10月17日（土） 2009 J1リーグ戦 第29節
広島 2 - 2 Ｇ大阪　（14:03／広島ビ／22,180人）
得点者：41' 青山敏弘（広島）、44' 槙野智章（広島）、63' 橋本英郎（Ｇ大阪）、70' 佐々木勇人（Ｇ大阪）
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●青山敏弘選手（広島）
「後半は、どこでボールをとりにいくのか、もっとはっきりさせればよかった。だけど、なかなかあの展開というか、パスのスピードに圧倒されてついていけなかった。嫌らしいサッカーだった。動いてくるし、真ん中でボールを受けられて……。
遠藤さんがボランチになったことで、活き活きとボールを動かされて、リズムがＧ大阪にできてしまった。Ｇ大阪らしいサッカーを見せつけられた。自分たちが意識して引いたわけではなく、ボールがとれなくて（引かされた）……。難しかった。どうしようもなかった。僕の体力で中盤を制圧できればよかったんだけど、バランスは崩れてしまったし、間で受けられて前を向かれてしまった。情けなかった部分はあるけれど、やってて楽しい部分もあった。どこでも動いてくるし、ああいうのがウチでもできれば。
前半はウチも良かった。いい時間もあったし、そこで点もとれた。2点をとったのは、自信を持っていい。ヘッドでのゴールは初（天皇杯では昨年の川崎F戦で経験している）。折り返そうと思って、逆サイドにいった。どこでもゴールをとれるんです（笑）。
次（１０／２４　vs川崎F）、勝ちます。等々力は久しぶりだし、この時期に上位と熱く闘えるのは、楽しみ。今日も楽しかった。そこで勝ちをとれれば一番いいけれど、そこは経験を積んで近づいていくもの。勢いでいければいいし、チームも若いんだから。2点をとれたし、2点は失った。負けなかった、ということ。次、頑張りますよ」

●槙野智章選手（広島）
「得点シーンは、狙っていた。Ｇ大阪が天皇杯でもあの形でやられていたのはわかっていたし、ここ最近はああいう『後ろからの数的優位』な形がなかったので、そこは狙っていた。Ｇ大阪は僕に付いてこないのはわかっていたから、後ろからの攻撃参加は狙っていた。
あそこは、シュートしか狙っていなかった。（高萩）洋次郎くんが『シュートしてほしい』と言わんばかりのボールを落としてくれたので。
僕も、（みんなが言うように）引きすぎてしまったと思うけれど、試合が終わった後で『こうすればよかった』という言葉が聞こえてきたので、それを試合中に、ピッチの上でできれば、と強く思う。
（Ｇ大阪のパス回しに混乱した部分は）確かにある。ただ、そこはＧ大阪を讃えないといけない。言い訳はしない。ただ、Ｇ大阪の巧さ・強さが表現された後半だった。今年初めて、引き分けでも『負けた』ような気持ちにさせられた。こういうことは、あまり言わないんだけど。それでも1ポイントはとれたし、今後につながっていくと思う。
前半は、Ｇ大阪がやりたかったサッカーができた。ボールを持たせて、そこではめて速い攻撃にいく。その狙いははまっていた。ただ、2-0になったことが……。僕の得点がよけいだったかもしれない。1-0なら、まったく違っていたかも……。意識の問題だけど……」

●遠藤保仁選手（Ｇ大阪）
「前半は、もったいない闘い方。ただ、後半になると、前からボールを奪えるようになっていた。2点目も、うまくパスが通った。ああいう感じで高い位置でボールが奪えると、チャンスがつくれる。できるだけ高い位置でボールを奪うプレスの掛け方をしていきたい。
基本的には、勝点を少しずつでも積み上げることが大切。今日は『勝点3をとれた』と思う中での1ポイントだけど、前向きに捉えていい。一番最後に一番上に立てれば、それでいい。大きな勝点だ。0よりは1の方がはるかにいい。下を向く必要はないし、次（１０／２４＠万博　vs横浜FM）もいい試合をして、今日の勢いを無駄にしないようにしたい」

●橋本英郎選手（Ｇ大阪）
「前半は相手に振り回されても仕方がないと思って、やっていた。ただ、2-0になった時、それを捨てた形で行ったことが、かえって攻撃の形を生んだように思う。ボールを奪う位置も高くなったし、そこからつなげるようになった。
FWにも『前から追うように』と言った。僕も、その動きに連動した。そのため、僕のマークについていた服部さんが低い位置になった。そこから、服部さんもクロスをあげられなくなった。（広島は）中盤でつないでいても、なかなかサイドに広く展開できなかった。だからミョウ（明神）さんがサイドのサポートにいかなくてもいいようになったので、中が1対1の状況になった。
広島はパス回しでかわす巧さがあったし、前半は真ん中にヤット（遠藤）がいても、3人目の動きでいつも外されて、そこからスルーパスを出されていたけれど、後半は（数的同数な状況が多くなったことで）なくなった。それがよかった。
播戸が入った後、よけいに守備ラインへのプレッシャーがかけやすくなった。その分、相手がクリアするようになって、（佐藤）寿人しかターゲットがなくなった。あとは、守備陣が狙いを持って潰し、そのこぼれをマイボールにしたことで、自分たちのテンポでサッカーができた。そうなると、広島の守備陣が辛くなってきたことがわかった。動きについていくのが、しんどそうになった。カウンターになっても、あまり出てこられなくなった。僕らが追うことで、相手も疲れた。僕らもきつかったけれど、相手もきつかったと思う。ただ、決定的なシュートを僕やバン（播戸）、ヤットも決めないと、なかなか（混戦から）抜け出すことができない。
今日の試合は、0-2から追いついたことを考えると、よかった。ただ、残念なのは、2点目をとられる時間帯。0-1で終わらせたらよかったのに、0-2にしてしまって、『3点をとらないと』という状況に自分たちを追い込んでしまった。0-1の後、1-1にすれば、向こうはもっとイヤな感じになったと思う。もっといい展開にもっていけたはず。連続して失点する悪い癖を直さないと。
今後は、新しい選手が出てきて活性化しないといけない。ヤットもイエローカードのリーチがかかっている。そこで（倉田）シュウとかができるようにならないと。今の順位は関係ない。これからも強い相手と当たる。僕らは勢いがあっても、最後の一押しが弱い」
　
以上