今年もJ's GOALでは、全クラブのキャンプ取材を実施します。
レポートに加えて、動画でトレーニングの様子や、選手の生の声をお届けする予定です。監督はもちろん、気になるあの新加入選手のインタビューなど、2月下旬までの間、取材をしていきますので、お楽しみに！
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昨季に増して、ハードな様子である。
「キツかったです、2日目にして」と山口貴弘が苦笑いすれば、また別の日の練習後には、阪田章裕が「去年もキツイと思いましたけど、今年はもっとキツイです」とこれまた苦笑した。だがそんな言葉とは裏腹に、彼ら選手たちの表情には充実感が浮かんでいる。

反町康治監督は言う。
「今季はJ1ということで、選手たちの気持ちにも少なからず変化はあるはず。皆かなり準備してきている感じはある。仕上がりは思ったよりも早い」

今季の湘南のキャンプは、宮崎県日南市で行なわれている。日によっては風が強く、手袋やネックウォーマーが恋しくなるが、それでも天候にはおおむね恵まれている。午後のトレーニングのみだった25日にしてもそうだ。午前中は雨に降られたにもかかわらず、練習が始まるころには雨も上がり、晴れ間が覗くほどだった。

今キャンプでは、1年間戦うための体力づくりに主眼が置かれている。加えて意識的に強化されている取り組みもある。カルロス スリアーノ・フィジカルコーチの用意したメニューはミドルパワー中心だ。指揮官がその意図を明かす。
「近年のサッカーでは、相手とのコンタクトや球際でフィジカルパワーが求められる。接触シーンでも簡単に倒れないよう、体の幹を強くしなければならない」

フィジカルの強化と並行し、キャンプ中盤からはボールトレーニングも始まった。思えば昨季当初は、2タッチ以下で狭いエリアでのボール回しを行なっても、ルールに慣れていないこともあってなかなか続かなかった。だが今季はボールを使い始めたところから小気味よくパスが繋がり、なおかつプレッシャーも厳しい。

こうしたチームの始動に、新加入選手たちも自然と溶け込んでいる様子だ。ふたたび反町監督が言う。
「去年は最初、雰囲気をつくるのに慣れない部分があった。でも今年は違う。新たに入った選手たちも去年からいるような雰囲気でやっている。それが湘南のいいところだろう。いいスタートが切れたと思う」

12日間のキャンプもちょうど半分を折り返した。30日にはトレーニングマッチも予定されている。11年ぶりとなるJ1の戦いに向け、指揮官のもと継続と進化は着実に進んでいる。

以上

★J’s GOALでは2010も全クラブキャンプ取材を実施します！
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2010.01.25 Reported by 隈元大吾