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【2009 Jリーグ合同トライアウト】レポート:2日間で合計118名の選手が参加。トライアウトが新たなチームへの架け橋となることを願う(09.12.11)

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Jリーグと選手協会が主催の「2009Jリーグ合同トライアウト」が、12月9日と10日の2日に分けて長居スタジアムで行われました。参加者はJクラブを2009年シーズンで契約が満了した選手とJクラブから期限付き移籍などでJFLや地域リーグのチームに移籍していた選手で、1日目66名(内訳GK:8名、FP58名)、2日目52名(内訳GK:6名、P52名)合計118名でした。選手達がアピールする姿をチェックするのは、Jリーグクラブ、JFL、大学、地域リーグ、Fリーグのチームなどの監督やコーチそしてスカウト陣の他、選手エージェント(JFA認定と海外認定)でした。このトライアウトの制度は今回参加したジュビロ磐田の中山雅史選手がJリーグ選手会長をしていた時に「プロ野球にはトライアウトがあるのに、Jリーグにはない!是非サッカー界でもトライアウトというシステムをつくろう!」と提案したのが最初で、2002年から毎年開催されています。たくさんの参加選手達が新しいチームとの契約を果たしてきた実績があります。2008年度トライアウトに参加した117選手の進路は、Jクラブへの移籍は24名、その他のクラブへは52名、Jクラブへの就職が8名、海外移籍8名、その他サッカー関連へ8名、一般就職10名、就学5名、未定2名となっています。

2009年度トライアウト2日間とものスケジュールは11:00〜選手受付、12:00〜選手へのオリエンテーション、12:20〜トライアウト開始。まずはGKテストが行なわれ、13:00〜1試合目が始まりました。1日目は8つのチームに分け4試合が30分ゲーム(15分ハーフ)で行なわれたのに対し、2日目は人数が少なかったこともあり、6つのチームに分け3試合が同じ時間で行なわれました。今年も長居で行なわれたこともあり、GKテストではC大阪の武田、河野両GKコーチやスタッフが協力されていました。
スカウト陣は12:00〜の受付となりました。1日目は171名が、2日目は173名のスカウトマンがトライアウトを訪れました。

シーズン中の公式戦とは全く違った雰囲気と、スカウト陣が見守る中ということや1試合が30分ゲームという短いアピール時間であること、それに殆どはじめて組む選手達とゲームをすることもあり、ピリピリとした緊張感が走っていました。が、全ての選手達が自分の力を100%発揮するために声を張り上げ、ウォーミングアップに時間にその日限りの戦い方を話し合い、それぞれの選手の特徴を活かしその上チームとしてのまとまりやコミュニケーションをつくって臨んでいました。ジュビロから参加したベテラン鈴木秀人選手は「悔いの残らないように100%のプレーを出せるようにと準備して臨みました。いつもと違う緊張感の漂う中、初めて組む選手達ともうまく連携をとることができた。初めてのトライアウトでしたが、非常に内容の濃い経験が出来ました」と。同じく茶野隆行選手は「楽しめましたが、今までに味わったことがなかったので、みんな同じ立場の集まりと言うこともあり緊張しました。参加しないで(オファーを)待っているより、ここに来て良かったです。」とインタビューに答えていました。

最年少は19歳から最年長42歳の中山雅史選手まで、年齢は関係なく2010年もサッカー選手として戦いたい!という気持ちが全ての選手達から感じられたトライアウトでした。トライアウトを提案し、自身も参加する立場になった中山雅史選手は「サッカーにかける思いのある選手達の熱さも分かったし、他の選手にも活用していってもらいたい。このシステムを続けていける周囲の環境に感謝し、継承していきたいし、継承していって欲しい」とも話していました。
2009Jリーグ合同トライアウトが参加選手と新しいチームへの架け橋となることを願うばかりです。

以上
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