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【J1:第26節 F東京 vs G大阪】レポート:F東京の現在地。G大阪のパスワークを断ち切った前半45分、そして押し込まれた後半45分。(09.09.20)

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9月19日(土) 2009 J1リーグ戦 第26節
F東京 0 - 0 G大阪 (16:05/味スタ/23,014人)
スカパー!再放送 Ch183 9/22(火)21:00〜(解説:相馬直樹、実況:清水大輔、リポーター:新井麻希)
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F東京が味の素スタジアムでG大阪と対戦し、0−0のスコアレスドローに終わった。F東京は順位を9位に落とし、G大阪は5位に踏みとどまった。

できることのすべてだった。F東京は前半、G大阪の中盤を機能させなかった。「みんながバイタルを意識できていたし、コンパクトにもできていたのでパスワークをさせなかった」(F東京/長友佑都)。適切なポジショニングに加えて運動量とスタミナでG大阪を上回った。前線の鈴木達也、赤嶺真吾もプレスバックして守備の穴をふさいだ。中盤の激しいつばぜり合いは見応えがあったが、これを90分間続けるのは難しかった。
「前半の45分はほぼパーフェクトだったが、あの45分間の動きを90分間もたせるのは至難の業」(F東京/城福監督)
F東京の消耗は、後半に大きく影響した。「ハーフタイムにかなり怒りましたね。こんなミスがあるチームではないので」(G大阪/西野朗監督)。F東京は徐々に運動量が落ちると、攻勢を強めたG大阪に試合の流れが傾いていく。
そして、選手交代が勢いを決定付けた。71分、F東京は羽生直剛に代えて田邉草民をピッチに送り出す。G大阪もMF佐々木勇人と、FW播戸竜二を投入した。佐々木と播戸の効果は絶大だった。それまでコンパクトに保てていたF東京の中盤と最終ラインとの距離が広がっていく。「縦への推進力を期待した」という西野監督の思惑通りの展開となった。逆にF東京の田邉は、G大阪の守備に何もさせてもらえなかった。城福監督は76分、DF椋原健太を最終ラインに入れて守備を固める決断を下す。それを見てG大阪もFW山崎雅人を入れる。83分には、その山崎がフリーでシュートを放ったが、F東京GK権田修一がこれを左手一本で止めた。権田のビッグセーブで踏みとどまったF東京は辛くも引き分けに持ち込んでゲームを終えた。

前半の45分間と後半残り45分でゲームは変わってしまった。カードの差を見せつけられた結果だったが、この日のF東京ができることの限界だったのかもしれない。前半のサッカーを、11人だけで90分間続けることは不可能に近い。後半、途中で椋原を入れて徳永悠平を中盤の左サイドに上げて攻撃を期待した。だが、徳永は守備に時間を割かれ、ボールを触れた回数は少なかった。それに徳永には体力的な余力もほとんど残されていなかった。チャンスがなかったわけではない。前半、MF石川直宏に決定機はあったが、その両足からゴールが生まれないこともある。いつまでも一人に依存しているわけにもいかない。
「90分間は無理でも60分間は続けられるようにしなければいけない。ただ…」(城福監督)
薄い選手層の中では、この日のようなかなり高いプレーの強度を要求するしかない。ただ、残り30分間で試合を決められる選手が出現しなければ勝点3はない。週替わりだっていい。長友、徳永、梶山…この日ベンチを外れていた近藤裕介。彼らには試合を決められるだけの魅力的な一発がある。残り8試合、そして11月3日のタイトルマッチまでの課題はハッキリしている。ゲームを作る60分間、そして残り30分からは “シュート”も必要だ。打たなければ、何も起きない。

以上

2009.09.20 Reported by 馬場康平
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