6月5日（土） 2010 J2リーグ戦 第16節
横浜FC 2 - 0 岐阜　（13:03／ニッパ球／3,887人）
得点者：36' 大黒将志（横浜FC）、57' 西田剛（横浜FC）
スカパー！再放送 Ch185 6/6（日）前10:00〜
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●倉田安治監督（岐阜）：

「まず、遠くまで応援に来てくださったサポーターに、特に前半いいサッカーが見せられなく、結果も負けて本当に申し訳なく思います。前半については、忘れました。少なくとも、後半のような気持ちでプレーを1試合通して続けることが大事だと思います。栃木戦では、技術、戦術的に悪い試合ではなくて、それでも何が足りないかということで、メンタルゲームというか、意欲だとか集中力、自信、団結といったメンタルゲームに重きを置いてゲームに臨んだんですが、前半はそれが全然できなくて。でも、後半は悪くなかったと思います。それがリードされて開き直ったからできたのか、それともそうでなくてきちんとできたのかはわかりませんが、少なくとも後半のようなゲームを続けることが大事だと思います。今はそれしか言えません。以上です」

Ｑ：大黒選手への守備の仕方で気をつけた部分はありますでしょうか。また、染矢選手の投入の意図を教えてください。
「大黒君は特別なプレーヤーだと思います。オフザボールの動き、裏を狙う動き、とくにボールから離れる動き、それからクロスに対する入り方、1回視野から消えて入る動き、それはスカウティングの段階で細かく取り上げました。特に流れの中から、ボールから離れる動きに関しては、逆サイドのサイドバックが中に絞るような形で、それは問題になっていなかったと思いますが、クロスに対する飛び込み方、一度視野から消えて背後から前に出てくる動き、結果的にこれにやられたんですが、あれはなかなか組織として守るのは難しい。やはり個人のチェックの仕方になるので、正直あれは、やられたとしか言いようがない。あの動きの大黒君を褒めるのと、徹底していいクロスが上げるという意識の高さ。ただ、厳密に言えば1点目の失点はサイドへの展開のされ方が悪いというか、結局横浜FCの攻撃は大黒君、西田君、武岡君、寺田君がバイタルエリアに終結して、中でいけない時に外に展開する。それをケアして、我々の中盤がしっかり閉じるようにという指示でやっていたんですが、中を崩されて外に振られて、いい形でクロスを上げられたということで、その崩され方に我々の問題があったと思っています。
我々の選手交代ですが、栃木戦に関しては西川、橋本が両ワイドで仕掛けの起点になって、2ラインの間をうまく使うことで、こちらのチャンスをつくっていたんですが、今日のゲームに関してサイドアタッカーとして裏のスペースに抜け出す動きが極端に少なく、そこで打開できない感じだったので、サイドアタッカーを入れました。それは非常によかったと思います」

Ｑ：今季9度目の無得点試合になりましたが、追いかける展開で取り戻せない部分についてはどうお感じでしょうか。
「結果的に、先制されて得点を返したのが開幕戦だけ。そういう意味では決定力の不足に加えて、そういう跳ね返すメンタリティが足りないということにはなってしまうと思います。ただ、今日は後半悪くなくって、2点目は痛かったし点は返せなかったですが、悪くないという手ごたえはあります」

Ｑ：守備をベースとするサッカーを目指していると思いますが、守備の連動性が見られなかった部分についてはどう思いますか。
「たしかにその通りなんです。ただ、チームのカラーとして、しっかりとした守備のベースからカウンターをしかける、できない時には保持をするというやり方は、岐阜のカラーにはなかったこと。だから、できる試合もあれば、今日のようにできない試合もある。前の試合は仕掛けのところに問題があったので、今週はアタックの点を重点的にトレーニングして、後半はそれが出た。ただ、あまり守備に関して重点的にトレーニングしてこなかったので、ゆるんだ部分がある。たしかに、今日は守備の面で、横のコンパクトさもなかったし、横ずれも遅かった。もう少しカラーを浸透させたい」

以上