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【J2日記】岐阜:ファンサービス。地域密着は選手の心の中にある。(09.11.23)

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グッズ売店で販売の手伝いを始めたキャプテン・菅和範選手。

真剣な表情でサインをしている高木和正選手(手前)と押谷祐樹選手。

負傷中の高木和正選手だが、サイン会の合間に元気な表情を見せてくれた。

『ファンサービス』。
どのクラブも趣向を凝らして、ファンを大切にするイベントなどを開催し、末永くクラブをサポートしてくれる人たちを増やしていく。これはJクラブにとって、大事なことであり、サッカーに限らず、どのスポーツにおいても大事なことだ。

ファンサービスにおいて、岐阜は非常に積極的で、何よりも選手自身が非常に積極的に参加してくれる。おそらくここまでクラブ、選手が一体となってファンサービスに取り組むクラブはそんなに無いだろう。

まず試合外では、様々な県内のイベントに選手は嫌な顔せず積極的に参加し、例えアウェイで激しい戦いをこなした後でも、主力の選手たちがこうしたイベントに参加することはザラにある。さらにホームゲームが近づくと、主力とか関係なく、岐阜駅前やショッピングモールなどで、ホームゲームの告知のビラを配る。

そしてホームゲームでは、誰一人『さぼる』選手はいない。試合に出場するメンバーと控えメンバーは別として、それ以外の選手は必ず早めにスタジアムに入って、入場ゲートでのビラや冊子配りや、募金活動の協力、時には売店の手伝いまで、幅広く参加する。そして、毎試合3人ずつ、サンサンデッキでサイン会が行われ、出場停止などで主力が参加することもあり、ファンの人々にとっては、選手と常に間近に接することが出来る。

第49節の札幌戦では、出場停止のキャプテン・菅和範、負傷中の高木和正、そしてU-20日本代表に選出された押谷佑樹という豪華な3人。しかも、彼らはサイン会の時間よりも早く会場に姿を現し、同じブース内にあるグッズ売店で販売の手伝いを始めた。キャプテン自らがスーツ姿でグッズ売店に来た一人ひとりに丁寧に応対し、商品を手渡し、握手や写真にも笑顔で応じる。この光景を見て、本当にこのクラブは一体となっているなと幸せな気分になった。

以前、菅選手に「試合の後とか、疲れているのにイベントやファンサービスに参加して大変じゃない?」と聞くと、「そんなことないですよ。やっぱり応援してくれる人たちがいるからこそ、僕たちがこうしてサッカーが出来るわけであって、そこを忘れたら絶対駄目だと思うから、全然苦じゃないですよ」と笑顔で返してきた。

この言葉を聴いた瞬間、心の中が温かくなった。これこそ、地域に根ざしたクラブで、プロとして頑張る選手の姿なのだと、改めて選手たちに頭が下がる思いだった。
地域密着。捉え方は様々だが、こうした選手たちの心の中に芽生えている気持ちもまた、地域密着の一つである。岐阜を取材していると、こうしたことまで教えてくれる。

以上

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2009.11.23 Reported by 安藤隆人
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