5月30日（日） 2010 J2リーグ戦 第15節
栃木 2 - 0 岐阜　（13:03／栃木グ／3,294人）
得点者：75' リカルドロボ（栃木）、80' 廣瀬浩二（栃木）
スカパー！再放送 Ch183 5/31（月）前05:00〜
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●松田浩監督（栃木）：
「結果的に勝点3が取れたこと、ホームで勝てたことは非常に良かったと思う。ただし、非常に難しい試合だった。特に前半はあまりいい出来とは言えなかった。前半の途中からは相手のペースになった。そういう時間帯を上手く我慢してくれて、後半はいい形でスタートしたが、その中でも我慢の時間があり、先制したことが一番の勝因だと思う。良く落ち着いて点を取ってくれたと思う」

Q:レオナルド選手、林選手、廣瀬選手の3人で先発を悩まれていたが。廣瀬選手を起用した意図は？
「それぞれに起用したい理由あるも、その理由よりも廣瀬の調子がいいということが一番の理由です。それだけです。ロボと根植のコンビからすると形が変わるが、それよりも調子のいい選手がまた違った形で貢献してくれる、乗っている選手の方が相手にダメージを与えてくれるといった考え方で起用しました」

Q:米山選手を下げて林選手を投入し、廣瀬選手をサイドに回したのは廣瀬選手の調子が良かったからか？
「林を入れたいなということがあって、その時に廣瀬と変えようとも思ったが、それでは裏のスペースに抜け出る選手がいなくなるかなと。米山が一枚イエローカードをもらっていたし、厳しいディフェンスをする時にもう一枚イエローカードをもらうこともあったし、高木がある程度ボランチができるという目処がここまで立っていた。点と取りに行くためになるべく攻撃的な選手を残した上で、どうも廣瀬が2トップの一角からいい仕事ができていなかったので、2列目からの方がなんかいいのではないかなと。いろいろなものが合致したのがあの交代の形だった。米山は悪くなかったし、効いていたと思うが、総合的に考えて、この形でいこうと思いました」

Q:前半難しいゲームになった理由は。
「ちょっとサッカーがよそいきだった。10試合無敗、5連続無失点という結果の部分を意識するとちょっとプレーが堅くなる。それとシンプルさがなくなっていた。それは無意識の部分なのかもしれない。なんとなくそんなことを僕は感じだ。向こうの方がひたむきに戦っていた。風邪を引いた選手が出てメンバーが15人しか登録できないという切羽詰まった状況が団結力を強めることがある。そういう相手にひとつ余計なことが入ったり、差を見せなければいけないというものが無意識の中で働いたような気が僕はした。我々もごくごく平凡なチームなので、ちゃんときちっとやってくるチームに対して簡単には勝てない。自分達らしさを出すことが、これまでの結果に繋がっているので、その過程を忘れると前半のような試合展開になると。それをハーフタイムに伝えた。まあ真実は分からないが、そう感じた」

Q:今年は試合の流れを変える力を感じるが。
「前半厳しいなと思っても、０−０でいけば点が取られていないので差が付いていないと考えられる。昨年と比べて得点力が付いたことがポジティブに物事を考えられる土台になっているのかなと思っている。サッカーは90分押し続けたり、押され続けることはなく、必ずどこかで流れが変わる。それを捕らえられるかどうかで、だからいつも決定力が問題にされるわけで、決定力を持っている人がいること、ムードを持っているチームかどうかも大事になる。サッカーはメンタルゲームなので、そのあたりが上手く回っているような気がする」

Q:ＧＫの柴崎選手の評価を聞かせてください。
「まず無失点は柴だけの力ではない。柴も大きな役割を担っているが、柴だけではできないと。前からの守備意識がないと6試合無失点は出来ない。そんな中で守護神として、ＧＫは最もプレッシャーがかかるポジションで、メンタルが強くないといけない。彼の身体能力の高さ、サイズの大きさを上手く活かして、相手に威圧感のあるプレーヤーになってきている。彼になかったのは経験、ハードとソフトで言えばソフトの部分だけだったので、昨年の終盤からそれを身につけてくれて、後ろが安定すると皆が落ち着くのでいいＧＫになってきてくれていると思う」

以上