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【第89回天皇杯2回戦 柏 vs JEFR】プレビュー:「形」と「結果」を求めたい一戦。このゲームは柏にとって、J1残留への試金石となり得る。(09.10.11)

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10月11日(日)第89回天皇杯2回戦 柏 vs JEFR(13:00KICK OFF/柏の葉)
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これは柏にとって、形を見つける戦いだ。

現在、柏はリーグで自動降格圏内の16位。15位の山形とは、残り6試合残して勝点4差をつけられている。

注目のJリーグ第28節、ホームに磐田を迎えた柏はこのゲームを1−2で落とした。8月2日のJリーグでの神戸戦から約1カ月ぶりに、FWの要、フランサが90分間の出場を果たしたが、明確な意図を持った攻撃の形は見られずじまいだった。

ネルシーニョ監督が柏の監督に就任したのが今年の7月。以来、徹底したリトリートからのカウンター、という戦術を徹底させ、黒星こそ最低限に抑えてきた。しかし、肝心の得点力はなかなか上がらないままだ。「堅守」はチームの看板となりつつあるが、そこについてくるべき「速攻」がなかなか形になってこない。

フランサの復帰により、攻撃の形を考える時間は与えられつつある。ただし、それには、しかるべきタイミングで、しかるべき選手が走り込んでこなければフランサの創造性は生かされない。

この試合ではMFポポと、周囲の選手の連係に注目したい。ポポはボールを持つと、まずフランサを見る癖がある。周囲の選手の動きに気付いていたとしても第一選択肢はほぼ、フランサだ。2人は好連係で今シーズン何度も決定機を演出しているが、ポポの「積極性」は言わば「諸刃の剣」だ。「フランサに出して自分がもらう」というプレーイメージがピタリと合ったときには決定機を演出できる選手。しかし、プレーの選択肢がなくなったときに、強引なミドルシュートに走るきらいは否めない。前節、4−2−3−1の「3」の左右に入った大津祐樹と菅沼実は空走りを繰り返した結果、何度も天を仰いでいる。

前節の磐田戦終了後、ネルシーニョ監督はこう語っている。

「天皇杯(対ジェフリザーブス戦)を迎えるにあたって、1週間の準備期間がある。その試合の後も1週間空いてJ1リーグ戦が再開しますのですので、(スケジュールが)つまっている期間ではありません。今、我々は別に選手を休ませるという状況ではありません。常にベストのメンバーで迎えたいと思っています」

柏のメンバーは揃いつつある。その上で、ネルシーニョ監督がどのように勝利をもぎ取るための攻撃の「形」を作り上げていくか。注目すべきはそこにある。

対するジェフリザーブズは、チーム前身の古川電工出身の越後和男監督率いるチーム。現在JFLでは9位につけている。今季はトップチームの不振も影響し、このチームからの底上げはないが、チームの平均年齢は非常に若く持ち前の走力で勝機を見出したいところだ。

天皇杯が「番狂わせ」の大会であることは歴史が教えてくれている。Jリーグ残留争いの渦中にある柏。プロチームに対して、一矢報おうとするジェフリザーブズ。この2回戦で番狂わせがある可能性は決して低くない。

柏にとってはプロとしての意地を見せることはもちろん、今後のリーグ戦に向けて、現状打破の「形」のきっかけを見出さなければならない戦いになる。これからのリーグ戦で彼らを待っているのはトーナメントのような一発勝負だ。いわばこの試合結果如何によって、今後のチームの流れが定められる試合。J1残留に向けての「形」と、チーム全体の自信を取り戻す「結果」が求められる一戦だ。

以上
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