6月9日（水） 2010 ヤマザキナビスコカップ
湘南 2 - 3 神戸　（19:00／平塚／5,937人）
得点者：31' 中村祐也（湘南）、46' 茂木弘人（神戸）、61' 吉田孝行（神戸）、66' 茂木弘人（神戸）、81' 中村祐也（湘南）
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●反町康治監督（湘南）：

「今日応援に来ていただいているサポーター、ファンの方々は、本当にチームを愛してくれていると試合前に選手に話をしました。こういうバックグラウンドにもかかわらず、水曜の夜のゲームに来ていただくことはまさしくそうであって、そうした期待に応えるべく今日はすごく気持ちが入っていたと思います。特に前節、非常に緩いゲームをしてしまったので、前節の段階でも同じように消化試合という一言になるかもしれないが、今日のゲームに関して言うと単なる時間を消化しているような試合ではなかったと私は思っています。当然サポーターやファンの方々からたくさんの罵声をいただいており、それは真摯に受け止めますが、私としては、今日はベストファイトしたと思います。ベストファイトして勝てれば一番いいが、残念ながらそうではなかった。その結果はしっかり持ち帰って、我々も2週間近くリフレッシュしたなかで、またやっていきたいと思っています。私の仕事もここで投げ出すのは簡単ですが、やれと言われる限りは鳩山元首相のように辞めずに頑張っていきたいと思っています」

Q:全敗したナビスコ杯の収穫は。
「全敗したことが大きな収穫だと思います。我々の現在地を教えてくれた。それをもとにどういう戦い方をするかということをしっかり整理しなければいけない。逆にこのまま中途半端にズルズルやっていくよりは、いろんな問題が出てきたと思います。なおかつ何人か経験の少ない選手でも、Jリーグ、ナビスコ杯を含めて、試合に1分たりとも出ていない選手が、パッと数えただけでも――今日は植村も出ましたので――全構成選手のうち3人ないし4人ぐらいだと思う。たぶん他のチームでは絶対ないことだと思うので、それをどう捉えるか。つまりここでちょっとでも経験したことによって、次なる自分の課題、もしくは自信、もしかしたら過信かもしれないが、我々も現場で一番近いところで見て、たとえば今日の猪狩みたいに、もちろん無骨な部分はあるが、チームが前に行くような推進力を感じることができた。それをこれからどう生かしていくかということ。当然反省すべきことはたくさんあります。最初に答えたように、戦力を分析したうえで戦い方などを整理するなかで、我々はビッグクラブではないので人員をプラスできるかどうかは分からないが、それも含めていい中断期間にして、リスタートしていきたいと感じています」

Q:7月には強敵との対戦が控えていますが。
「我々にとっては全部強敵です。今のリーグのテーブルを見てもらえば分かるように、一番下にいるわけですから、全部が強敵だという前提でやっていく。戦術的にも少し考えた上でやらなければいけないことも出てくる。言い換えると、勝点3を取る試合を10試合以上しなければいけないということ。いくら必死に守り抜いたところで、勝点3を取らない限りはこの状況を打破できないことは十分認識しています。だからどうするかということを私の無い頭で考えていきたいと思っています」

Q:オフに入る前に、選手にはどのような言葉を掛けましたか。
「オフに入る前というか、どのように過ごすかという話はしておいた。この仕事を続けていくとどうしても過保護になってしまうところがあって、何をしろとずっと言ってきたので、このオフはそうしたストレスから離れる時期でもある。自分でしっかり見つめ直して、オフ明けにはメンタル的にもフィジカル的にもしっかりコントロールしたうえでスタートしてもらいたいと、すでに選手には話しています。大事なのは、これでナビスコ杯はなくなったので、7月14日からのゲームに我々の持っているパワーを注ぎ込むということですね。そのためにオフに何ができるかということを各個人が考えてやっていくように、ということです」

以上