11月14日(土) 第89回天皇杯4回戦
鹿島 2 - 1 神戸 (15:04/カシマ/4,033人)
得点者:48' 石櫃 洋祐(神戸)、55' 野沢 拓也(鹿島)、88' ダニーロ(鹿島)
☆天皇杯特集
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●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:久々の逆転勝利となりました。そういうことができるようになったということは、チームの調子が上向いていると実感していますか?
「いい結果が出なかった時期には、先制されると逆転できないとか皆さんからよく言われましたが、それについて僕は深く考えていませんでした。選手たちも結果が出ないこと、勝てないことに関しては、多少モチベーションの低下は少ない状態ではありましたが、ありました。ただ、選手たちからそれを打開しようという強い意欲を感じ取れましたし、選手たちもそういう状況を変えようという姿勢が見られましたので、それをやり続けるだけのことでした。確かに今回もまた先制されましたけど、先制されながらもここ最近で見せていた落ち着きというのもが見られたと思いますし、2得点とも練習で狙った形のパターン、要は練習の積み重ねというものが結果として出るということが証明されたと思います。自分たちが相手の弱点を、こういう風に崩すんだと意識付けしたところで、選手がそれを表現してくれたのではないかと思います。確かにここ数試合は無失点という状況でした。また、連勝することも出来ていました。今回はまた失点をしましたけど、僕は悲観的な形で失点していたことを受け止めていたわけではないし、逆に落ち着いてやり続けたことが良かったのではないかと思います」
Q:前半はボールがよく回ったと思いますが、後半は苦しむ場面も見られました。今日の試合を振り返って前半、後半の評価をお願いします。
「前半は最近の試合で見てきたような形になっていたと思います。主導権を握って、自分たちのリズムでチャンスを多くつくり、相手にもチャンスをつくらせない、危険なゾーンまで入らせないことが出来ていたのではないかと思います。後半に関しては、こっちがペースダウンという質問をされましたけれど、逆に僕は相手が調子を良くしてきたのではないかと思います。多少選手の配置であったり、試合に慣れた部分が出て、自分たちが本来やっていたことをでき始めたのではないかと思います。それでも僕は彼らが主導権を完全に握ったとは思っていませんが、相手がある程度良くなったということは事実だと思います。多少、交代した選手で自分たちの流れを失ってしまった部分があったかもしれません。どういうことなのか、詳しく分析しますけれども、変わってしまった部分はあったかもしれません。しかし、代わった選手のリズムだったりペースでやれるようになったわけであって、2得点することができました。それ以前にもチャンスはあったし、それ以降もチャンスはあったわけで、あまり僕は数字は好まないんですけど、例えばの表現をすれば、前半が90%vs10%、後半が60%vs40%。それが我々が落ちたのではなく、相手が良くなった。そう僕は後半を見ています。あくまでも例えの表現ですので、確実にそういう試合内容だったということを言いたいわけではなく、そういったイメージだったということで受け止めて頂ければと思います」
Q:4人の選手がいない中での勝利は非常に大きな意味を持つと思いますが、この勝利は監督にとってどういった意味を持ちますか?
「代わった選手の話をしていきますと、増田選手ですけど、僕は2007年就任当初から、彼を右サイドであったり、必要に応じていろいろなところをやらせています。僕自身は、彼に対する信頼、彼の能力を評価していますが、それが開花するのか、もしくはどうすればパフォーマンスが安定するのかは、もしかして時間が必要かもしれませんし、早い段階で発揮されるかもしれないと思っていました。今回、右サイドバックやってもらいましたが、本当に素晴らしいパフォーマンスだったと思います。彼の力というのは、相手のゴールに対して正面を向いたときにはかなりのプレー威力があると思います。それは、パスミスが少ない、パワーがある、スピードもあるという部分で、攻撃の能力が発揮されると思います。後ろ向きでプレーをすると、どうしても力が発揮できない特徴を持っていると思います。また、右でやるにしてもどこでやるにしても、彼が見せる適応能力は非常に素晴らしいと思います。要求された役割や機能性をしっかりと発揮できるようになってきた、という成熟さや戦術理解度が高まってきたということが、僕としては非常に評価できるところです。今後もまだ成長していく部分が大きいと思いますし、今後とも楽しみな選手のひとりではないかと思います。
他には大岩選手です。大岩選手は最近は試合に最初から出るようになったり、途中出場があったりですが、もとはチームのレギュラーとしてプレーしていた選手です。そんなに違和感はなかったと思います。またパク選手も、シーズン当初は試合に出ていましたし、途中に調子を落としてしまったので、またこういったレギュラーのチャンスで力を発揮してくれたのではないかと思います。
もうひとりは田代選手です。田代選手は、前にも彼に対することを述べましたけれども、今日に関しては、前半に我々があれだけ主導権を握れたというのは、彼がひとつ、不安定をもたらすという役割と機能性があったと思います。やるべき役割をしっかりと整理してやってくれるので、非常に助かる部分があります。
4人も代わった中での勝利ということに関しては、チームにとっても非常に大きな意味を持つ勝利だと思います。また残りリーグ戦と天皇杯の試合に関しても、大きな意味を持つ結果になったのではないかと思います」
Q:後半途中で増田誓志選手が足をつっていましたが、交代させずにひっぱった理由を教えて下さい。
「増田選手が足をつったあとのプレーを観察してもらえば、彼がまだ良い状態だったことがわかると思います。立ち上がって、その後も攻撃に絡んだし、その後も帰陣して守備もやりましたし、またダッシュも出来ていました。ただ、点を取らなければいけないという状況のなかで、彼の攻撃のセンスを活用しなければいけませんでした。点を取った後は、失点してはいけないので、そこでフレッシュな選手で守備を安定させ、チャンスがあれば攻撃参加するという要求を出しました。選手の足がつったからといって、すぐに交代する必要はないと思いますし、次の反応を観察しないといけないと思います」
以上
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