4月7日（水）キリンチャレンジカップ2010 日本 vs セルビア（19:20KICK OFF/長居）
試合速報 | SAMURAI BLUE日本代表サイト
※日本代表応援ソングを歌うEXILEのTAKAHIRO氏が国歌斉唱することが決定！
※この試合は、日本テレビ系にて全国生中継します！
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2010 FIFAワールドカップ南アフリカ・本大会に向けた最終のメンバー発表が5月初旬頃に予定されており、この試合は本戦に向けた最後のアピールの場となる。3月29日に行われたこのセルビア戦のメンバー発表会見の席上、岡田武史監督は「国内組のなかで、中心選手プラス今まであまりチャンスを与えられなかった選手、さらにワールドカップ本大会で色々な状況が考えられるなかで、こういう使い方なら必要になるのではないかという選手」を招集しテストしたかったと発言した。つまり当落線上の選手にとって代表入りをかけた最後の直接的なアピールの場であり、大事な試合だということが言える。

4月5日の初日の練習で報道陣の注目を集めていたのが大学生ながら招集された永井謙佑（福岡大）だった。50mを5.8秒で走るというその俊足にはＪクラブのスカウト陣も注目しており、複数のクラブによる争奪戦も報道されている。また今季は神戸の特別指定選手として承認されており、すでにリーグ戦2試合で途中交代出場を果たしている。

永井は1月のイエメン遠征に帯同して以来の招集であり「ボクにとっては（南アフリカに行くための）最後のチャンス。前から抜けて、裏に行くプレーが必要」と与えられたチャンスを自覚しつつ、自らの特徴を生かすプレーを意識していた。岡田監督はその永井について「ラスト10分で彼の抜群のスピードを生かす可能性はないか」という観点での招集となっており、スーパーサブ的な起用方法が予想される。

その永井と共にイエメン遠征に帯同した槙野智章（広島）は、駒野友一（磐田）、今野泰幸（Ｆ東京）の辞退によって急遽招集された選手である。あまりに急な招集のため「髪を染める時間はなかったですね」と苦笑い。昨年5月の初招集時に披露した8時間をかけたという赤モヒカンは見られなかったが「次にチャンスが有れば」と意欲を示していた。ただ、最後は「髪の毛ではなく、プレーで印象づけられるようにしたい」と表情を改めており、有言実行が期待される。槙野はイエメン戦ではサイドバックとセンターバックの両方で試されているが、そのイエメン戦でのプレーを見た感じでは、CBでの起用が適性なものだとの印象を持っている。不動のCBとしては中澤佑二（横浜FM）が上げられるが、この試合ではそのパートナーの座を栗原勇蔵（横浜FM）と争うことになる。「イエメン遠征時とはまた違った緊張感」があると話すフル代表の中でのポジション争いには注目したいところだ。

岡田監督が言う所の「中心選手」のうち、5日の練習で目を引いたのが相手ボールへのプレッシャーのかけ方を練習した際に、トップ下に入っていた中村俊輔（横浜FM）であろう。トップ下で出場するとして「ボールを繋ぐためにボランチに近づくことを考えたい。ゲームを良くしたい」と意気込みを見せていた。またサイド攻撃を意識した発言を残すなど、攻撃の中心となって試合を組み立てる青写真を作り出している様子だった。

なお、試合前日に行われた午前練習での紅白戦では、トップ下には遠藤保仁（Ｇ大阪）が入っており、サイドハーフで起用されていた中村俊と絡みつつ、攻守それぞれの局面でそれぞれの役割を果たしていた。

最終的にポジションがどうなるのかは試合を待たなければわからないところはあるが、誰がどこで出ようとそれを消化できるだけの下地を代表は持っている。今回FWとして招集されている選手たちは、総じてスピードを持つ選手であり、そうした選手の裏への飛び出しを引き出す働きに期待したいと思う。

この試合が行われる日はインターナショナルマッチデーではないため、日本代表がそうであるように来日するセルビアも国内組によるチーム編成となっている。そのセルビア代表はＷ杯本大会への出場を決めており、本大会ではドイツ、オーストラリア、ガーナと共にグループDに振り分けられている。セルビアは当然のごとく同一グループの他チームに対する分析を進めているはずで、その中でオーストラリア、ガーナが行った日本戦も含まれているはず。今回の日本代表は国内組に限定されてはいるのだが、チーム全体に通底するコンセプトは同一のもの。つまりこの日本代表との対戦の中から、オーストラリア、ガーナ戦に向けたヒントのようなものを掴みたいと考えていてもおかしくはない。だからこそ遠方から来てくれた彼らに対し、これまで培ってきたコンセプトをしっかりと見せつけて欲しいと思う。

日本代表がそうであるように、国内組と呼ばれるセルビア代表選手も、本大会へのアピールの場としてのこの試合の意味を十分に理解しているはず。つまり、お互いにＷ杯へ向け気持ちのこもった試合になる事が予想される。チケットはすでに完売しておりスタジアムは多くのサポーターで埋まることになる。その観客の前で、それぞれの代表への生き残りをかけた激しい戦いを期待したいと思う。

以上

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【キリンチャレンジカップ2010　スケジュール】
■4月7日（水）19：20＠大阪長居スタジアム
SAMURAI BLUE（日本代表）vs セルビア代表
※この試合のチケットは完売しました。
※日本代表応援ソングを歌うEXILEのTAKAHIRO氏が国歌斉唱することが決定！
※この試合は、日本テレビ系にて全国生中継します！

■5月24日（月）19：20（予定）＠埼玉スタジアム2002
SAMURAI BLUE（日本代表）vs 韓国代表
★W杯前の国内最終戦！チケットは現在好評発売中！
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2010.04.06 Reported by 江藤高志