1月1日（金）第89回天皇杯決勝 Ｇ大阪 vs 名古屋（14:00KICK OFF/国立）
-試合速報はこちら-
☆天皇杯特集
----------
☆前日練習後の西野朗監督／G大阪選手コメント

●ストイコビッチ監督（名古屋）：

Q:練習の最後に増川選手、阿部選手と話をされていましたが、どのような話を？
「阿部はこの前のゲームを欠場していましたし、状態を確認しました。状態は良くはないですけども、2人とも東京へ帯同させることを決めました。出場するかは明日決めます」

Q:中2日での試合ですが、他の選手の状態やチームのモチベーションはいかがですか。
「中2日なので、リカバリーを中心にやりました。まだ前の試合から24時間しか経っていません。厳しいスケジュールです。しかし最後の試合なので言い訳は許されません。ベストを尽くす、それだけです」

Q:明日の試合のポイントとなるのはどこだとお考えですか？
「ガンバはベストなチームのひとつです。もしかしたら、ですが。非常に難しいゲームになるということは疑いようがありません。もちろん、ガンバに『どうぞ、勝ってください』とは言いませんし、最後まで諦めません。ルーカスなどは準決勝でも2得点していますし、注意すべき選手です。しかし個人名を挙げるのは好きではありません。他の選手にも敬意を払っております。良いチームなので、我々はベストを尽くす、それだけです」

Q:準決勝進出した時に、決勝に進出したいとおっしゃってましたが、その決勝にどのような気持ちで臨まれますか。
「とても面白い試合にしたいですね。とても重要なゲームになると思います。私にとっても、チームにとってもそうです。いろんな理由がありますが。私も過去に獲ったタイトルですし、監督として初めてのタイトルを獲るチャンスです。現代の世代のチームにもチャンピオンになってもらいたい。非常にタフなゲームになるでしょうし、選手も私たちを信じてやってくれるでしょう。確かなのは、諦めないということです。最後の笛が鳴るまで戦います」

Q:選手時代には決勝で華麗なゴールを決めて優勝を決めました。その時の経験から、選手に何を伝えますか。
「この試合はインテリジェンス、頭を使って戦ったチームが優勝すると思います。申し訳ありませんが、選手に何を言ったかはこの場では教えられません。明日、西野さんも新聞を読むでしょうからね(笑)。ただ、我々はしっかりと準備をしています」

Q:その意味で、明日は何かサプライズがありますか。
「もしかしたらね。監督としてベストイレブンを選んで、システムも考えたいと思います。それは私の責任です」

Q:選手として臨む決勝と、監督として臨む決勝、違いはありますか。
「違いは私がプレーできないことです(笑)。プレーすることは問題ないんですが(笑)。違いはいろいろあります。いろんな状況がありますし。選手時代はよく食べて休養することが重要でした。しかしここにいて話していることは喜ばしいことですし、ベンチにいることには重要なことを感じます。この挑戦というのは私は好きですからね」

Q:G大阪はすでにACL出場権を獲っていますが、名古屋はこれで出場権を賭けます。
「ガンバさんがそういう風に考えてくれていれば、どうぞ、と言ってくれるかもしれませんね(笑)。一緒に行きましょうと。しかしそんなことは許してくれないと思います(笑)。しっかり明日は勝利に値するプレーをして、ACLの挑戦権を得たいと思います。ベストを尽くして、何も怖がることはありません。自分自身を信じています」

Q:西野監督は日本で一番攻撃的なサッカーをする監督です。彼の印象を聞かせてください。
「とてもリスペクトしている監督です。ガンバは年々良いサッカーをしています。監督の質のトレーニングによるもので、いい選手も揃っています。パッシングサッカーをするし、グランパスより経験のあるチームと思います。日本ではベストの監督のひとりでしょう。彼の仕事をスパイしたことはありませんがね」


●玉田圭司選手（名古屋）：

Q:決勝を前にした心境は。
「いや、特には」

Q:120分戦って中2日、コンディション的には厳しそうですが。
「体はキツイですね。でも、もうそんなこと言ってられないし、あと1試合しかないわけだから。本当に倒れるまでやりたいと思います」

Q:タイトル獲得の自信は？
「タイトルって自分はあまり縁がないし、他の選手もそんなに獲ったことはないと思う。絶対獲りたいと思うし、獲れば一生の思い出になるし、自信にもなるから。是が非でも獲りたいですね」

Q:チームを去る選手もいますしね。
「そうですね、このメンバーでやれるのも明日だけだし、そのためにも勝って終わりたいと思います」

Q:元旦の国立は初だと思いますが、心境は。
「今は別に何も変わらないんですけど、明日になれば多少変わるかもしれない。年も変わるわけだから。だから今は別に何も。舞い上がらないようにはしてます」

Q:同じ攻撃的なチームとの対戦については。
「相手には相手の良さがあると思うし、こっちにはこっちの良さがあると思う。その良さを出したいと思うし、相手の良さは潰したいと思う。自由にやらせたら相手のペースでやられてしまう。プレッシャーをかけたりとか、自由にやれないように戦いたいと思います。もちろん守備はチームとしてやらなければいけないけど、自分の持ち味は攻撃にあるから、それは絶対に消さないようにやりたいですね」

●吉村圭司選手（名古屋）：

Q:中2日の日程で体はキツイと思いますが。
「でも残り１試合なので、疲れとか言ってる場合じゃないし、しっかり自分たちのやることをやるだけです」

Q:ガンバには2勝していますが、内容は良くはなかった。
「ボール支配率では負けてるので、そこでもっとこちらのボール支配率を上げていかないといけないと思う。必ず相手のリズムと自分たちのリズムの時があると思うし、相手のリズムの時はしっかりと我慢して、失点しないということを意識しないといけないと思います。、自分たちのリズムになった時はフィニッシュをしっかりしていけば、チャンスは来ると思う。耐える時は耐えて、攻めるときは思い切って攻めるということをやっていけば、いいかなと思います」

Q:４−３−３のアンカーというポジションについては。
「ボールをしっかりと動かすことで、サイドにしっかり起点ができて、勝負できる選手もいるんで。そこに速い判断でボールを回すことができればウチのチャンスになると思うし、うまく使っていきたいと思いますけどね」

Q:決勝には楽しみな部分が多いですか。
「はい。やっぱり元旦に試合ができるというのはすごく選手としては楽しみにしています。でも、自分たちはACLの出場権がかかっているので、しっかりと強い気持ちを持ってやらないといけないと思います」

Q:勝てば自身初のタイトルですね。
「そうですね、やっぱりタイトルをこのチームで獲りたいと思っているし、この場に立てるということはいい経験で成長にもつながる。ぜひタイトル獲りたいと思います」

●マギヌン選手（名古屋）：

Q:最近の練習では試合に出られないのがもったいないぐらいにキレていますね。
「もちろん練習はし続けてきたので、いいコンディションは保っていると思いますし、それを意識してやらないと太ってしまう。コンディションは崩さないように意識して取り組んできました。できれば、自分は後半残り10分でもいいので出場できたなら、プレーするチャンスを与えられたなら、自分のできる最大限の力を尽くして、プレーしたいと思います」

Q:マギヌン選手はG大阪戦に相性がいいように思えますが。
「G大阪はすごくいいチームだし、魅力あるチームだと思います。恐らく似たようなサッカーのスタイルで、ボールを大事につないでくるチームです。細かい戦術の部分では違いがあると思いますが、スタイルが似ているというところで、試合のやりやすさがあるのがいいんじゃないかなと思います。他のチームはつなぐというより縦に速いスタイルが多いので、そういうチームと対戦する時の方が難しさがあるんじゃないかと思います」

Q:たくさん休みました。暴れる準備はできていますか。
「明日の試合というのは今年最後の試合です。そこでぜひ良いことが起きるように、悪いことは起きないように、そのための良い準備をしていきたいと思います」

●小川佳純選手（名古屋）：

Q:決勝を明日に控えた心境は。
「いや、いつもと変わらないですよ、あんまり」

Q:元旦に試合ができるということについては。
「特別なことですし、いつもはテレビで見てた天皇杯の決勝。あと国立でやれるというのは、モチベーションもすごく上がりますし、楽しみです」

Q:今年のG大阪戦は2勝していますが、ご自身の感触は？
「いや、2回勝ってますけど、2回とも最後は相手のミスとかで、自分たちがうまくやって勝ったというよりは、すごく苦労して勝っている。2勝しましたけど、それは何のプラスにも働かないというか、明日はまったく別のものだと思うので。そういう過去の結果は気にしないで臨みたいと思います」

Q:前2戦とフォーメーションが変わっていて、自分のポジションも違います。プレーのイメージは。
「相手がどこであれ、ウチはここ何試合か同じスタイルでやっているんで、そんなに変えることもないです。G大阪だからこうするとかも考えてないので、いつも通りやりたいと思います」

Q:ご自身にとって国立は良い印象のスタジアムかと思いますが。
「そうですね。すごくたくさんの観客も入ってくれると思うので、そこでやれるというのはサッカー選手としてすごく幸せなこと。楽しんでやりたいと思いますし、決勝で国立というのは自分の中でも良い思い出があるので、明日もしっかり勝って、自分の中の決勝の国立という良いイメージを残していけるようにしたいと思います」


●楢崎正剛選手（名古屋）：

Q:3度目の決勝ですが、今までの雰囲気と今のチームの雰囲気は違ってますか。
「似てたら怖いでしょ(笑)。人も違って、毎日何かが違うのに」

Q:決勝を前にした気分はいかがですか。
「変わらずです」

Q:準決勝は厳しい戦いになって、日程的にも厳しくなりました。逆境の中での決勝というのは。
「いや、それはそれ、これはこれで頑張ります」

Q:このメンバーでは最後の試合になりますが。
「まあ、色んな意味で締めくくりだと、そういう気持ちで頑張ります」

Q:来年はワールドカップもありますし、勝っていい形で1年を始めたいですよね。
「それは年が新しくなって、初っ端に喜べたらそれに越したことはないです」

以上