12月12日(土) 第89回天皇杯準々決勝
仙台 2 - 1 川崎F (13:04/ユアスタ/18,340人)
得点者:35' 中島裕希(仙台)、89' 村上和弘(川崎F)、108' 平瀬智行(仙台)
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●手倉森 誠監督(仙台):
「疲れました。いつも通りのトーナメントのメンタルで、手堅い守備から隙を突いての攻撃を心がけて、今日も試合に入った。上手く先制点を奪えて、相手がパワーアップしたところをしのぎきれずに失点してしまったことで、30分間の延長戦に入ってしまった。あそこをしっかり締められれば、これまで通りの戦い方でよかったとも思うのだが。
攻めこまれた中で、林も自分が何とかキャッチしたいというところでの判断ミスが出てしまった。しかしその後に、過ぎたことをくよくよせずに、この試合を勝つんだという意志で挑んだ選手たちが、最後までタフに戦ってくれて、2点目を取れたこと、そしてその後にまた後半のようなことを繰り返さずにしっかりしのぎ切れたことで、ゲームの中で起きたことを修正しながら、選手たちはユアテックスタジアム仙台での今シーズン最後のゲームを締められたと思う。
今シーズンユアスタで土が付かなくてよかったと。これも、今日スタジアムを埋めてくれた仙台サポーターの力もあると思うし、感謝している」
Q:延長戦に入った時に出した指示はどのようなものだったか?
「お互いにチャンスはセットプレーとカウンターしかないということで、しっかりプレーを切れるかどうかだ、という話をした。そういったところを、以前の大宮戦でも経験しているので、選手たちはその通りにやってくれた。
あとは『困ったらゴール前を固めろ』ということ(笑)」
Q:平瀬選手のゴールシーンを振り返っての感想は?
「しんどい状況で、精度のあるクロスと、ピンポイントで合わせた平瀬のゴール感覚を、あの時間帯でも表現できたことは素晴らしいと思う。平瀬とソアレスにはゴールを期待して送り出したこともある。
あのゴールに関しては、関口が走り続けた最後のプレーで、あれぐらい精度の高いボールを蹴ることができたということが、あのゴールに繋がったと思っている」
Q:守備のブロックについてどのような指示を出したか?川崎F相手ということで特別に出した指示はあるか?
「我々のノーマルブロックの守備は4-4-2だが、今日の立ち上がりは4-3-3だった。そして富田の代わりに出場した田村の特長を生かしたときに、彼は前に出ていくのが強いので、とにかく彼を、ブロックを組んだあとに少し前に押し出したいと考えた。
相手のボランチがボールを持ったときに普段は我々のFWが見ているが、今日は田村を押し出した。それが前半はうまくいった。
後半に従来通りのやり方をしていたら、やはり少し攻めこまれた。でもこれも、強いチームに対して我々がトライしてきたことをやって、いい経験をさせてもらった。もう少しやはり前に出られるように意識してやっていかなければならないと思い知らされた。
基本的に、相手の攻撃陣は2トップだが、レナチーニョ選手が入ると3トップ気味に張ってくる。彼らに対し、ディフェンスラインは背後を取らせないこと、そして、足下に入った時に飛び込まないこと、フタをしているところに中盤が戻って挟みこんで取ることを、今日のミーティングで選手たちに伝えていた」
Q:後半になると梁選手にほとんどボールが回らなくなったが、監督はどのような指示を出したか?
「やはりあれだけボールを回されれば守備に追われることもあるので、ボールを取った瞬間に攻撃体勢になって、関口と梁が取らなければならないポジションになかなか出ていけなかったことと、やはりあれだけ細かく繋がれれば、相手も取られた瞬間にプレスにくるので、一個目のボールを散らせなかったことは、今後の課題だ。
それでも、誰かが引き出した後に、今度は突如としてゴール前に表れるあたり、梁は『今日はできないけれども、違うことができる』というところで、さすがチームをけん引してくれるリーダーだと思う。一対一の場面が2回ほどあったが、川島は一対一がうまいと思った」
Q:天皇杯でJ1相手に3勝したことと、次は国立競技場での試合になることについてのコメントを。
「天皇杯が始まる時に、ベスト8が目標だということでやってきた。この準々決勝はリーグ戦を優勝してから迎えようという話をしていた。今はすごく宮城県が盛り上がってくれているし、この盛り上がりを持続させたいということで、そのためには次にまたひとつ駒を進めるという話を選手ともしてきた。初のベスト8からベスト4ということで、まだまだこの盛り上がっている火は消したくないという思いだ」
Q:これだけJ1に勝ってきているということで、来季への手ごたえは?
「かなり足にきていると思う。もっともっと鍛え上げなければいけないと思ったし、ポゼッションのところももっと精度を上げなければいけないと思った。
ただし、ゲーム自体の決定的なチャンスを作れた回数を見れば五分五分だった。今はブロックを組んだ手堅い守備から隙を突いて攻めるということで、今日は決定的なシーンを何回か見せることができたことを自信にしながらやっていきたいと思うし、今は世界のサッカーでも強固な守備で奪って攻撃、というテンポが非常に速くなってきている。自分達は、そういったところを目指して、鍛え上げていきたい」
Q:決勝点を決めた平瀬選手に今後期待することは?
「彼自身は今回の天皇杯に初出場だったが、相手の監督が長く面倒を見てもらった関塚さんということもあって、今日はゲームプランで守備から入らなければいけなかったのでスタメンからは外したが、後半に彼の経験が生きてくるだろうと思っていた。うまくゴールも決めてもらったし、いい仕事ができたと思う。もう一回、彼にはJ1の舞台で一花咲かせてほしいという思いがあるのだが、J1相手にゴールできたことで、平瀬という名前をまた全国に知らしめたと思う。来年もまた彼をよろしくお願いします」
以上
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