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【J1:第25節 浦和 vs 山形】レポート:浦和、連敗の鬱憤晴らす4発で山形を一蹴!!鮮烈な攻撃に復調の気配が漂う(09.09.14)

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9月13日(日) 2009 J1リーグ戦 第25節
浦和 4 - 1 山形 (15:05/埼玉/41,500人)
得点者:4' エスクデロセルヒオ(浦和)、21' ポンテ(浦和)、25' 古橋達弥(山形)、75' 細貝萌(浦和)、86' オウンゴ−ル(浦和)
スカパー!再放送 Ch183 9/15(火)21:00〜(解説:相馬直樹、実況:土井敏之、リポーター:石川葉子)
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 ユース時代も含めたキャリアで「初めて」という苦境を迎えながら、「やっていて楽しかった」と感じられるゲームで連敗街道に終止符を打つこととなった原口元気。驚異的なドリブルスピードで相手陣内を斬り裂き、自ら「壁がある気がする」と語るとおりゴールこそ挙げられなかったものの、恐るべき18歳は成長の一途を辿っていることをまたも証明してみせた。そして、原口のみならず、この日の浦和はチームとしても見事攻守に歯車が噛み合った。

「試合開始から24秒後に失点しないことは非常に大切なことだと思う」。試合後の会見のなかで、フォルカー・フィンケ監督はそう話したが、この日の浦和はこれまでに浮き出た課題を繰り返すことはなかった。「全然狙ってない」と笑ったエスクデロ・セルヒオのループシュートに、原口の突破からエジミウソンが倒されて得たPKをポンテが沈める。開始21分までの連続得点劇。ホームで勢い付く浦和を前に、山形は「アウェイの雰囲気に飲まれなかったとは言えない」(古橋達弥)という状況に陥った。

 だが、ここから浦和は停滞を迎える。リードの余裕からマークが甘くなったところで、最後は古橋に不意の一発。瞬く間に甦る連敗への恐怖心。慎重さが徐々に大胆な姿勢をそぎ落としていく。指揮官がハーフタイムに「3点目を取りにいかないと我々はこの試合勝利できないかもしれない」と語ったように、いつしか浦和は同点にされてもおかしくない状況にはまり込んでいった。

 しかし、そんな流れで光ったのはセカンドボールを拾い続けたMF陣の活躍だった。ここでの趨勢を勝負のポイントに置いた阿部勇樹を中心に、ボール奪取からの分厚い攻めを繰り返すと、ついに75分に待望の追加点。エジミウソンの「やさしい落とし」から細貝萌がニアハイをぶち抜くと、「あそこで勝負あり」(小林伸二監督/山形)。最後は田中マルクス闘莉王がオウンゴールを呼び込み、敗戦の呪縛から解き放たれたチームは合計20本のシュートで大勝を締めくくった。

 浦和にとっては、実に7月11日以来、8試合ぶりの勝利。この試合でも時折見られた軽率なプレーは課題として残るが、何よりも大きなきっかけをつかんだこの日。短時間ながらも田中達也も実戦復帰を果たし、涼しさが増していく今後に向け、チームとしても上向きなことを示すことができた。次節、川崎Fとの大一番に向けて、浦和は確かな手ごたえとともにゲームに臨むこととなる。

 一方、山形にとっては浦和以上に軽率なミスが続いての敗戦。DFラインが安定感を欠き、古橋のゴールで手繰り寄せかけた流れも自ら手放す結果に。カウンターから何度かチャンスは作り出したものの、全体的には浦和のボール回しに消耗させられることとなった。クロスからはチャンスを作り出していただけに、小林監督が課題に挙げた攻撃時のプレー選択も含め、引き続きトライ&エラーを重ねながら進んでいくしかない。残留争いも現実的に視界に入る状況なだけに、今後はさらなるメンタル面での強さが求められることになる。

 試合直前、真夏を思わせる灼熱の太陽の下でスタンドを覆った美しいコレオグラフィー。主将の鈴木啓太は「サポーターのビジュアルというのも非常に大きかったし、それが自分たちに力を与えてくれた」と語る。監督、選手ともに改めて実感したサポーターの力。「サポーターが最後の最後まで私たちを信じて応援してくれた」(フィンケ監督)。

 試合後に上がったホームチームの凱歌はスタジアムを歓喜に染め上げ、疲労と喜びが入り交じった表情を浮かべる選手たちの頬を涼やかな風がなでる。「疲れた」。そう笑う阿部の顔に滲んだ自信は、夏の終わりとともにチームが加速度を増していくことを予感させた。

以上
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