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【J2:第40節 C大阪 vs 湘南】プレビュー:今季唯一2敗の湘南戦に臨む首位C大阪。失敗は絶対に許されない大一番(09.09.20)

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9月20日(日)J2 第40節 C大阪 vs 湘南(19:00KICK OFF/長居
スカパー!生中継 Ch182 18:50〜(解説:西村昭宏、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
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未だ勝点3のなかに4チームがひしめく状態が続く、混戦のJ2上位争い。今節も、そのうちの2チーム、勝点78で首位のC大阪と同75で3位の湘南との直接対決が、C大阪のホーム、長居スタジアムで行われる。

通算の対戦成績が8(4)勝1(1)分け16(8)敗(カッコ内はJ2)。今季も2戦2敗。C大阪は長きに渡って湘南に苦戦している。まさに「天敵」といっても過言ではない。しかも、J2優勝、J1復帰を掲げてシーズンを送るC大阪にとって、今年、唯一勝点さえ奪えていない相手がいるというのは、屈辱以外の何ものでもない。第38節甲府戦同様、クラブも「ガチ! リベンジ」と掲げている今回の湘南戦。C大阪の未来がかかった大一番と、C大阪に関わる誰もが認識している。

 ただ、今季の2敗については、C大阪が完敗したという内容ではなく、むしろ勝つチャンスがあった2試合だった。シュート数を見ても、それは明らか。平塚で行われた第12節ではC大阪が13本に対して湘南が10本、長居での第27節もC大阪が24本で湘南が11本と、いずれもC大阪が上回っている。しかし、いずれも決定力で湘南に劣ったこと、「球際や勝負強さ、勇気を持って出てきたところで、湘南のほうがよかった」(C大阪レヴィークルピ監督)ため、C大阪は結果を出すことができなかった。

 特に忘れることができないのは、第27節、3-4とC大阪が打ち負けた試合。香川真司が2得点を挙げるなど獅子奮迅の活躍を見せるも、チームは逆転負け。試合後、20歳のエースは「もう、あり得ない。3点取って負けるようでは、サッカーじゃない」と、すさまじく怒りを露にした。一方、坂本紘司の2ゴール、永田亮太のJ初得点などで競り勝った湘南の反町康治監督は、試合後の会見で笑みを見せながら多弁を披露。その2人の対照的な光景が印象的なものとなった。

 さて、今節の見どころに話を戻そう。前節、岡山戦で相手の守備的布陣にてこずりながら、後半の3得点で勝利したC大阪。10試合ぶりのゴールを挙げた乾貴士、4試合連続ゴールを決めた香川と、攻撃の核となる2選手の活躍は、湘南戦に向けて明るい材料となっている。特に乾は第27節では累積警告による出場停止でピッチに立てず。「出られなくて悔しかった。その思いをぶつけたい」と、意気込みは人一倍高い。敵将、反町監督も第27節終了後「向こうには乾がいなかったので、攻撃力は30パーセント減だと思っていた」と述べたこともあり、今節のC大阪7番のプレーには、なおさら注目したいところだ。

 そして、香川も「大事なこの一戦で勝たないといけない」と気合十分。前回は田村雄三をはじめとする湘南守備陣との激しいマッチアップが展開されたが、「マークが前回以上に厳しく来ると思うけど、それくらいを相手にやれないと上にはいけない。自分のためにも(厳しいマークをかいくぐることは)必要。逆にそれくらい来て欲しい。(勝つために)頑張ります」と、覚悟はできている。今回は相棒、乾とともに湘南ゴールに襲い掛かる。前線には他にも出場停止明けのカイオがいる。マルチネス不在も、船山祐二、黒木聖仁、藤本康太のボランチトリオも調子を上げてきた。この一戦に向けて、戦力も整ったと言えよう。

 対する湘南は、前節の神奈川ダービー、横浜FC戦で3試合ぶりの白星獲得。アジエルが欠場したなか、苦しみながらも試合終了間際の坂本の決勝弾で1-0と勝ち切った。劇的な勝ち方で勢いよく長居に乗り込んでくる湘南で、鍵を握るのは、乾と同郷でセゾンFC(滋賀)の先輩にもあたる、その坂本だろう。中盤からスピードを活かして飛び出す8番は、第27節でも長居で大暴れし、逆転勝利に大きく貢献した。第29節仙台戦以降、チームは1得点以下の試合が続いているだけに、12得点でチームトップスコアラーでもあり、2試合連続得点中の坂本の奮起に期待がかかる。また、複数得点での勝利は第27節C大阪戦以降ないだけに、どこまで守備が耐えられるかもポイントのひとつ。田村、ジャーン、村松大輔を中心に守りを固めて、第12節(1-0)のような形に持ち込みたいという思いも強いだろう。

 いずれにせよ、「本当に厳しい勝負になる」(レヴィークルピ監督)のは、今からでも想像できるC大阪と湘南の一戦。果たして、勝つのは指揮官曰く「前節から戦うスピリッツが変わった」という首位C大阪か、それとも湘南がC大阪戦3タテとなるのか。朝晩は涼しい風も吹き抜け秋の様相を呈している大阪だが、20日19時から長居の地は季節外れの熱気に包まれるはずだ。ホームのC大阪としては、とりわけ失敗の許されない試合となる。

以上

2009.09.19 Reported by 前田敏勝
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