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【J2日記】熊本:3番と8番と9番と10番と18番と21番と26番と27番と33番のことも、忘れない。(09.12.01)

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(C)井芹貴志

セレモニーで「ホームでなかなか勝てなくてすみませんでした」と話した北野監督だが、最後に素晴らしいゲームを見せてくれた

(C)井芹貴志

引退前のホームでのラストゲームで、記憶に残るパフォーマンスを見せてくれた小林選手と山口選手

(C)井芹貴志

契約満了となった8人の選手たちも、ゴール裏のサポーターのもとでそれぞれが感謝の言葉を語ってくれた

 前回のJ2日記で山口武士選手の引退の事を書いたら、その後小林弘記選手の引退が発表され、27日には8名の選手の契約満了が発表されました。
 50節の富山戦、引退する小林選手と、契約満了になった木島良輔選手、小森田友明選手の3人がスタメン出場。ベンチには、河端和哉選手、山口選手、宮崎大志郎選手が入り、スタジアムもアップ時からいつもとは違う雰囲気。メンバー発表の時から思わずウルウルッときてしまい、人目を忍んで目を拭ったものです。

 前半24分、負傷したチョ・ソンジン選手に代わり河端選手がピッチに登場。九州リーグ時代、地域リーグ決勝大会進出を決めるロスタイムのヘディングシュートを決めてくれた新日鐵大分との試合が頭をよぎります。後半に入って、小森田選手が3試合連続弾となる先制点。向こう側のタッチライン際でフラッグが揚がっていたため喜び爆発!とはなりませんでしたが、80分にはその小森田選手と山口選手が交代し、82分には松岡康暢選手に代わって宮崎選手も登場。そして迎えた、ロスタイムの山口選手のミドルシュートでした。

 ところで、記者席に座って試合を見るときの姿勢は、熊本に来たJ's GOALのアウェイ担当J2ライター諸氏も様々。例えばT担当のOさんは控えめにブツブツブツ…と言っていたり、別のT担当のSさんは比較的大きな声で「ナイスシューッ!」とか言っていたり、S担当のKさんは鋭い眼差しで黙して見ていたり、別のS担当のSさんはラジオの実況をしていたりと人それぞれ。私もアウェイに行けば、できるだけ静かに見ようとしていますが、ホームとなると話は別。喜怒哀楽が出てしまう方です。
 富山戦は、TのAさんが隣で静かに見ていたんですけれど、山口選手の得点に思わず拳を突き上げたあとは、もうダメ。頭を抱えて顔を覆い、軽く嗚咽…。同時に、素晴らしい瞬間を16,585人もの(ホントはもっとたくさん入って欲しかったんですが)お客さんたちと、そして09年のロアッソ熊本というチームと共有できた、例えようのない幸福感に包まれたのでした。
 試合後に行なわれたセレモニーでは、北野誠監督と引退する2人がスタンドに挨拶して全員で場内を1周。その後、今季限りでチームを去る8人の選手たちは、ゴール裏のサポーターの元へ行って、契約満了となった悔しさも少しにじませつつ、今までともに戦った感謝の思いを、1人ずつ、それぞれの言葉で話してくれたのでした。
 この日の試合に出場した14人のうち、実に6人もの選手が来シーズンのこのチームにはいない。そう思うととても悲しいのですが、スタンドの横断幕にあった「オレらの中では戦力内」というメッセージ通り、そして試合でも見せてくれた通り、熊本でのあなたたちのプレーを私たちは忘れないだろうし、きっと別のチームでも活躍してくれると信じています。
 今までありがとう。



各選手のサポーターへのコメント

河端和哉選手
「チームを離れる事になったけど、また選手としてここに戻って来れるように頑張ります。敵として来たら、ブーイングで迎えて下さい。今まで、応援が力になりました」

山口武士選手
「プロに入って12年、怪我が多くていいプレーを見せられませんでしたが、熊本に帰って来て地元でプレーし、Jリーグ入りに貢献できて幸せでした」

喜名哲裕選手
「まだ今後は決まってませんが、ここで得た財産を生かしてプレーを続けたいと思います。3年間ありがとう」

中山悟志選手
「今年の水前寺での試合、点を決めた後にスタンドに駆け寄った時は嬉しかったです。2年間ありがとうございました」

木島良輔選手
「残る選手たちを応援してやって下さい。あと、俺たちのことも忘れないで下さい」

石井俊也選手
「1年短かったです。悔しいので、来年もプレーを続けたいと思います。残る選手、新しく入る選手と力を合わせて、J1昇格を目指して頑張って下さい」

小林弘記選手
「いろんな支えがあって、ここまでやってこれました。その恩返しができるよう、これからも頑張っていきます」

山本翔平選手
「サッカーはまだ続けるので、見守っていて下さい。今までありがとうございました」

宮崎大志郎選手
「地元でプレーできて幸せでした。これからもチームは続くので、応援していって欲しいと思います」

小森田友明選手
「いつも、温かい声援が力になりました。3年間ありがとう」

以上

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2009.12.01 Reported by 井芹貴志
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