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【ヤマザキナビスコカップ:決勝 F東京 vs 川崎F】城福浩監督(F東京)記者会見コメント(09.11.03)

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11月3日(火) 2009 ヤマザキナビスコカップ 決勝
F東京 2 - 0 川崎F (14:09/国立/44,308人)
得点者:22' 米本拓司(F東京)、59' 平山相太(F東京)
★ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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●城福浩監督(F東京):

「我々は戦前の予想では苦しいであろうと言われていたが、それは非常にフェアな評価だったと思う。選手の怪我の状況や選手層の厚さでは間違いなく川崎Fに分があった。ただ決勝に至るまでも全員で勝ち星を重ねてきたし、今日ピッチに立てなかった選手、怪我あるいはベンチには入れなかった選手の無念さが力になって、選手は戦ってくれた。まさに全員で勝ち取った勝利だった。

また、ファンの方たちもこの瞬間を待ちわびていたと思うし、とにかく腰をひかずに真っ向から川崎Fと戦って勝利を得られたことが自信になる。リーグで(川崎Fに)2敗した課題に向き合いながらやってきた証明ができたという意味では、チームが今日の優勝をきっかけにステップアップできればいいし、そうしなくてはいけないと強く思う。

今日は両クラブのサポーター全員の力で素晴らしい決勝がやれたことを誇りに思うし、選手、スタッフと戦えたことを誇りに思う」

Q:HTコメントの中に「我慢」という表現があったが具体的には?

「ボールをまわされたときに食いつきにいきたくなるところだが、川崎Fの強力なFW陣を考えた時に、そこで取れればいいが取れなかったときに空いたスペースで決定的なシーンを作られる。そういうことが前半もあったので、もちろんインターセプトできればいいが、そうじゃない時でも3ラインをいかに保つか、いかにコンパクトにするかという我慢がひとつ。

もうひとつは、自分たちの時間を長くすることが大事だと思っていたのでセンターバックとボランチを中心としたボール回しの中で、相手のギャップをついていくと。前に急ぎたくなるところを我慢してつなぎ直す、やり直すという両方の意味があった」

Q:長友選手の起用は予定通りだったのか?

「ご覧になって頂いてわかる通り、長友は2回決定的なチャンスを作っていた。彼を入れることは決して守備的なのではなく、おそらく(川崎Fが)前がかりになってくるだろうから、時間を作っているときに飛び出ていくという期待と、森選手がかなりあがりぎみで1対1からクロスを挙げられていたので、そこを押さえたかった。タイミング的には2点目の前から考えていたが、前がかりになっていたギャップを付いていくという狙いがあった。

あとの選手は、試合をクローズしていく中で、どこを押さえればいいのか、相手を見ながらやっていた。こっちもいくつかの選択肢をもちながらやった」

Q:先制点で試合の流れが変わったと思うが、そこまでの時間帯をみた感想は?前半の流れ的には計算通りだったのか?

「我々はまだ天皇杯で川崎Fと戦う可能性があるのであまり詳しくはいえないが、前半苦しい時間が続いた中で、何が問題なのかは見極めようとしていた。どこが一番のポイントでそういう状況になっているのか、シュートまでいかれているのか。大崩れというより自分たちの守備のアグレッシブさと、セーフティーな判断とのギリギリのところでうまくいかなくてやられていたのでHTで修正した。自分たちのアグレッシブさが表裏一体になってピンチを招いているという見方をしていた」

Q:今日の守備のテーマは?川崎Fの攻撃を0点で抑えたことの評価は?

「権田の好セーブに救われた部分もある。ハイボールはほとんどジャッジミスがなかった。ただ自分たちがボールをある意味まわさせながらスイッチをかけていくというのは、前線からのハードワークがないとできない話で、中盤、最終ラインの少しコンパクトでない時間にお互いをどうカバーしていくかを含めて、全員が準備をして、過去2試合で痛い目にあったところは3度同じ轍は踏まないと強く思いながらピッチに立った。

多少相手にまわされてクロスを入れられても、ほとんど相手に余裕をあたえた状態ではなく、最後の1対1もノープレッシャーではなくて、精度を欠くようなプレッシャーをかけられたと思う。全員が各々の役割をやり続けられたおかげ。それには、マイボールになったとき後半多少攻め急がずに自分たちの時間を作りながら休めたことが大きな原因だと思っている」

Q:MVPの米本選手の評価は?

「個人の評価は極力さけているのでぼやけた返答になるが、若い選手はシビアな局面を経験すればするほど吸収力が高いと感じている。彼以外でもそうだが、若い選手が経験を血として肉とすることに驚いている。ただ、彼がいいパフォーマンスができたのも、小平の練習で素晴らしい姿勢を見せていてもピッチに立てない選手がいて、米本だけじゃなく全員がそういう選手を感じながらやれたから。それは小平でやっていない選手には感じさせられない。18歳の選手にも感じさせられる選手がいた。そういうことが重要だと思う」

Q:自分たちのサッカーを貫けた?
「自分たちのサッカーをやって勝ったと言えるかといわれると、僕は満足はしたくない。今の自分たちのスキルでも、もっと自分たちの時間を長くできるはずだし、相手を振り回すことができるはずなので、それはまた次につなげたいと思う。

石川だけでなくて、負傷者や移籍などのアクシデントがずっとあって、いろんな紆余曲折のなかで、みんなチームが立て直ってきている実感があると思う。やり続けることが苦境を切り抜けるためには大事だと選手が感じていると思う。(出られない選手が)ピッチに立てないことは力になったが、全員で乗り越えてきたことが大事。今日の優勝が最終目的でなくステップ。今日の内容に満足してはいけないと思う」


Q:川崎Fは中村憲剛を右サイドに、谷口博之が前という普段と違う陣営だったが予想はしていた?

「いずれにしても中村憲剛とレナチーニョはフレキシブルで、どちらかに張り付いてプレーするタイプではない。どちらかがサイドにいることが多いというレベル。どっちにきても、彼のヘッドアップした時のスルーパスは全員が意識していた。徳永のほうにやけに多くいるなと思っていたが、それでパニックになるということはなかった。

谷口は2列目からでてくるのが持ち味で、ただそれがクロスからセカンドボールだったり、クロスからファーに入ってくる。前線でキープ力があるので信じて走ってこれるんだと思うが、今日はスルーをもらいに来るところがあったので、ついていけない場面があって、そこで失点しなくてよかった。それ以降はしっかりとボールの出どころと彼へのマークはやれたし、我々の中盤の選手もああいうタイミングなどは学んで自分たちのものにしていきたいと思う」

以上
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