■東海北陸ダービー
9月12日（土）J2 第39節 富山 vs 岐阜（13:00KICK OFF/富山）
★ダービーマッチをスタジアムで見よう！チケット情報はこちら
☆J2 PRIDE of 10　〜J2ダービーDay〜
----------
東海北陸ダービーを3日後に控えた岐阜は9日、岐阜市の北西部グラウンドでトレーニングを行った。
午前9時から始まったトレーニングは、軽いパス回しから、4対4のフリーマン2人を置いたパス回しへ。「湘南や熊本はもっと早いプレスを仕掛けてくるぞ！」と松永英機監督の指示が飛んだように、ハイプレスの中での素早いパス回しを意識的に行った。これを50分以上やった後、ハーフコートを使った8対6のフォーメーショントレーニングを行った。これは両サイドにフリーマンを置いたもので、プレーエリアも横が約15mずつ狭めた中で行われた。このトレーニングの狙いは、「J2のチームはブロックで守るチームが多い。間々を突いて、裏を飛び出していく。これが一つの突破口」（松永監督）。富山はJ2の中でも強固なブロックを築いて来るだけに、富山のMFラインとDFラインの2ラインの間の、バイタルエリアに出来た狭いスペースの中で、いかにギャップに顔を出してボールを受けられるか、そこから裏に抜け出せるか。クサビを入れるタイミング、ボールを引き出す動きなどが確認された。

最後にはフルコートを使った4対4（＋サイドフリーマン2人）を行い、今度は一転して速攻からの攻撃と守備の確認をした。これで約2時間に渡る密度の濃いトレーニングが終わった。その後は各自が自主トレーニングを行い、一番最後の選手が引き上げたのは、全体練習終了から約45分後のことだった。

練習の雰囲気は厳しくも、選手全員が活気に満ちたものであった。グラウンドからは時折、選手たちの元気の良い声が聞こえた。厳しさの中にあるリラックス。東海北陸ダービーに照準を合わせたチームは、順調に準備を進められていることが窺い知れた。

以上

【練習後の監督＆選手コメント】

●松永英機監督（岐阜）：
「富山は組織的にしっかりと戦って、しぶとい守備が持ち味。奪った後の素早い展開など、相手の特長を踏まえて戦いたい。富山はこれまでシーズン通して、そんなに変わっていない。ウチは第一クールから変わってきている」

Q:順位は11位からなかなか上がりません。
「それは相手がある話。51試合終わったら、結果が出る。やっていく中での延長線上にあるものですから。こないだ仙台と戦って、3試合とも勝てませんでしたが、3試合目が一番良かった。なので3試合目で結果を出せればいいと思います。富山は第一クールで0-3でやられたことを、選手はしっかりと理解しているし、それを踏まえた上でやり返したいですね」

Q:湘南戦のドローは監督にとって相当悔しい結果だったと思います。
「そうですね。あの結果は非常にブルーな結果でした。相手がこっちを警戒してくれることは、一つの成長の証。それを一つずつ乗り越えていくことで、さらに成長していく。次の富山戦を含めて、残り13試合、全力でぶつかっていきたい」

●嶋田正吾選手（岐阜）：
「富山にはまだ一回も勝てていないので、勝ちにこだわりたい。第一クールで0-3で負けたときは、まだチームができていなかった。今はその時とは違う岐阜。それを見せたい。湘南戦は、崩せるところもあったので、富山戦も同様に行けると思う。ブロックディフェンスを敷いてくるという意味では、湘南とかと同じようなイメージがある。サイドからうまく裏を取ったりしたいですね。今回は絶対に勝ちたいですね」

●菊池完選手（岐阜）：
「富山とはJFLのときからずっと勝っていない。苦手意識は特にないけど、向こうも成長しているし、順位も向こうが上。でも僕らも成長しているのが実感出来ている。試合も今はいい意味で誰が出るのか分からないから、誰一人気を抜けない環境でやれている。第一クールの試合向こうの良さが目立ってしまった。向こうのFWがタメを作れたり、攻守の切り替えも速かった。僕らはそういうところを潰して、長所を出せる。岐阜のサッカーだけにこだわり過ぎず、相手の良さを消すことも、僕ら守備陣は意識したい」

Q:堅実な富山のサッカーは、岐阜にとってやりづらくないですか？
「相性でいうと、ああいう真面目な堅いサッカーをやって来るチームよりかは、J2上位のチームとの方が相性がいいと思います。相手が攻めてきた中でボールを持つのと、僕らが相手が引いた中でボールを持つと、攻めあぐねてしまう。相手にブロックを作られると、その前でボールを回してしまって、崩せなくなってしまう。富山は攻撃に関しても、しっかりとやってくるチーム。だけど、まずFWにボールが入るところを潰すことで相手はの良さを消す。まずはそこをしっかりとすれば、やれると思う。苦手意識はないけど、意識はしているチームですね」

Q:この試合は『東海北陸ダービー』と銘打たれています。
「前回は試合に出ていなくて、ダービーのイベントに参加をしていました。選手の知らないところで、周りは盛り上げようとしてくれている。岐阜の人も富山の人もまだそこまでは盛り上がっていないかもしれないけど、今後より盛り上がっていけるように、いい関係を築きたい。白熱したダービーになるように、そのきっかけとなる試合をしたいですね。自分たちがピッチで結果を出すことが大事だけど、見てる側の人達が、意地と意地が激しくぶつかり合っているなと感じてもらえる試合がしたいです」

●菅和範選手（岐阜）：
「富山は順位が一つ上の相手なので、勝つことしか考えていない。富山に対する苦手意識はありません。第一クールの0-3は、あれはウチが先に点を取れていたら、全然違う展開になっていたと思う。今の勢いのままに戦いたい。前とは違う。僕ら自体が変わってきている。向こうは最初からいいサッカーを維持し続けているチーム。ウチは悪い状態から上がり調子になってきているので、勝ちたいですね」

以上

★JリーグのPVに出演中の藤本泉さんをスタジアムに呼ぼう！
チケットの前売り券販売状況と、J’s GOALで実施の投票結果を参考に、9月12日、13日に開催される5つのダービーのうち、1つの会場に藤本泉さんが来場します！

■現在の前売り券販売状況
9月8日(火）18時時点での各ダービーのチケットの販売状況は下記のようになっています！

１位：神奈川ダービー＠平塚　　1万2700枚
２位：九州ダービー＠熊本　　　1万枚
３位：東海北陸ダービー＠富山　 6200枚
４位：四国ダービー＠愛媛　 　　4600枚
５位：北関東ダービー＠水戸　　 3200枚

■投票はこちらから！！

2009.09.09 Reported by 安藤隆人