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【2010シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】水戸史上最も“うまかった”選手。恩師のもとでさらに輝く:菊岡拓朗(水戸→東京V)(10.02.09)

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2010シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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水戸史上最も“うまかった”選手と言えるだろう。小柄ながらも卓越した技術を駆使して、相手をかわし、そしてゴールに向かうパスを繰り出す。昨年までの2年間、水戸の中盤はまさに菊岡拓朗の独壇場であった。

中でも荒田智之との絶妙な連携は見ている者をうならせた。中学(清水エスパルスジュニアユース)、高校(清水東高校)のチームメイト。大学こそ違う道を選んだが、再び水戸で再会を果たした2人のコンビネーションは最高だった。ボールを持つなり、荒田の動きを確認する菊岡。菊岡が持つと同時にDF裏のスペースへ走り抜ける荒田。言葉のいらない2人の連携から何度もゴールを生み出し、クラブ史上最も幸せな2年間を演出してみせたのである。水戸が、勝つだけでなく見ている人を楽しませるサッカーを体現できたのも、菊岡がいたからと言っても過言ではない。彼のテクニックと荒田とのコンビネーションに水戸サポーターは酔いしれたのであった。

今回、菊岡は大学時代の恩師である川勝良一監督が率いる東京ヴェルディへの移籍を決意したが、その判断は致しかなないと言えるだろう。「大学4年間が自分にとって大きかった」と振り返るように、大学時代、菊岡はフィジカルに課題を抱えていたが、当時法政大学でコーチをしていた川勝氏はそれを補えるほど菊岡にテクニックを磨かせた。当然、フィジカルや守備に関しても鍛えはしたが、それ以上にテクニックにこだわらせたのである。その結果、大学屈指のテクニシャンとして注目を浴びることとなったのだ。ただ、163cmという小柄な体格ゆえフィジカル面を不安視され、どのJクラブも菊岡を獲得しようとしなかった。しかし、「菊岡は絶対にプロで通用する」と確信していた川勝氏がいろいろなチームに売り込み、そして水戸が獲得を決めたのであった。Jリーグで戦うために必要なものを植え付け、そしてプロへの扉を開いてくれた。そんな恩師のために力になりたいという菊岡の思いが、今回の移籍を決意させたのだろう。

東京Vで背番号10をつけることとなった菊岡。その番号は川勝監督からの期待の表れでもある。厚い信頼を受けてピッチに立つ10番から繰り出されるスルーパスが、東京Vサポーターを魅了するに違いない。水戸にとってはこの上なく残念な移籍となったが、恩師のもとでさらなる輝きを見せてくれることに期待したい。

ちなみに、静岡県内でも有数の進学校である清水東高校出身の菊岡。サッカーだけでなく、勉学も非常に優秀だったという。なんと内申点で慶応大学に推薦で入学できるほど成績がよかったのだ。「文系も理系も、古文以外の成績はよかったですね」とのこと。そんな明晰な頭脳が、彼のテクニックと何か関係しているかもしれない。その分析は東京V担当の上岡真里江さんに任せることにしよう。

以上

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2010.02.09 Reported by 佐藤拓也
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