12月13日（日）2009Ｊユースサンスタートニックカップ
広島 vs 川崎Ｆ（13:00KICK OFF/吉田）
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10月29日に行われたサテライトリーグの千葉戦で印象的なプレーを見せたのが可児壮隆（かに　まさたか）である。71分に登里享平に代わりピッチに立った可児は、そのままコーナーキックが始まるゴール前へ。そしてファーストタッチでシュートを決めるのである。「出る時は緊張しました。いつもは外から見ているトップチームと一緒にプレーできて、すごいと思いました」と、決勝ゴールを決めた試合後に口にしていた。

可児が川崎Ｆの下部組織のセレクションを受けたのは小6の時。所属する下部組織の全コーチが集まり審査する形式をとるが、集まった10数名のコーチ全員の同意の下「次のセレクションには来なくても良い」と判断された。「これ以上セレクションを受けるまでもなく合格」という意味である。当時の評価は参加全選手の中でもNo.1。「技術も高くドリブルもできる」というものだったという。

中1から川崎Ｆ一筋の6年間。最終学年として迎えた今季は、夏ごろに劇的に伸びたと川崎Ｆ U-18の安部一雄監督。「適正としては中盤の前目のポジション。トップで言うならば中村憲剛選手のポジション。ただ、チーム事情もあり心肺機能の高さや豊富な運動量を活かせる左サイドバックで起用する事が多いです」と話す。見所はペナルティエリア周辺で見せる「面白いプレー」（安部監督）だと言う。

大学への進学が予定されている可児は「サテライトでは周りの能力も高かったですし、トップの選手にも声をかけてもらって楽しかったです。大学で鍛えられて、可能ならトップに帰って来たい」と話している。

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2009.12.08 Reported by 江藤高志