1月22日(金)、富山市内の日枝神社にて、カターレ富山の必勝祈願&新体制発表・新加入選手会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。
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●清原邦彦社長:
「今季のクラブスローガンは『躍進 さらに躍進!!』としました。チーム一丸となって、さらなるステップアップを目指す姿勢を表現しました。
先ほど、この日枝神社で、新しいシーズンに向けて必勝と安全を祈願しました。新しい目標に向けてチャレンジする気持ちで身が引き締まる思いです。
私たちの目標はJ2での優勝はもちろん、J1への昇格、アジア・世界へ羽ばたく、というものです。この夢を実現するためには、スローガンのように、躍進に次ぐ躍進を続けていかなければなりません。県民のみなさんの期待に応えられるように頑張っていきます。また、チームのみなさんには万全の準備をしていただきたいと思います。
(J2加入1年目だった)昨年のシーズンで、私たちクラブはいろんな経験をしました。それを生かして今年は、県民のみなさんにカターレをより身近に感じていただくことに主眼に置き、事業を進めていきます。
1つ目としては、スタジアムに足を運んでいただいたお客様に大きな感動と勝利の喜びを持ち帰っていただくことが大事だと考えています。チームのみなさんには勝利にこだわって戦っていただきたい。目指す順位については、この後に楚輪博監督の方から表明していただきます。
2点目としては、もっともっと地域のみなさんにカターレに親しみをもっていただけるようにしたい。身近なところでは、学校や福祉施設の訪問などを通じて、一生懸命に頑張っている方を勇気づけることができればよいと思います。ホームタウン活動を積極的に行って地域に貢献し、クラブを応援いただいている県民のみなさんに恩返しをしたいと思っています。
2年目の今季は、他チームからのマークも相当に厳しくなると思います。しかし、経験豊かな安間貴義コーチや才能豊かな選手、将来楽しみなフレッシュマンに新たに加わってもらうことができました。昨年、新加入で13位まで順位を上げてくれたメンバーもおりますし、新しい力と昨年頑張ったメンバーが融合することで、良い成績を残してもらいたいと思います。そのためにも、(ホームスタジアムの)富山県総合運動公園陸上競技場をカターレブルーで埋め尽くせるよう、1人でも多くのみなさんに来場いただけるようにクラブとして頑張って参ります」
●楚輪博監督:
「昨年に続き監督を務めます。今年で3年目です。新しい力としてヘッドコーチに安間コーチを迎えました。これまで、たくさんの経験を積んできたコーチで、(自分がYKK APの監督で、安間コーチがHonda FCの監督だった)JFL時代には、プロチームではないHonda FCを、『なんでそんなに強いのか』と思うほど、ずば抜けたチームとして支えてきた。
また、ヴァンフォーレ甲府でコーチ、監督の経験があり、(安間コーチの目指す)ボールポゼッションやつなぎのサッカーを、カターレに注入すれば、もっと力強くなれるのではないか、と考えていた。前々から一緒にやってほしいと思っていたので、実は一昨年から声を掛け続けていた。それが実りました。楽しみです。
新加入選手を9人迎え、選手30人をそろえることができました。昨季、点が取れなかったことや、チームの平均年齢が高いことなどを考えてチーム編成を行い、高校生や大学生に加え、経験豊かなFWも獲得することができた。カターレの前身であるアローズ北陸に在籍し、チームを熟知している谷田悠介選手も移籍してきて、新しい力を加えることができた。
30人の選手をそろえるにあたり、会社側が了解して多大なる協力をしてくれました。不景気の中で、各クラブとも25、26人というように選手数を絞っているにもかかわらず、私の30人という要望に応えてくれた。目標の順位と真剣に向き合いながら、バックアップに応えて、先を見据えて戦っていきたい。
キャプテンは、チーム立ち上げの一昨年に続き、濱野勇気選手が務めます。これまでキャプテンと副キャプテンを置くかたちでやってきましたが、今季はゲームキャプテン制を採用しようと思う。
濱野にはチームキャプテンとしてチームを支えてもらいたい。縁の下の力持ちや、時には先頭に立ってキャプテンシーを発揮してほしい。加えてゲームキャプテンにはその都度、テンションのよい、旬な選手を指名したい。新加入の9人、例えば森泰次郎選手がキャプテンをするかもしれない。(各選手に)モチベーションを高くもって、チームに貢献してもらいたいと思っている。
昨季は目標順位を『一桁』と言って、はぐらかしてきた(笑)。昨年の成績を踏まえ、今季は8位を達成したい。昨季51試合の中で、第2クールまでの34試合を終了した時点で12勝12分10敗の10位だった。今季は36試合になる。10位ではなく、もうひとつ上を目指し、末広がりの『八位』を達成したい。2年目で目標に掲げるにはおこがましいかもしれないが、先ほどの話に出たように、将来的にJ1、アジア、世界を見据えるためには、(8位を達成して)来年、再来年につなげたい。『8位』という数字を引き出し、1年間頑張っていきたい」
●安間貴義ヘッドコーチ:
「JFL時代からのよい出会いが重なって、富山で仕事ができることに幸せを感じています。今まで体験してきたことを経験に変えて、楚輪監督のスタイルを少しでも後押しできるように全力で目標に向かって頑張っていきます」
<質疑応答>
Q:戦力補強の狙い、その手ごたえは?
「(楚輪博監督)得点が少なかった点やメンバーの年齢が高かった点を補う選手を見つけることはできました。開いてみないと分かりませんが、要素を持っている選手ばかりだと思っています。あとは、各選手がどれぐらい力を発揮できるか、にかかってくる。まだチーム練習はしていないが、昨季からの21人に新たに9人が加わり、ポジション争いは熾烈になるでしょう。
昨季は試合間隔が短く、ある程度メンバーを固定した部分はあった。今季は(試合数が減って)1週間のスパンがあるので、しっかりしたトレーニングを積む中でメンバーを選んでいきたいと思います。この9人の加入で競争は激しくなります。楽しみであり、監督としては(メンバーを選ぶ際には)悩みにもなるでしょう。
新加入の9人はそれぞれに素質、要素、経験をもっている。高校生にしても関原君は(JFAプリンスリーグ関東や日本クラブユースサッカー選手権の)得点王。1週間のトレーニングの中で、しっかりしたパフォーマンスが出れば、若いから、年寄りだからといって色眼鏡で見ることはない。年齢にかかわらず、チームに貢献でき、勝利を呼び込む力があれば起用していきます」
Q:新たな選手が加わり、昨季からのコンセプトである「人もボールも動く」はどう変わっていくのか?
「(楚輪博監督)『人もボールも動く』に、『ゴールを目指す』という点を加えたい。選手には18日に私の思いはしっかり伝えました。ただ、DFがディフェンスだけして、FWだけが点を取るのではなく、『みんなが流動的に動いて連動する』というところは同じ。理論やボールのつなぎといった局面だけではなく、ゴールを攻めて、ゴールを守るという大きな基本理念は変わらないわけです。それができるように、フィジカル面や考え方、判断とパススピードといった個々の言葉がついてくる。新加入選手に限らず、あらためてカターレ富山の選手30人全員にわたしの考えを理解してもらい、それをベースとしてやっていきたい」
Q:戦術的なアイデアは?
「(楚輪博監督)昨季、(対等に)戦えなかったのは3連敗を喫した仙台だけ。他のチームも補強しているだろうが、今季もひけを取らずに戦いたい。臆せずにチャレンジする。前向きに、逃げない。ボールを遠くに蹴って逃げるのではなく、しっかりつなぐというコンセプトをもってゴールを目指していきます」
Q:クラブとしての中長期的な目標は?
「(清原邦彦社長)まず今季の順位目標は8位で、観客動員数については年間9万人、1試合平均5000人を目指します。昨シーズンの実績から比べると、かなりストレッチの利いた目標だと思っていますが、なんとしてもクリアしたいと考えています。次年度以降については、まずはJ2上位への定着を目指して参ります。5年目以降にはJ1昇格争いに加われるように、チームを成長、充実させていきたいと思います」
以上
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