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【AFCチャンピオンズリーグ2010 川崎F vs メルボルン】プレビュー:ケガ人続出の川崎FはACL敗退の危機の中での戦いに。一方、長距離移動のメルボルンも20日に120分間の試合を経験。コンディション面で不安があるチーム同士の対戦に。(10.03.22)

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3月23日(火)AFCチャンピオンズリーグ2010 川崎F vs メルボルン(19:00KICK OFF/等々力)
試合速報 | ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月13日(土)に国立競技場で開催!
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川崎Fにとってこのメルボルン戦はまさにACLの今後を占う大一番となる。同組の城南、北京がそろって2連勝し勝点を6に伸ばす一方、川崎Fとメルボルンは共に2連敗。グループリーグ突破のためには共に負けられない一戦となる。そんなメルボルン戦を前にした川崎Fの懸念材料は続発してきたケガ人である。

シーズン前に右足を痛めたジュニーニョは21日のリハビリ中にケガが再発。復帰時期はワールドカップ中断前後にまで長引きそうである。ACL第一戦で負傷した中村憲剛の復帰時期は4月末に予定されており、このタイミングには間に合うべくもない。彼ら攻撃の大黒柱2選手の不在に加え、守備では寺田周平と菊地光将が依然故障を抱えており、この試合での復帰は絶望的な状況となっている。

そうした厳しい環境の中、川崎Fはリーグ戦第3節の横浜FMとのアウェイマッチを0-4で落としている。過去に0-4という敗戦がなかったわけではないが、この横浜FM戦に関しては全くいい所なく敗れた試合であり、まさに完敗という言葉がぴったりの内容となってしまっていた。選手たちは「切り替えるしかない」との言葉を意識的にか、無意識にか口にすることで敗戦のショックを払拭しようとするほどだ。Jリーグでの2連勝という結果も吹き飛ぶ大きな敗戦となってしまっているのである。

そんな中、21日には谷口博之、伊藤宏樹、小宮山尊信、田坂祐介、川島永嗣が練習後に集まり、話し合う場面が見られた。内容についての詳細は分からないが田坂によると「ある状況になったときにどう対処するのか」という事についてそれぞれのポジションの選手が思うところを話し合い、意見の集約を図ったとの事である。現時点での川崎Fの問題点は、攻守が切り替わった時の中盤でのボールキープにあるが、そうした点についての話し合いだったのだろうと想像している。いずれにしてもこのメルボルン戦では横浜FM戦で出た課題を修正し、イニシアチブを握るサッカーを見せてくれる事を期待したいと思う。

冒頭に記した通り、今節対戦のメルボルンもここまで2連敗中。この試合を落とすと非常に難しい状況になるという点では川崎Fと同等の危機感を持っているはず。ただしメルボルンはここまでの2試合で連続完封負け中と得点力に課題を見せている。ただし川崎Fがここまでの5試合の公式戦で連続失点中という事もあり、川崎Fにとって予断を許さない状況にあるのは間違いない。そもそもメルボルンはオーストラリアAリーグの09−10シーズンで準優勝したクラブであり、今季のACLの出場権を獲得する事となった08−09シーズンにはリーグ制覇した強豪でもある。そういう点では侮れない実力を持っていると言える。

ただし川崎Fにとっての希望もある。オーストラリアAリーグは、リーグ終了後にプレーオフが行われており、その最終戦が3月20日に開催されている。この最終戦まで勝ち進んだメルボルンは09−10シーズンのAリーグチャンピオンであるシドニーFCと対戦し、延長戦までもつれ込む熱戦を演じているのである。ちなみにこの対戦は1-1と決着がつかずPK戦に。メルボルンはこのPK戦を落とし、敗戦することとなった。グラウンドファイナルと名付けられたこのシドニー戦はメルボルンのホームであるドックランズ・スタジアムに44,560名もの観客を集めて行われており、体力的な消耗はかなりのものと推測される。川崎Fも同じ20日に試合を行っているが、川崎市に隣接する横浜市での試合であり、コンディション面で大きな違いがあるといえそうだ。ちなみにこのプレーオフには、ACL第2節の城南戦に先発した11人のうち、7選手が先発出場しており、そうした点でも本気度が伺える戦いとなっている。メルボルンにとって痛いのは、この対戦で10番を背負うFWトンプソンが膝を負傷するアクシデント(そもそも痛めていたようだが)に見舞われている点である。この件についてメリック監督は「彼抜きで我々のベストなフットボールを行うのは非常に難しい」とコメントしており、そうした点でもこの試合は厳しい条件にあるようだ。川崎FがACL第2節で対戦した北京が、3月27日に国内リーグの開幕を迎えるのとは対照的にすでに公式戦を戦っており、北京とはコンディション面で違いがあると考えてよさそうである。

メルボルンの所属選手の中で気になるのがディフェンダー登録のタイ人選手、スラット・スカである。彼はタイ代表にも選出されているスリー・スカの双子の弟であり、東南アジア出身の選手としてAリーグでプレーする初めての選手である。前述のグランドファイナルにも先発出場しており、出場するとすれば右サイドでの起用が予想される。

川崎Fの状況がいいという訳ではないが、メルボルンも川崎Fと同じようにコンディション面で言えばいい状態だとは言えない。そういう点では、ホームの川崎Fにとって勝点3を奪わなければならない相手であろう。グループリーグ突破に向けて、まさに正念場の試合だといえそうだ。

以上

2010.03.22 Reported by 江藤高志
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