10月3日（土） 2009 J1リーグ戦 第28節
山形 0 - 0 大分　（14:03／ＮＤスタ／8,011人）
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●小林伸二監督（山形）：

「前半、シャドーの２人にサイドバックの裏を随分走られて、ボランチが引っ張り出されたというところで、ボランチに落ち着きがなくていい形ができなかったということと、サイドを時折うまく使うとうまくいくんですけど、ついついスペースがたくさんあるもんだから、縦に持ち出したり、縦にドリブルしてそのまま前に出しちゃうっていうのでミスに…。あのへんは少し、前半からサイドをうまく使えればもっとよかったなと思います。

後半は、（相手の）飛び出しをサイドバックに受け渡ししたということで、ボランチはうまく安定したと思います。もっとサイドをうまく使うということと、サイドに回った選手がどういう判断をするか。クロスなのか、もう１回突破するのかといったところで、後半躊躇したところがありました。後半見ていて、ちょっと固まってるというか、思いきりがなかったという感じがしなくもなかったなあと思います。大分さんもこういう状態なので、最後は打ち合いみたいな形になったというところ、ロングフィールドになってお互いが（前線に）残っているというような状態で、どっちが取るのかなというところで、随分バックラインの頑張りとシミケン（清水）の頑張りで点を取られなくて済んだなという気がします。最後のクロスというところで、オーバーラッフした亮（小林）がクロスを入れたんですけどそれが決まったり、たくさんはないんですけど、そういうところの精度がもう少し上がると、今日のような打ち合いのゲームでもポッと点を入れれるようになると、もう少し守備的に受け入れて追加点を狙うというところになると思うんですけど、そこまではまだいけないという形ですね。

前半、少しバタついたというところで、きつかったかなというようなところですね。久しぶりのデーゲームということもあって、選手は少しへばってたかなという感じです。残念ながら、連勝ということをめざしてたんですけど、勝点１ということで、天皇杯、次の神戸のゲームというふうにつなげていきたいと思います」

Q:今日の勝点１というのは、どのような評価ですか？
「本当だったら勝点３取って、連勝して勝点33のチームにひっつきたかったんですね。35、33のグループに入りたかったんですけど。ですけど、勝点１取れてるので、前に進んでいるので、三角ということで。引き分けの三角ということで、よろしくお願いします」

Q:今日は観客動員が8000人台ということでさびしい数字だと思いますが、どう感じていますか？
「徐々に増えてはいると思うんですよね。Ｊ１というところを知ってもらって増えてる部分と、大事なゲームなのか、要は相手なのかというところでいくと、相手はＪ１で７年もやっているチームなんですけど、順位がうちより低いので、ひょっとしたらあまりいいゲームを期待できないというところがあったり、元代表選手だったり、現在キーパーの西川選手とかいるんですけど、そういう情報があまり少ないのかもしれないですね。去年に比べると観客動員もはるかに変わってきましたし、Ｊ１というのが少しずつ県下に落ちてきているような状態じゃないかなと思います。雨が午前中からあがったので、１万人は越えるかなとは思ってましたけどね。我々はいいゲームをしてよろこんでもらって、サポーターの数を増やすという形を取るしか、方法はないと思います」

Q:いつになったら攻撃のスイッチが入るんだろうと期待していたのですが、最後までスイッチがはいらなかったように思います。
「前半、どうしても７枚、もしくは８枚…今日は少し３バックも広がったような状態でボールを持ち出してきたんですね。そういう意味ではよかったんですけど、飛び出しにすごくボランチが付くことが大変だったのと、システム的にどうしても同数になるので、取った後にイージーミスが多くて、リズムに乗り切れなかった。その１回か２回のミスかもしれないんですけど、いい雰囲気のときにちょっとしたイージーミスで流れが止まってしまうというのが、今日は多かったと思うんですね、前半は。
ただ、大分がすごく前向きで攻撃的だったと思うんですね。すごく足を使ってきたと思うので、それが大変だったと思います。たぶん、（大分の）後半は足が止まるので、サイドをうまく使ったらうまい攻撃ができると思ったんですけど、サイドでもうひと工夫できなかったなあというふうに思いますね。なかなかあそこまでサイドで数的優位ができるケースもないのが、逆に判断が悪くなってズルズル下がってしまって思い切れなかったというのがあるのではないかなと思います。
要は、ボールは回っているんですけど、誰かが飛び出したり、予測して絡んでいくというのが少なくて、ボールだけ回って、最後はサイドからクロスからという形しか取れなかったのは、エスパルスとの試合みたいになったのかなと思いますね。内容は違いますけど、状況的にはそういうところの工夫は要るというところと、守備に力を使ったというのは言えると思います。くさびを入れて出ていくのが早くて、そこでけっこう苦しんでいたと思うんですね。そういうところでうまく攻撃ができなかったということは言えると思います」

Q:長谷川選手は前節の千葉戦で足を怪我をしたということですが、今日の長谷川選手の動きがよかったか悪かったかということと、悪かったとすれば怪我の影響があったのかどうかというところをお願いします。
「前半の１対１のシーンだったら、フルスピードだったら、たぶんシュートまで持っていけたりするのがあったと思います。そういう意味では、半分ぐらいしかできなかったと思います。ただ、器用な選手なので、ポストプレーでとにかくキープしたり、受けてくれればそこに絡めるので、長くて60分ぐらいかなというようなところで考えていたんですけど、結局もう少し延ばしたような状態になりました。前節のゲームにくらべると、少しパフォーマンスは悪かったと思います」

Q:長谷川選手を出場させないという選択肢もありましたか？
「そうですね。出場させずに、天皇杯を置いて、次のゲームまで３週間置くということできちっと治すという方法もあったんですけど、当初から怪我に対しても強いし器用なので、（週の）頭を少し休むと出せるというメディカル部門の見解だったので、時間限定で使うというふうに昨日判断したということです」

以上