9月20日（日） 2009 J1リーグ戦 第26節
柏 1 - 1 広島　（13:04／柏／10,507人）
得点者：52' 村上佑介（柏）、83' 森脇良太（広島）
スカパー！再放送 Ch183 9/21（月）05:00〜（解説：都並敏史、実況：桑原学、リポーター：小野寺志保）
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●ペトロヴィッチ監督（広島）：
「試合前からアウェイ柏のゲームが難しいのはわかっていました。小さいスタジアム、ファンとの距離も近い。柏も今ポイントが欲しい状況に置かれている。そういった状況が我々の状況を難しくした。しかしながら、我々がゲームをコントロールして進められたと思います。相手の危険な選手も抑えられた。前半、相手選手は10人とも自陣に帰って守備を固めていく、そういった中で攻撃を仕掛けるのは簡単ではなかった。前半は決定的なシーンが2回あったが、そこをしっかり決めて２−０で終えなければいけなかった。残念ながら決め切れずに０−０で折り返した。後半、アンラッキーな形で失点をして、１−０でリードされたことで我々もリスクを負って追いつこうと攻撃を仕掛けた。よりリスクを負って攻撃を仕掛けたことで、我々の後ろにスペースを与えてしまったが、決定的なチャンスを与えてはいなかった。何回かポポ選手に危険なミドルシュートは打たれましたけど。リスクを負う中で、取るべくして取った同点ゴールだったと思う。我々のチームは何人かレギュラーを欠く中で、サンフレッチェのコンビネーションサッカーを見せられたので、それは選手たちを褒めたいと思います。柏のファンもとても楽しんでくれたのではないでしょうか。チーム状況は楽ではない状況で、こういった成績を残してくれている選手たちはよくやってくれていると思います。もちろん、もっと上の順位へ行けると思った方もいたかもしれない。だが、ここまでの結果は本当に素晴らしいとしか言いようがない。全ての力を出して戦っていこうと思うが、グラウンドの外での戦いもある。長く監督の仕事をしているので、私はよくわかっています。選手は大きな成長の証を見せてくれている。クラブとしての成長を見せなければいけない。我々のいる順位が、我々にとっていかに難しい順位か、私はよくわかっています。どのチームも我々をいかに引きずり下ろすかやってくると思います。サンフレッチェがシーズンを終えた時にACLの出場権を獲り、浦和、G大阪、鹿島、名古屋などが獲れなかったら、ヨーロッパでトリノがチャンピオンズリーグの出場権を獲ってミランが獲得できない、そういうものだと思います。我々は27人の選手がいますが、ナビスコカップを含めて全選手が公式戦に出場しています。それは稀にしかないことです。そういうチームを指揮できることを誇りに思っていますし、我々の仕事は日本のサッカー界の見本となる存在になればと思います。長々とお話してすいません（笑）。私が全てお話してしまったので質問は多分はないでしょう（笑）」

Q：今日の暑さは影響ありましたか？
「選手たちは簡単ではなかったでしょう。でもこういう天候でもよく走ってくれたと思います。多くのレギュラー選手がいない中での試合でしたので。私の顔が黒ずんでいるのは太陽を浴びて日に焼けたからではなく、試合を心配して顔色が悪くなりました（笑）」

Q：サンフレッチェは素晴らしいサッカーをしていますが、今日は暑さで落ち着くところとそうでないところのメリハリがあったと思います。そういうトレーニングはしているのですか？
「それはトレーニングで一人一人に指導しています。速いテンポで90分間サッカーをやるのは不可能だと思います。日本ではたまに前半速いテンポでサッカーをして後半に息切れをしてしまうというのを見かけます。それは90分を通しては無理です。それは日本対オランダの試合がそうだったのではないでしょうか。前半は素晴らしかったが、あの内容ならば２−０でリードしてもおかしくなかった。代表チームが60分まで素晴らしいサッカーをした。それを20分、20分、20分を90分に分けてゲームを進めることができれば日本はもっと素晴らしいサッカーができるのではないでしょうか。そういう見本となるような代表のプレーでした。あのテンポで90分やるのはどこの世界にもないでしょう。テンポを変えるというのは、サッカーでは大事な要素だと思います」

Q：鹿島の尻尾は見えていますか？
「自分たちの心配事が多すぎて見えていません。それぞれの監督さんはそれぞれ悩みを抱えていると思います。私の課題はひとつひとつ戦っていくだけです」

以上