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【J1:第10節 山形 vs 大宮】小林伸二監督(山形)記者会見コメント(10.05.05)

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5月5日(水) 2010 J1リーグ戦 第10節
山形 1 - 0 大宮 (19:04/NDスタ/9,537人)
得点者:63' 古橋達弥(山形)
スカパー!再放送 Ch183 5/6(木)08:00〜(解説越智隼人実況小出匡志リポーター成田ひみこ)
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●小林伸二監督(山形):

「今日はいい入りができたということが言えると思います。高い位置でプレスをかけたら、そのまま落とすことなくいい感じでいっていたので、その分、高い位置でプレスがかけられたなと思います。向こうのボランチがどういうポジションを取るかということと、そこがセンターフォワードに付いたら引いてくれたのでボランチが空いたり、離れるとセンターバックと1対1になったりしたというところが、うまく効果的になったと思います。そういうなかでも押し込むんですけど、ボールを持つ時間がチームでは長いんですけど、最後のアタッキングエリアのところでどうしてもファーストタッチが悪かったり、そのあとのクロスの質が低かったり、なかなか精度としてちょっと厳しいものがあったなと思います。でも攻撃しているので、後ろだけはリスク管理はしっかりしておこうと。1トップになったり2トップになったりしているときにスピードがある選手がいたので、そのへんは後ろの選手……センターバック2枚と佐藤はかなり集中してやってくれたと思います。後半に関しても、攻撃をしているときのリスク管理としては十分やってくれたと思っています。

うまくPKを取れたというところで、調子のいい北村がうまく背負ってというところがあって、それを古橋が決めたということで、古橋も今シーズン初得点なので、次につながっていくのではないかなと思っています。今までのなかでは結構ボールを持つ時間があったと思うんですけども、もう少し意図的にボールを運べて、そのあとのところをもう少しできればよかったなと思います。前節のグランパス戦のときにはすごくうまくできたんですけど、そういう意味では、グランパスさんの攻撃的なサッカーというところでいくと、今日の大宮さんはボランチが2人とも堅く絞っているので、なかなかバイタルは敗れないし、サイドのクロスは、スペースはあるんですけどなかなかクロスの質というところでいくと乏しかったのかなあと思います。

うまく勝点が取れてひとつジャンプできたので、正直うれしく思っています。次もホームで戦えるし、この(中断前の)残り2試合をうまく運んで移行期につなげられればいいなと思っています。移行期のキャンプもモチベーション高くできると思うので、この2試合集中してやらせていきたいと思います」

Q:田代選手は前日まで別メニューでしたが、出場させたのは?
「まず怪我についてですが、左の足首の内側を内出血してる。いつやったかわからないような状態でグランパス戦でプレーを続けてたんですね。腫れてるということで、2日安静にして、今日のゲームはナイトゲームだし、3日ぐらい経つので、できるということでやらせました。ただ、無理して次のゲームが出れないのではないかというのもありますけど、まず今日のゲームが大事なので。1日目はリカバリーなので歩かせて、次の日はターンなんかは避けてランニングだけと、少し直線ぐらいで動くことと、アングルを変えた踏み込みが少し痛いというところまできていたので、使えるなと判断しました。今の状態であれば彼は前線で動くし、体張ってくれるので、随分後ろの選手は助かってると思うんですよね。そういう意味では、無理ではないと思いますけど使ったということで、この後どういうふうになっていくかということで、次のゲームは考えなくちゃいけないと思います」

Q:特に前半、サイドチェンジのボールや縦のくさびのボールが精度を欠いていましたが、連戦の疲れがあるんでしょうか?
「いや、疲れと言っても、ないと思いますね。次は疲れるかもしれないですけど。これまでは中2日をやってきて、今回は中3日で、1日休んでリカバリーをしているので、十分(疲れが)取れていると思います。いいゲームをしなくちゃいけないとか、勝たなくちゃいけないとモチベーションが高くて、思った以上に自分たちでボールを運べるというのは立ち上がりの10分くらいでできたと思うんですね。プレスをかけると取れるしミスしてくれるという意味では、自分たちのリズムのなかでやれたと思います。そのなかで、少し力が入っているというところと、もう少しボールに寄りながら視野を取ってサイドチェンジがもっと取れると楽だったと思いますけど、どうしてもオンが多くなると、ミスをしたくない、安パイなところにボールが出てしまう。そこを怖がらずに展開したりすると、もう少しよかったのではないかなと思います。あとはいつもに比べると芝が深かったので、ウォーミングアップで読めればよかったなと思います。力が入ると飛んでしまうんですよね。精度の高い石川でもそうですけど、ファーに合わせるのがあそこまで飛んでしまうということになると、ちよっと考えられないですよね。そういう意味では、ピッチを読むというのも少しは必要だったと思います。ただ、ボールキープ率が半分以下だとそこまでなかったと思いますが、今日はキープする時間がながかったので、逆に技量が必要になってくるというのは言えると思います」

Q:PKでの決勝点でしたが、何がPKにつながったと見ていますか?
「後半は前半よりもボールが右に左に振れたと思うんですよね。怖がらずに仕掛けたりというのが、キム(・ビョンスク)が仕掛けたり、北村が仕掛けたり、それは結局、ペナルティーの中でも起こってたと思うんですね。なかなかうちはPKを取ってもらえないチームだったので、今日取ってもらってよかったです。前節もあったんですけど取ってもらえなくて、今回取ってもらってよかったなと思います」

Q:古橋選手は今季初得点ですが、点を取れない期間が長かったですが、その間、声をかけたりアドバイスしたことはありますか?
「開幕戦のロスタイム、1-1の場面でシュートが入らなかったというのは…。ああいうのが入ると乗ったと思うんですよね。一生懸命動けいて、一生懸命やっているので、段々視野が狭くなるんですね。 視野が狭くなると、ファーストタッチが必ず、向いた方向にしかコントロールできないんですよ。視野が広くなると、ファーストタッチの時にスローダウンしたりストップするので(ファーストタッチの)アングルが変わるんですね。そういうことが全然できない時期があって、少しビデオを見せながら、走ったらそのままこっちに行くと……彼はそういう選手じゃないんですね。クッとアングルを変えたりというところが段々できてきたので、そろそろ点が入りそうだなと期待してたんですよね。
前節のグランパス戦とか、京都戦の2枚代える前に、彼がバイタルでターンしてシュートを打って、水谷君がポストで腰を打ったと思いますけど、あのへんが入るとまた違ったかもしれないですけど、いいシュートを打ったりしてるんですね。あのへんが入ってないいなあ、かわいそうだなあと思ってましたけど、随分変わってきたので、そのうちに点が取れそうだなあと。今日はそういう意味でPKで蹴らしてもらって。点が取れてないので、もし自信がなかったら蹴れないと思うんですよね。それを思いきって蹴ってくれたなあと思っています。次もおそらく、いい働きをしてくれると思っています。次は自ら点が取れるのではないかなあと、期待をしておきます」

以上
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