11月1日(日)第89回天皇杯3回戦 横浜FM vs 福島U(15:00KICK OFF/日産ス)
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「次はもっとやりづらくなるね」
横浜F・マリノスの松田直樹は、2回戦のV・ファーレン長崎戦後、次戦の相手が福島ユナイテッドFCだと知り、そう言った。理由はモチベーションの問題。
「V長崎には(元横浜FMの佐藤)由紀彦がいた。彼がいてくれたことで、モチベーションを保てた。知っている選手が相手チームにいないと、それが難しくなる」(松田)。
福島Uは、東北社会人リーグ1部のチーム。レギュラー陣の経歴を見るとDF時崎悠(元水戸)、FW村瀬和隆(元神戸)など、J経験者が半数ぐらいを占めるものの、無名の選手が多い。さらにFW時崎塁は現役の銀行員であり、チーム練習に参加できるのは週末だけだという。その格下相手に、横浜FMが集中力を持続して戦えるかが、今回のテーマと言えるだろう。
福島Uのベースとなるのは、粘り強い守備。時崎悠やGK内藤友康(元山形)を軸とした守りで、今季の東北社会人リーグ1部でリーグ最少失点を記録。全14戦無敗だった。ただ、それでも順位は得失点差で2位に。昇格へのラストチャンスだった全国社会人選手権大会でも敗れ、JFL昇格への道は閉ざされた。その悔しさを糧に、天皇杯でセレッソ大阪戦同様の『下剋上』を狙い、日産スタジアムに乗り込む。
横浜FMが注意したいのは、試合の立ち上がりと終了間際の時間帯。なぜなら、V長崎戦の序盤でリズムをつかめず、攻められる場面があったからだ。しかも、福島UはC大阪相手に、前半13分と後半44分に得点している。今回は序盤から飛ばしていきたいところ。
しかしながら、前がかりになりすぎてもいけない。C大阪戦で福島Uは「相手のサイドバックが高い位置に張り出した裏のスペースを突き、チャンスをものにできた」(福島U・石田学監督)。よって、カウンターのケアを怠れない。
その福島の攻撃を担うのはFW村瀬。年代別代表歴のある彼は、快足を武器に東北リーグでゴールを量産。得点ランク2位となり、天皇杯1回戦でも2得点をマークした。屈強なDFが揃う横浜FMだが、彼を警戒した方がいいだろう。
横浜FMの攻撃陣では、渡邉千真の天皇杯での2戦連続ハットトリックが期待される。J1リーグ戦では、ここ2試合無得点。この試合で勢いを取り戻し、あと1点に迫ったリーグ戦・新人最多得点記録(12点)の樹立につなげたい。
C大阪が福島Uに敗れた理由には、「J1昇格に向けて焦点をしぼってきたので、(天皇杯で)モチベーションを高めるのが難しかった」(C大阪・レヴィー クルピ監督)という側面があったはず。その点、リーグ戦で優勝争いに絡めていない状況の横浜FMは、天皇杯に注力できる。冒頭の松田の不安こそ多少あるが、相手が3つ下のカテゴリーのチームだろうと、タイトル獲得への気概をもって臨むに違いない。
一方の福島Uには、横浜FMに縁のある人物が2人いる。石田監督とGK内藤だ。石田氏は昨年途中まで横浜FMのスクールコーチを務め、内藤は横浜FMジュニアユース追浜出身の選手である。かつて過ごした横浜の地で迎える『古巣』との一戦。2人の胸には、どんな思いが去来するのだろうか。
以上
2009.10.31 Reported by 小林智明(インサイド)
J’s GOALニュース
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