ったとお考えでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「間に合ったかどうかというのは、常にボクは間に合ったと思っています。先程言いましたように、ここへ来てコンディションが上がってきたこともあるでしょうが、チームは非常にいい状態になってきたという手応えを感じています。そういう意味では間に合ったと思っています」

Q：去年のオランダ戦を前に川柳を詠まれていましたが、今の心境を詠まれるとしたら？
●岡田武史監督（日本代表）
「ぼくは川柳のプロではないので、いきなり言われてもあの、無理なんで。そんなこと言いましたか、オランダ戦の前に。どんなことを言ったんですか？
（記者：「釣れるもよし　釣れなくもよし　春うらら」という川柳です）
ああ、春うららですか。それ、何かの本で読んだんですよ、ちょうど（笑）。今回ちょっと本を読む暇もなかったので、申し訳ないですが」

Q：試合が始まる前に、12年前のように何か贈る言葉はあるんでしょうか？　また、今回もメガネを何本か持ってこられていると思いますが、明日は何色のフレームでピッチに立つおつもりでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「12年前と同じ言葉をかけることはないと思いますが、そんな特別な話をしようだなんて思っていないです。選手たちが本当に過緊張といいますか、力を出せない状態にならないような手助けができるような言葉がけをしてやりたいと思います。
メガネは、契約でこれを…と言われて持ってきたメガネを、ブルーだったと思いますが、する予定です」

Q：カメルーン代表の、フランス人のポール・ルグエン監督をどう思いますか？
●岡田武史監督（日本代表）
「ルグエンさんのことはあまりよく知らないんですが、リヨンで何連覇かされた。またはリヨンを強くする基礎を作られた方だと、非常に優秀な方だと聞いています。私にはそれくらいの知識しかありませんが、カメルーンチームを非常によくまとめていると思います」

Q：オランダの者ですが、ベースキャンプはどういった高さなんでしょうか。ヨハネスブルク近郊で標高は900mくらいのあたりにベースキャンプを置くチームが多いようですが、何mくらいのところにベースキャンプを置くのが一番よいと思われますか？　ジョージの標高が最適だと思われますでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「ジョージはおっしゃる通りシーレベルですが、私たちはその前に1800mのところで10日間キャンプをしています。高地でトレーニングすると疲労が抜けないというデメリットもあります。何mにベースキャンプを置くのがいいのかではなく、トータルで考えてどういう準備をするのか。我々は高地馴化のための合宿ではかなり疲れがたまったんですが、低地に降りてきて疲労がとれてきた。かつ血中酸素濃度とか尿とかから高地馴化の測定をしているんですが、順調に高地馴化できているというデータが出ている。今度は低地で1〜2回、低酸素ボンベで馴化の持続を続けているので、ジョージにキャンプを置くことで高地馴化に問題があるとは思っていません」

Q：食べ物について、日本食をたくさん持ち込んでいるんでしょうか？寿司などの日本食だけを持ってきたのか、それとも南アフリカの食べ物も取り入れているんでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「日本の伝統的な食材等を持ってきて、コックも連れてきています。ただ、寿司とかの生物は基本的に食べないです。当然それは一部であって、80％近くは南アフリカの食材での料理を食べています」

Q：ここのところ勝てない試合、先制点を取られて追いつけないケースが続いています。明日の試合の展開をどのように運べれば理想的かなとお考えでしょうか？
●岡田武史監督（日本代表）
「それは先制点を取って追加点を取れるのが一番理想だと思っています。しかし我々がカメルーンに勝つとしたら、おそらく1-0、2-1という想定をしているので、前半を終わって0-0、0-1であれば全く問題はないと思っています。そういうふうに選手にはだいぶ前に伝えていますので、おそらく長谷部の答えも一緒だと思います（笑）」
●長谷部誠選手
「はい、一緒で（笑）」

Q：今日で大会3日目なんですが、南アフリカでの試合をご覧になってジャッジだとかプレーのスタイルだとか、何か試合に生かす、選手に伝える、そういった今大会のキーワードがあったら教えてください。
●岡田武史監督（日本代表）
「ひとつはFIFAのレフリーが我々にレクチャーしてくれたんですが、FKの壁などで手に当たるとレッドカードになるという事。ボールを遅らせるようなことをしてもイエローカードが出る。その通りにやっているなと。選手にもそれはレクチャーしています。それから試合を見ていて非常に滑っている選手が多いと感じていて、今日も選手にスパイクをよくチェックするようにと、ウォーミングアップの後に水をまくそうなので、そういうことを考慮してほしいと伝えました」

以上

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【SAMURAI BLUE(日本代表)試合予定】
■2010FIFAワールドカップ南アフリカ グループE
2010年6月14日（月）23：00（日本時間）／ブルームフォンテーン
SAMURAI BLUE(日本代表) vs カメルーン代表
※この試合はNHK総合テレビ、スカパー！にて生中継！

2010年6月19日（土）20：30（日本時間）／ダーバン
SAMURAI BLUE(日本代表) vs オランダ代表
※この試合はテレビ朝日系列、スカパー！、NHK-BS1にて生中継！

2010年6月24日（木）27：30（日本時間）／ルステンブルグ
SAMURAI BLUE(日本代表) vs デンマーク代表
※この試合は日本テレビ系列、スカパー！にて生中継！

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