3月14日（日） 2010 J2リーグ戦 第2節
千葉 2 - 0 鳥栖　（16:03／フクアリ／12,437人）
得点者：51' 米倉恒貴（千葉）、53' 米倉恒貴（千葉）
スカパー！再放送 Ch181 3/15（月）07:30〜（解説：関塚隆、実況：野村明弘、リポーター：飯田留美）
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●江尻篤彦監督（千葉）：

「今日の試合というのは、前回の熊本戦の部分から僕の中ではできていまして、熊本とのアウェイで最後に追いつかれて引き分けてしまったというところから今回は入りました。メンタル的な部分は、必ずこのホームゲームで鳥栖よりも走り抜こうと。相手よりも走りで上回らないといけないという話をしました。
前半は僕らにとったら耐えるゲーム内容になってしまいましたが、いつもやっているボールを動かすことと狭いエリアを打開していくことで、必ずサイドの薄いところを突けるなということは思っていまして、その通りに米倉の１点目、相手のスライドも間に合わないくらいのボールの動かしで取れたのはよかったのかなと。１点取って鳥栖が前がかりになったところでカウンターと。理想的な点の取り方だったと思うんですが、その後の３点目、４点目が取れるチャンスがあったにも関わらず、そこでもう１つ決定打を決められなかったことが課題。終盤、鳥栖もメンバーを代えながら１点取ろうという形で前がかりになったところで、自分たちのカウンターも入りましたが、危ない場面も作られてしまったことは課題として残るところかなと思います。全体的には自分たちの目指そうと、今日やろうとしている、相手よりも走るということは、走る鳥栖に対して同じ以上のことはできたかなと思います」

Ｑ：前半、耐える展開になったこと、パスのつなぎがもう1つだったのは、どこに要因が？
「まず、前節の鳥栖のゲームを見た時にアグレッシブに、タイトに来ていたというのが僕の中にあった。逆にゾーンを、ブロックをしっかり組んで入られても、人の幅で守るという戦い方の中で、僕らがクサビを打ち込んだ時にサポートの、例えば巻（誠一郎）だったら前向きな選手にシンプルに落としてという作業が、逆にシンプルに落とし過ぎたかなと。１回前を向ける状況、もしくはコントロールで時間を作れる状況でも前向きな選手にという部分があってしまったことが、前半は改善点だったなと思っています。例えば、先週のプレミアリーグのアーセナルなんかはやっぱり前を向きますよね、ああいうゾーンの間で。前を向いたらやっぱり相手も出てこないといけない。そのところで背後を突く選手にまたギャップができる。２列目が空けたスペースに入って来れる。前を向く作業というのが前半はできなかったのかなと思うし、特に前半のような戦い方の時は怖がらずに前を向くという作業は課題になりました」

Ｑ：今季から４−３−３システムに取り組んでいるが、その狙いの良さは今日出せたのか？
「前半は正直、良さは出なかったんですが、とにかく４−３−３のシステムで数勘定では中盤は相手の方が多いんですよね。だけど違う部分でフォローをしていくと。我々の中盤の選手がセカンドボールを拾えるかどうかというのは大きなポイントになります。今日は逆に前半も後半も良かったのはセカンドボールに対して積極的に拾える。または相手にいっても、そこにプレッシャーをかけていたのが90分通してできていたのは褒めてあげたいなと思っています。僕の４−３−３のシステムの考えの中では、中盤の選手がルーズボール、セカンドボールを拾う。逆に相手にこぼれている状況の時に速い切り替えのプレッシャーをかけて１人または２人、またこぼれたボールを３人目が狙うというような形で、相手の守備の組織が整う前にまたマイボールにしてしまうというのが狙い。当然、攻撃の良い部分、工藤（浩平）と佐藤勇人が巻の近くにいるということも良い部分の１つなんですが、彼らが２列目から飛び出せる。または技術が高くて前を向ける。ラストパスも持っているという形では、このシステムが今のうちにはベストかなと。また、相手の良さを消すためにも、このシステムはちょっと我慢しながらでも、やっていこうかなと思っています。今日の試合では使わなかったんですが、倉田秋というジョーカーもいますので、彼もその中にうまく絡めながらやれたらなと思いますが」

Ｑ：今日の米倉選手について評価は。開幕戦ではメンバーから外れていたが？
「今、選手にも話をしてきたんですが、逆に開幕戦に出ていた谷澤（達也）がベンチ外で益山司もベンチ外と。なぜそういう現象になるかというと、チーム内の競争がすごく激しいんですね。それで今日のように米倉を何で先発で使ったかというと、この１週間の中で何とか試合に出たいという気持ちと僕が要求したことをしっかりと表現してくれていた。それが今日のゴールにつながっているし、彼のパフォーマンスにつながっている。彼だけじゃなくて例えば、マーク・ミリガン。調整が遅れましたが、彼も１週間しっかりとトレーニングしてくれた。その他にも和田拓三、太田圭輔、今日名前を連ねた選手はメンバーを外れても腐ることなくトレーニングに集中してレギュラー、またはサブメンバーを勝ち取った。そういうチーム内の素晴らしい競争があるから、今日のようなゲームができるんではないかなと思います。練習でできないことは、このピッチではできないと僕は思っていますので。練習でやれと言っても本番の試合で出ないケースのほうが多い中で、練習でできていないことが当然ピッチで出るわけないと。僕はそういう考えでいますので、誰が出てもおかしくないメンバーが今、キャンプからここまで来ています。そのために練習試合を組んでいますし、今日も午前中に練習試合をして、実は良いパフォーマンスをしている選手もいて、ちょっとこの中でも代えてやろうかなということも思っています。すごく良いチーム内の競争になっています」

Ｑ：アレックスの攻撃参加に関しては、ほとんど自由なんでしょうか。後半、２−０で勝っている時も前に行っていたと思うが？
「前節、１点取ってもう１点取るという作業ができなかった。やっぱり、１−０で終わるんじゃなくて２点、３点取るというのが僕のスタイル、ジェフのスタイルだと思うので、彼がチャンスと見れば当然取りに行く。逆に彼のカバーを逆サイドのサイドバック、もしくはアンカーである山口慶が埋めておくと。相手も最後、アレックスが出ても付いて行かないというような状況で打ち合いになってしまいましたが、そこで３点目、４点目を決めれていれば。そこは相手との駆け引き。もしかしたら、試合の中でウェイトしておけという指示は僕の中ではありますが、今日は逆にホームの開幕で２−０、もう１点取りたいという攻撃の姿勢を最後まで貫いたということで彼が前に行ってくれたと思います」

以上