5月22日（土） 2010 ヤマザキナビスコカップ
山形 1 - 0 神戸　（16:00／ＮＤスタ／5,080人）
得点者：71' 秋葉勝（山形）
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●小林伸二監督（山形）：
「リーグ戦の最後2試合で3点ずつ取られていたので、今日は守備の意識を持たせるという意味では、ボールに行くことと逆サイドのポジションの修正というのを怠らずにやろうということ。今日システムを変えたので、その分どういうふうになるのかなとちょっと不安だったんですけど、まず前半0で終わったこと、先取点が取れたということ、あとはちょっと2、3回うちのスライドが遅くてゴール前でピンチになりましたけど、ああいうところが入るか入らないかで、うちはそういうところに救われたのかなと思います。
あと、点を取った後、もう少し自分たちでボールをキープする時間を長くして、裏を取るというような…。やっぱり1点取るので相手はどうしてもボールを自分たちのチームで取りたいわけで、そこで少し丁寧に広げてボールを回すことができれば、シンプルではないんだけど動かした後に裏が取れるという形にはなったのではないかなと思います。ちょっと急ぎすぎて、逆にピンチをいくつか作られてしまったというところがあるので、あのへんはもう少し試合巧者になるべきだなと思います」

Q:最初から4-5-1のシステムでしたが、その狙いと、1-0で勝ったということで手ごたえはどうでしたか？
「4-5-1か4-3-3かちょっとあれなんですけど、まず4バックに対してプレスをかけられるということと、（相手が）2トップではなくトップ下であれば、そのトップ下もはっきり把握できること。また両ボランチにプレスをかけるという意味では、プレスをかけやすいシステムでもあるのでやってみたいということと、京都戦もそうですけど新潟戦も途中からそのシステムをやって、1回はうまくいって、1回はうまくいかずに点を取られてしまいましたけど。
そういう意味でも少しやってみたいシステムでもあったので、思いきって、途中からやるよりも、（試合の）頭からやった方が選手も躊躇なく割り切ってやれるなと思ったのでやるようにしました。あと、何人か使う選手のタイプや特徴を見ると、このシステムがいいのかなと思えたのでやってみました」

Q:下村選手から佐藤健太郎選手に代えた理由は？
「ボールを奪うというところは一番下村選手は長けてるんですけど、そこは十分やってくれてたんですけど、後半やっぱり、そのなかで展開を広げようと思ったときにミスが目立ったので、早く代えました。それは両サイドのアップダウンが大きいので、そのミスでへばる可能性が高いのではないかと思った時に、そっちのほうのことを考えて佐藤健太郎に代えました」

Q:秋葉選手はゴール前の前めの位置でプレーしていたと思いますが、小林監督としてはどのようなプレーを期待して送り出したのでしょうか？
「まず、ボランチと言うよりも相手のボランチのところを抑える守備なんですね。ということは、いつもより高いポジションでできるということ。そこのボランチをしっかり抑えるということと、センターフォワードが2対1のセンターバックに振られてきた時に、そのセンターバックに対してアプローチをするとなるともう少し高いところになるんですね。縦ズレしていくという形を取らせたのが守備です。
攻撃では、右サイドの北村にボールが足元に入るとたぶん（相手が）アプローチをしてくるので、そのサイドバックの背後を狙いなさい。もしくは、センターバックとサイドバックの間に入ることによってサイドバツクが上がれなくなるので、北村がフリーになるという、ボールサイドではその2人の連携 ですよね。逆サイドではセンターフォワードのサポートと、ラインが高ければ飛び出しをしなさいという話をしました。
（神戸は）フラットの守備と絞りが少ないので、タイミングとパススピードが良ければスルーパスが通ると思うんですね。田代がキープしたところで飛び出してディフェンスに当たってコーナーになりましたけど、ああいうプレーはちょっと高い位置だからできるという利点はあると思います。コーナーキックは2列目のポジションだったんですけど、なんであそこにいたのかなあと（苦笑）。まあ、いいところで田代の裏にいいポジションを取れたと思うんですね。田代に注目して、田代の越えたところを狙えたというのはよかったのではないかなと思います」

以上